はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.4 魔王

2009-04-22 06:05:03 | 文学
昨日、BSで伊坂幸太郎原作の映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を放映していた。気がつくのが遅かったので、後半部分をちょっとだけしか見られなかった。映画は監督のモノと良く云うけれど、僕は原作に忠実な映画の方が好みだ。前半がどうだったのかは良くわからないが、後半を見る限りでは原作通りで、キャスティングも良かった。録画ができなかったことが残念だ。
引っ越してからは、通勤の際に電車で座れることがことが多いので読書がすすむ。ビジネス書を読んでいることが多いが、小説で一番最近読んだのは伊坂幸太郎の「魔王」だ。キャラクターの作り方なのか、文体が独特なのか、読めばすぐに伊坂作品だとわかる。アヒルと鴨でもそうだが、伊坂作品には淡々と人が死ぬシーンがあることが多く、ドキッとする。死があっさりとやってくるので「ああ、死ぬなんてこんなもんか」と思わせられる。死ぬ本人にとっては最悪の結末なのに、読んでいて、なぜかほっとさせられるところが怖い気がする。