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ホピ族の予言・灰の詰まったひょうたん

2011年06月06日 | 心に残る言葉
「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんの本は、発売以来多くの本の形になって出版されているけれど、「木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ」 (小原田泰久・著 ムー・スーパー・ミステリー・ブックス) は、不可思議に造詣の深いライターの方の手によるものです。
基本的なことは、「奇跡のリンゴ」や「すべては宇宙の采配」と重複する部分もありますが、木村秋則さんの不思議体験の多さに着目し、こちらの視点からの内容にも深く考えさせられます。

この本の後半部分に、木村さんとは直接関係はないのですが、ホピの予言について書かれた部分があり、ハッとしたものです。
以下、青字にて、紹介しますね。

では、「暗」かもしれない未来を「明」にするにはどんな生き方が必要なのか。20年近く前になるが、私はアメリカでもっとも古い先住民といわれているホピ族の長老を訪ねたことがある。
ホピ族には、人類の現在・過去・未来を語る予言が残されている。長老から長老へと口伝えに伝えられてきたもので、一部は岩絵として今もホピ族の村に残されている。有名なのが、広島・長崎の原爆を予言したものだ。灰のびっしり詰まったひょうたんが太陽をシンボルとする国に空から降るというものだった。灰の詰まったひょうたんと言うと、原子爆弾を連想させる。そして、太陽をシンボルとする国と言えば、日本であるに違いない。この出来事が、世界を破滅させる序曲になると、長老から長老へと伝えられてきたのだった。


    
広島に投下された原子爆弾「リトルボーイ」(左)と長崎に投下された原子爆弾「ファットマン」
(ウィキペディアより)


ところで、ひょうたんといえば、いろいろな形があるのだろうけれど、象徴的な形と言えば、ダルマ型と言うか、数字の8の字型を、多くの人たちは想像するでしょう。


Graphic by (c)Tomo.Yun


事故以来、福島第一原発の概要図が、いろいろなところで紹介されていますよね・・・さあ、みなさん、驚きましょうか。




予言というものは、フラクタルなのか、少しずつ時代を隔てながらも、合わせ鏡に映った景色のように、重なってくるようにも思えます。

たった一つしかない私たちの故郷の地球。
今、人類だけが突出して、自然を搾取強奪しお金に換えて、生物の命を奪うような深刻な汚染を繰り返し、感謝の心さえ忘れて飽食し、常に地球のどこかで人類同士で殺し合っている。
・・・それがここずっと、当たり前のようになってしまっているのです。
自然からの注意、むしろ警告と言う形で、私たちにメッセージが与えれているのようにも思えるのです。まだ気づかないのかと・・・お願いだから、気づいて下さいと。

先程の続きです。少々長くなりますが、ぜひ読んで下されば、ありがたいです。

戦争が終わって数年後、ホピの人たちは日本に原爆が落とされたことを知った。いよいよ世界破滅への鐘がならされたのである。長老は何人かのメッセンジャーを選び、彼らを世界各国へ派遣した。世界の危機を訴えさせるためだった。国連でもスピーチする機会が与えられた。しかし、彼らの言葉に真剣に耳を傾けるものは少なかった。
予言の岩絵には、人類は、ホピの人々がマーサウと呼んでいる創造主の教えに背いて生きることで、自ら滅亡の道を歩んでいくという意味の絵が描き込まれている。

長老は次のような言葉を残した。
「人々はどんどん物質的になってゆき、ひたすら自分のものを増やすためだけのために、実にたくさんのものを発明して、いつしかもう昔のようにいろんなものをみんなで分け合ったりしなくなっていた。
やがてこのことは、多くの分裂を生むことになる」
ホピの人たちは、現代人の生きざまを「物質を神様とする道」と表現している。そして一刻も早くマーサウの示した精神的なものを大切にする道に戻らなければいけないと警鐘を鳴らしているのだ。物質的な豊かさだけを求めて生き続ければ、人類は滅びの道をひた走りに走り続けることになるのだろう。

長老はこうもいい残している。
「わしらのうちの多くの者は、いつしか物質的な世界を求めるようになり、その結果自らの手で、自らの命を破滅させてしまわないうちに、手に入る限りのありとあらゆるよいことを楽しもうとし始める。
そしてほとんどの人間がとてつもない混乱のうちに破滅してゆく。
たいていの人が何か異常なことが起こっているのだということに、ある時気がつくようになるだろう。そのときには彼らの指導者たちですら、うろたえて、混乱のうちに自らを破滅させてゆくに違いない。」

そして、彼らは、今という時代が、一つの大きな転機になっていると言っている。最近、物質を神様として生きるのは間違っていて、もっと「心」や「魂」といった目に見えない世界を大切にして生きなければならないと気づく人が増えてきた。しかし、それでもまだまだそういう人たちは少数派である。


今度の震災は、私たちにいろいろなことを気づかせてくれました。
私たちが信じていた安心安全というものが、大いなる自然の前でいかに、弱くもろいものだったのか。
そして、助け合うことや分け合うことの尊さ。

反面、こんな時でも、人をだまして自分たちの利益誘導に利用するために、震災詐欺が横行し、人を脅かすようなデマがとびかい、人の心の2極分化がはっきりと見えてもきました。

政界においては、国民よりもさらにひどい。いったい、原発の汚染水が、どれだけ高濃度になろうが、今後の雨であふれだす可能性があろうが、今ここにある危機を見ずに、自分たちの党利・党略だけのため、国民無視した意図的な混乱状態。政治の空白など、どうでもいいことなのか、命がけの現場をどう思っているのか、腐っているとしか言いようがない。
国民のために、まじめに正直に取り組もうとしている政治家を、言葉を弄して貶めて、ついには辞めさせる。
政界2極分化(この2極とは、与党・野党という分類ではありません、原発推進及び利権・金権政治か否かという分類です)は、自民党その他の原発推進及び利権・金権政治の側に立つ人の方が圧倒的に多いようだ。

これからどうなるのかは知りませんが、菅さんが導き出した、自然エネルギーの活用と、足るを知る社会の方向性、継続できるでしょうか?・・・それが可能になれば、段階的に原発依存から脱してゆくことになるのだから。
だけどそれを、つぶしたいから、やめさせるんでしょう?
被災者のためだと言いながら味方のふりをして、もと来た道に戻したいんでしょう?
うまくいかなかったのは、菅政権の初期対応が悪かったせいだとずっと言い続ければいいんでしょう?
腐った果実は、腐って腐って最後まで腐りきればいい。すれば残った種から、何か生まれるものもあるでしょう。

アル・ゴアも、ゴルバチョフも、本人の意思どおりにゆかずに、途中で政治家を辞めた人たちではあるけれど、強い志があれば、彼らのように、どんなところでも行動は起こせるはずです。
この一連の騒動で、おかげさまで、ようやく私も、日本の政治に何かを期待するのをやめることができた。ああ、よかった、もうこれからは、きりきりと嫌な気分にならないですむ(笑)
あとは、私たち、どういう価値観を持ってどう生きるか、個人個人につきつけられた問題なんだなと思います。
もし、菅さんが今後、自然エネルギーを推進する何かの組織をつくられるなら、微力だけど何かの形で協力したいなと思いました。
まあ先の話より、残された時間、精いっぱい頑張ってください。そして、やめられたのちは、しばらくはゆっくり休んでくださいね。お大師様も、微笑んでくださるでしょう。


★6月7日追記
 コメント欄でもも様に地下原発の超党派議連が発足したことを教えていただきました。
このところ、あえてニュースを見ないようにしていたので、知るのが遅くなってしまいました。
新規原発を白紙に戻し、浜岡を止め、自然エネルギーを推進すると断言した総理のこと、結局、原発推進派は、目ざわりだったのでしょうね。
それにしても、これだけ犠牲を払っても、まだ懲りないこの永田町の魑魅魍魎、どうしたものだか・・・
おそらく、この人たちがいくら言い張っても、この期に及んで、国民の同意はまったく得られないでしょうけれど。

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4 コメント

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おお! (ゆりあ)
2011-06-07 12:19:43
さっそく私も読んでみます!
ほんのご紹介と示唆に富む記事を
いつもありがとう!!(#^.^#)
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ゆりあさんへ (金木犀)
2011-06-07 20:13:52
読んで下さるんですか!
こちらこそ、ありがとう!
本文中に木村さん直筆のUFOの絵がありますよ。
木村さんちのにゃんこの写真も・・・(笑)
返信する
ありがとうございます♪ (ゆりあ)
2011-06-11 09:14:06
昨日本が届きましたので、
またトラックバックさせて下さいね~。
これからゆっくり読むつもりです。
楽しみでワクワクしてます!!(#^.^#)

ご紹介ありがとうございます。<(_ _)>
返信する
ご紹介ありがとうございます (金木犀)
2011-06-11 09:45:56
ゆりあさんの記事に、紹介してくださってありがとうございました。
不思議で素晴らしい木村さん個人のエピソードのほかに、上記のような著者の視点が加えられています。
こういう時代ですから、とても癒されますです。
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