YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

朝井 リョウ

2016-07-20 13:48:48 | Weblog
1989年生まれの作家さん

この本も見ただけで、隅のほうに押し込んであった本。
たまたま、仕事に行くのにバスの中で読む本を探しているときに、
厚さがちょうどよかったので急いでバッグに入れて行った。
バスに乗ってから表紙を見て、まだちょっとためらって、作者のプロフィールを見てまたちょっと引いて、、、
でもバスに乗っちゃったんだから、もう選択の余地はない! と、心を強くして読み始めた。

文章はとっても現代的で、会話の部分では何度も読み返さないとわからない所もたくさんあった。
日本語が理解できなくなってきてる、、、

ほとんど期待しない状態で読み始めた割には、どんどん読める!
若い子なのに結構素敵な表現をしてる。
心の変化、表現も!

『詩織の言う 「おやすみ」は、文字にすると 「おやすみ」だけど、意味合い的には「お休み」に聞こえる。
使い慣れてしまった言葉の意味を思い出させてくれるように、優しい声をしている 』

『かすみはこういうときいつも、オルゴール調にアレンジされたスタジオジブリのBGMをリクエストした。
音符がひとつひとつこぼれ出てくるみたいで、いろんなものを邪魔しない感じがして好きなの。』私もそう思う
っていうよりも、いつも私が感じていたけど考えていなかったことを言葉にしてくれた感じがする。

『全体に光の線が編み込まれた空は橙色をしていて、雲は白だったり薄いオレンジだったり真っ赤だったり、
部分部分で色を変えている。
この町に生きるすべての人の、今日一日に起きた楽しかったこと、辛かったこと、幸せだったこと、悲しかったこと、
何もかも全部を吸い込んだらきっとこういう色になるんだろう、と僕は思った』

『サーボーんーのー?』なんだこれ? 言ってるのを聞けばわかるんだろうけど、、、
文字を見て、意味を理解できるまで、ちょっと、時間かかった

でね、この本を読んでびっくりしたこと。
今どきの高校生は、、、
当たり前にお化粧してるし、セックスもしてるんだ~!!
ばあちゃん、知らなかった、、、

仕事に行く前に、もうすぐ読み終わり! だった本を、2冊も読み終わってしまいました。
ちょっとうれしい!

真保 裕一

2016-07-20 12:08:21 | Weblog
646ページの長編でした。
なのでなかなか読み始める勇気がわかず、、、

でも、読み始めたらほぼ一直線に読み終えてしまいました。
北海道の森で起こる事件。
美しい森、静かな森、暗い森、怖い森、、、、

長編なのにあまり重くなく、面白かった。
いつもは「これ!」って思うところで、小さな付箋みたいに紙をはさんでおくんだけど、
はじめにそういう所を読んでるときに手元に紙がなく、取りに行くのに本を閉じる気にならず、、、
そのまま忘れて読んでしまいました

最後に普通の本なら 「解説」 が付くんだけど、この本には 「解説」 ではなく
「怖い人」 という題の作者のことを書いた短い文章があった。
その中に面白い言葉を見つけた。

ある達人と言われる料理人の言葉として、
『わざわざ切れ味の悪い包丁を使って、素材の持ち味を引き出すこともあります。
鋭利な包丁だけで調理していると、どこか冷たい感じのものばかりが並んでしまうからです』

うんうん、わかるけど、、、
私は切れる包丁が好き