う~ん、なんとも…
宮本輝って
素敵
書き出します
『スイスでは、大災害が起こった時、何の救出も行わずに逃げた人は懲役刑が処せられる』
『うどんを打つ時、薄く伸ばしたのを三つに畳んでそれをまた元の大きさに戻す。それをまた三つに畳んで、また伸ばす。それを30回繰り返すと、うどんの層は3の30乗、2百6兆近くだ。』
『畳まれて伸ばされて、畳まれて伸ばされて…たった30回が、なんと2百6兆のうどんの層になる。
昔は人生50年なんて言って、50歳が平均寿命みたいな捕らえ方をしていたけれど、あれは解釈の間違いだったかも知れんな孔子は「50にして天命を知る」と言ったんだ。
50歳になってやっと本物の人生が始まるってのが、人生50年て言葉の本当の意味じゃないのかな。50までは畳まれて伸ばされてまた、畳まれて伸ばされて、豊かな層を自分の中に作っていく期間ってわけだ。
2百6兆の層ができるまでには、いろんなことがあるさ。』
『 「天網恢恢疎にして漏らさず」 とは 天の法網は広大で目が粗いようだが、漏らさず悪人を捕縛する。つまり天道は厳正で悪事には早晩必ず悪報があるってことなのよ。』
『やっぱり、この日本って国はもうおしまいね。教養のある侍みたいな男はいなくなったし、かしこくて品のある女もいなくなる。』
『お互いがお互いを包み込んで、そこにはもう生存の争いはなく、足らない物を補い合って、悠然と生きている。』
と、まあ、こんなところ
でも、これは上巻からだけで…
その後は…チェックを忘れて…休憩時間の終わるのも忘れて…読み続けてしまいました
この人の本は、読んだ後に自分が一回り大きくなったんじゃないかと思えるくらいな刺激(知識や教養)を与えてくれる。
そして、心をも 大きくしてくれると思う。
宮本輝
…どんな人なんだろう?
…触ってみたい な