はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.211 遠野の河童と四万十川のカッパ

2012-06-21 06:09:06 | 妖怪
 


 この週末、仕事と言うには楽し過ぎであるけれど、震災の被災地の視察と他大学や企業との情報交換、懇親を目的として岩手へ行ってきた。
 
 新幹線で新花巻まで行って、そこから参加者メンバーの自家用車に分乗してツアーがスタート。
 釜石、大槌の衝撃的な震災の傷跡を視察して、遠野で勉強会をして、そこで宿泊する。

 遠野へ行くのは実は2回目だ。
 1回目は4年前。
 「河童のクゥと夏休み」が上映された翌年、「ゲゲゲの鬼太郎」がTVでオンエアされていて妖怪にはまっていた長男と、40年前に「水木しげるの妖怪なんでも入門」を手にして以来、妖怪に取り憑かれてしまった僕とで、今年は遠野へ旅行しようという話が盛り上がり、実現したのだった。

 4年前は遠野では宿泊しなかったのだけれど、今回はたかむろ水光園というところに宿泊した。たかむろ水光園は上水道の浄水場を利用した施設で、庭園があり、宴会や入浴、宿泊もできる。館内に水道の資料展示などもされている。我々は13人での宿泊だったので、男性10名は「曲り家」に宿泊させてもらった。
 曲り家とは、母屋と馬屋がL時型にくっついた独特の建築様式で、遠野の南部曲り家は曲り家の代名詞である。
 広くて、雰囲気があり、懐かしい匂いがして、夜にはいろり端に集まってみんなで話をして、最高に楽しい宿泊だった。




 たかむろ水光園のちかくに「かっぱ淵」と「伝承園」があり翌日、次の目的地に向かう途中で立ち寄った。
 かっぱ淵も伝承園も前回の旅行の際に観光している。もちろん凡そはその時とあまり変わりはなかったけれど、かっぱ淵には「語り部くん」というモバイル端末を使った遠野の観光ガイドシステムが設置されていた。http://www.tonojikan.jp/kanko/
 また、キュウリを吊るした釣り竿が設置されていて「名人専用」とあった 。おそらくまだ一匹も釣れてはいないのだけれど、かっぱ釣りの名人がいるらしい。今実施中の、いわてデスティネーションキャンペーンのポスターに「かっぱは釣るもの」と書かれていた。名コピーだ。
 遠野のかっぱは顔が赤いのだそうだ。宴会後の風呂上がり、鏡の中に遠野のかっぱの幻を見たような、見なかったような。




 旅を終えて帰宅してみると1通の封筒が届いていた。送り先は高知県の株式会社奇想天外。中を開けてみると、僕の名前が入った海洋堂かっぱ館の特別会員の会員証が同封されていた。



 今年7月に海洋堂かっぱ館がオープンし、特別会員は入場無料で入館できるらしい。
 実は2年前の「四万十川カッパ造形大賞」に作品を応募したのである。美大生などの本格的な作品が多く応募され、僕の稚拙な作品はもちろん入賞することなどなかったのだけれど、応募された全作品がかっぱ館に展示されるらしい。高知県なのでなかなか行く機会もないだろうけど、いつか行ってみたいと思っている。


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