ブロークバック・マウンテン

　今年のアカデミー賞の最有力候補は「ブロークバック・マウンテン」だそうです。前哨戦ともいえるゴールデングローブ賞最優秀作品賞に選ばれました。

　カウボーイ同士の同性愛を描いた作品ということで全米でも賛否両論あるそうで、中には上映禁止の州もあるとか。そういう中でのゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞最有力候補ということは本当によくできた作品なんでしょうね。

　小説や映画では同性愛を扱った作品をよく目にしますが、現実には聞いたことがありません。テレビでも最近はオカマキャラが流行っているようですが、あれはあくまで「キャラ」でしょうからね。

　この映画ではどちらも女っぽい男性ではなく、カウボーイなのだからいわば男の中の男なわけですよね。結婚して子供もいて・・・。

　そういえば、学生時代、地下鉄に乗っていてこんな場面に遭遇しました。

　私の前の座席に若い男性が座りました。皮のジャケットにパンツ、全身にアクセサリーをつけています。田舎から出てきたばかりでそんな格好を見慣れなかった私は思わず目が釘付けになりました。

　周りの人は気にしている様子はありません。（これが都会かあ～）と妙に納得してそれでも目が時折そちらを向いてしまいます。
　で、その男性の隣にトレーナーにＧパンという普通の格好のやはり若い男性が座りました。（ああ、やっぱりこういうラフなスタイルの方がいいよなあ）となかなかかっこいいその男性の方も気になります。

　二人は同じ駅から乗って隣同士に座ったのですが、話もしないし、第一服装の趣味があまりに違うのだから友達ではないのだろうと思っていました。

　ところが、ある駅に着いたとき、二人同時に立ち上がって、なんと！

　二人は手をつないで降りていったのです。

　私は目が点！でしたが、乗ってきたときと同様、周りの人は全く気にする様子はありません。（都会では当たり前なのかなあ？）とまたも納得してしまいました。
でも、その後そんな光景を見ることはなかったので、都会でもそうあることではなさそうです。

　二人がどんな関係かは知る由もありませんが、もし恋人同士だとしたら二人には周りを気にしたりといった悩みはなかったのかしら？映画の二人は自分たちの関係を自分たち自身で納得できずに悩むのでしょうね。（よくストーリーを知らないのですが）

　そうそう、月曜日に「THE　有頂天ホテル」を観に行きます。楽しみです。