はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.17 ファシリテーション研修

2009-10-04 12:53:31 | お勉強
ファシリテーションの研修に参加した。
自己概念と人との関わり方について学んだ。

自己概念とは「自分とはこういう存在である」という自己イメージ、自己定義のことで、人は一生を通じて自己概念を発展させていく。
自己を定義することとは、いわば自己をあるタイプに分類する、枠に入れるということなのだと僕は思う。だから、定義が一つ増えれば、自分があるべき姿の範囲の檻の柵が一つ増えるのである。柵が増えるにしたがって、檻はどんどん強固になっていく。一方で檻が囲う面積が広がっていき、自己の定義の範囲が広がることで自由度も広くなる。

自己概念はすでにあるようでいて、「自分は◯◯です。」とはっきり言葉にした時にはじめて生まれるモノなのだと思う。
「僕は勤勉です。」と言葉にした時に、今後、怠けてはいけなくなる自分がそこに存在する。
「僕は几帳面です。」と言葉にした時に、服を脱ぎ散らかしたりすることが許せない自分が誕生するのである。

夢枕獏の小説「陰陽師」の安倍晴明が云う「呪」が、そういうことなのかも知れないと思った。

言葉には力がある。

以前、書道家の武田双雲の講演を聴きにいったのだが、その時に彼も言葉の力について語っていた。
自分の果たしたい目標を紙に書いて、いつも見えるところに貼り出したならきっとそれは叶うのだと云う。

僕も試しに子どもに「まいにちぴあののれんしゅうをする。」と書かせて、毎日見る場所に貼り出した。
毎日とまではいかないまでも、以前と比べて格段と練習をするようになった。

「言葉の力」恐るべしである。

京極夏彦が脚本を書いた「ゲゲゲの鬼太郎’90シリーズ」の「言霊使いの罠」。当時録画したビデオを紛失しまったので、この度、その話が収録されているDVDを購入した。僕は「よくできた話で、やっぱり面白いな」と云う感想だが、いつもと何となく違う鬼太郎の話に、子どもはショックを受けたようで、見終わった後しばらく様子が変だった。

ファシリテーションの研修のことを書かなかったけど、実はすごく勉強になった。もったいないから内容は教えない。