木曜日は 『 プレバト 』 の日!
いつき組の云うところの プレバト ナイト
Oh yeah ~
は
「 新緑と箱根登山鉄道 」
‥さて 、早速 ‥
第5位 万緑の中連絡船は湯舟かな (5点)
万緑の中連絡船は湯舟かな
全ての単語の意味が分かって 続けて読んでこんなに意味が分からない ‥
NHK時代にかすかに覚えていたのが、
上五は字余りにしてもいいとか、最後「かな」にすると俳句っぽい
小さな知識だけが残っていた
久々にお手上げ 、5点の句を直す気は毛頭無い!
第4位 遠足の歓呼轟く箱根道 (45点)
遠足の歓呼轟く谷こだま
「歓呼轟く遠足」 大袈裟すぎる
下五が致命的 「箱根道」
小学生が何万人一緒に行進しているみたい こんな遠足あり得るわけがない
「歓呼」も気に入らないし 「轟く」も捨ててやりたい
「箱根道谷こだま」 谷の底から反響したりもするのであり得るかも
下から子どもたちの声が上がっていく、響いてこだましながら上がっていく
これなら凡人の真ん中ぐらい
第3位 新緑に父の笑顔が風となる (63点)
新緑や父の笑顔は風となる
ちゃんと父の想いは入っている
「風となる」 「に」ではなく「と」 助詞を使いこなしている
新緑が季語だから主役にならなければならない
「~に」になると、話の軸足が次に動こうとする
新緑の中に、 新緑によってのように
ちゃんと新緑をたてる 「新緑にや」 新緑の勢いが変わる
「父の笑顔がは」 色々ある中で指を差して取り出しておく効果
【叙述】 物事について順を追って述べること
強い表現をしたい時には「は」 心を伝えてくれる
この違いが分かってきたら才能アリ
強調の助詞「は」
より強く印象付けたい時に使う助詞は「が」ではなく「は」
たくさんある中でもこれ!という強調をたった一文字で表現することができる
第2位 新緑に湯けむり香る途中下車 (68点)
新緑の駅や湯の香に途中下車
これはこれでちゃんと光景は描けている
「新緑にの駅や」 ちゃんと駅にいると言う
匂いを嗅いで 降りてみようかな?と思う
「湯けむりの香るに」
場面は正確に
情感の湧き上がった場面や状況は正確に表現する
これが読み手に思いを正しく伝えるための第一歩
第1位 登山列車近づく空はラムネ色 (75点)
小技をちゃんと効かせている
「近づく空は」 「~の」でも意味は通じるところを「~は」
いろいろ空はあるけるども まさに今日のこの空は、という
取り出して指を差す動き
「は」の使い方と、「近づく」という表現で
どんどん上がっていく登山列車への気持ち、ワクワクする感じが ちゃんと入っている
たいしたもの!
そして 、 ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!
特待生1級の 梅沢富美男さんっ!
万緑を穿(うが)つ朱(あけ)なる列車かな
万緑を穿(うが)つや赤き列車かな
【穿(うが)つ】 つらぬくという意味を持つ動詞
万緑という季語が堂々と効いている
【万緑】 夏の季語 草木が見渡す限り緑であること
「万緑」というものを「穿つ」という動詞にもってくるのが上手い
「穿つ」 → 「つらぬく」「突き進む」 緑の中を穿つかのように
それが何かと言うと 最後に意外性のある「列車」という言葉が出てくる
展開が上手い
果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!
全然分かってない!
「列車かな」 「かな」という切れ字の効果を全く分かっていない
これが分からない人を名人に上げるということは絶対できない
この句全体は非常に強いイメージ、 内容はとても力強い
それに対して「かな」という切れ字は しんみり しっとり
味わい深い感動を表現する切れ字
万緑の穿つ朱なる列車かな
↑ 勢い ↑ しんみり
「万緑を穿つや」 ここで1回カットをしっかり切る
万緑を穿つものは何?と思った瞬間に列車が出てくる
「朱なる」 気取っている 「赤き」
「列車かな来ぬ」
これぐらいのことをやってくれないと 降格が見えてきた