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「偏見なき過去の清算を」=欧米の日本研究者187人、安倍首相に声明

2015年05月08日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
「偏見なき過去の清算を」=学者187人、安倍首相に声明(時事通信)
2015年5月7日(時事ドットコム)

 【ワシントン時事】欧米を中心とする日本研究者187人が6日までに、安倍晋三首相に、日本の過去の過ちを率直に認めるよう求める声明を送付した。戦後70年談話を念頭に「過去の植民地支配と侵略の問題に立ち向かう絶好の機会」と指摘し、「可能な限り完全で、偏見のない(過去の)清算をともに残そう」と呼び掛けている。
 声明は4日に送付され、エズラ・ボーゲル・ハーバード大名誉教授、ハーバート・ビックス・ニューヨーク州立大名誉教授、ジョン・ダワー・マサチューセッツ工科大名誉教授らが名を連ねた。

 声明は、戦後日本の歩みを「全てが祝福に値する」と評価しつつ、「世界から祝福を受けるに当たっては障害がある。それは歴史解釈の問題だ」と指摘。特にいわゆる従軍慰安婦問題に触れ、「否定したり、小さなものとして無視したりすることは受け入れられない」と強調した。
 慰安婦の数や募集方法に関する学説が定まっていないことは認めながらも、「女性が尊厳を奪われた事実を変えることはできないと記した。
 その上で、29日の首相の米議会演説に触れて「首相は人権という普遍的価値、人間の安全保障の重要性、他国に与えた苦しみを直視する必要性について話した」と指摘。「こうした気持ちを称賛し、その一つ一つに基づいて大胆に行動することを首相に期待してやまない」とつづっている。(2015/05/07-07:27)


この記事を伝えたgoo ニュースは、前半途中で切れていたけれど、時事ドットコムが伝えた後半の部分にこそ、この有識者声明の真骨頂があると思います。

また、為政者はたいてい、言葉ではきれい事をいうし、もっともらしい説明もする。しかしそこに、言葉とおりの愛ある行動が伴うのか、ということも注視したい。
弱い意識レベルでは、他者のためではなくて、自分と自分周辺のためという動機で、行動してしまう。だから為政者の意識レベルを知ることはとても大事だと思うのです。

国家は時に、自分たちに都合の悪いことに対して、目をそらしがちです。それは、過去にアメリカやその他の国々がやってきたことも同じ。
近代国家の歴史は、他国や他民族、他宗教、イデオロギー、社会的弱者、マイノリティへの「差別や偏見」の歴史でもあるかと思います。
それらは、良いことは何も生み出さないばかりか、暴力や戦争の原因になり、弾圧された側には恨み憎しみというネガティブな感情を植えつけてしまいます。

「人は真実を語らない限り無力である」ということは、「パワーかフォースか」で繰り返し述べられる真理へいたるメッセージでもあります。
偏見や差別は、真実を覆い隠してしまうものです。


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