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伝統食から欧米化へ変化した沖縄の食生活がもたらしたもの

2015年10月30日 | からだ・こころ
WHOの加工肉で大腸がんリスクという発表を受けて、各方面から、批判も含めて様々な反応や意見があるようですが・・・

事実、戦後、食生活も欧米化されるようになって、日本の大腸がんの患者は右肩上がりで年々増加している現実はありますね。
 

また、長寿といえば沖縄、というイメージが長く続いておりましたが、沖縄は、戦後アメリカに統治されていた時代が長かったので、伝統食を捨てアメリカナイズされた若い世代の食生活が災いして、寿命が短くなってきたということです。
沖縄26ショック

マクドナルド1号店が銀座に出店したのが、1971年。それより前から米軍統治下にあった沖縄は本土よりも10年先を行っているそうです。
ですから、今回のWHOの発表を受けて、過度におびえる人、猛反発する人、さまざまですが、沖縄タイムスのこの記事の姿勢に私は一番共感しました。


沖縄県医師会編[命ぐすい耳ぐすい](1011)大腸がん予防 生活習慣の見直しを

 わが国において大腸がんのがん死亡者数は女性で第1位、男性では第3位という状況であり、患者数は年々増加をたどっています。沖縄県の大腸がん事情はどうでしょうか。先月、国立がん研究センターにより臓器別がん患者の都道府県別生存率が発表されました。沖縄県の大腸がん5年相対生存率は、全国で下から2番目の63・6%(全体集計72・1%)という結果でした。また大腸がんは0期から4期までの5段階で進行度を評価しますが、最も進行した4期(肝臓や肺、腹膜などへ転移した状態)の割合が24・1%(全体集計18・1%)と全国で最も高い結果でした。これはがん拠点病院に登録された患者を基に得られた一部のデータではありますが、沖縄県の大腸がん診療に携わる者に警鐘を鳴らすものでした。
 がんの予防にはがんの発生を予防する一次予防と、がんによる死亡を予防する二次予防があります。大腸がんは早期発見ができれば治癒する可能性が高い病気ですので、二次予防としての便潜血検査や内視鏡検査を定期的に受けることも大切です。今回は個人の生活習慣を見直すことで、大腸がん発生の予防につながる一次予防についてお話ししたいと思います。

 大腸がんの発生には、5〜10%程度に遺伝的要因が関わっているといわれていますが、近年増加の原因は、食生活を含めた生活習慣などの環境因子によるものと考えられています。具体的には、大量飲酒、赤身肉(牛肉、豚肉、羊肉)・加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージ等)の過剰摂取、肥満、腹部肥満、高身長などが証明されています。特に肥満と大腸がんの関連は欧米だけでなく日本、韓国、中国などのアジア各国でも証明されています。

 一方、大腸がん発生を抑える因子として運動や、食物繊維を含む食品の摂取が報告されています。特に欧米では小麦、米、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエ、ソバなどの全粒穀物が食物繊維を豊富に含む食品として注目されており、1日3食の全粒穀物を食べることで大腸がん発生のリスクが21%減少するとまでいわれています。また運動に関しては明確な機序は分かっていないものの、多くの研究で予防との関連が認められており、デスクワークの多い方は、1日1時間のウオーキングや、週に1時間は汗を流す程度の運動が勧められています。

 肥満者の割合が全国でもトップレベルであることや、車社会であるためにどうしても運動不足になりがちな沖縄県は、大腸がんのハイリスク県とも考えられます。生活習慣を改善することで大腸がんを予防しましょう。(伊江将史 沖縄県立中部病院消化器・一般外科)

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我が家では、夏は緑のカーテンとして毎年作るゴーヤですが、ある方にゴーヤをおすそ分けしたとき、「沖縄に行った時にスパムと一緒に炒めて食べたゴーヤチャンプルが美味しかった」と言っていました。
スパムって最近でこそよく聞きますが、私はその時、初めて知りました。スパムって、缶に入ったコンビーフより大きな加工肉のこと。沖縄では常備缶のようです。


それにしても、沖縄は基地の負担だけじゃなく、こういう部分でもアメリカの食生活や車社会などの負の負担を先駆けて受け取ってしまったのだと、本当になんとも言えない、せつないような気持ちになります。


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