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福島第一原発の動物たち

2016年09月10日 | 自然からのメッセージ
福島第一原発事故後、町に取り残されたペットや飢えた家畜たちが、無残な姿で亡くなり、胸を塞がれました。
もう二度と、あのようなことは起こってほしくない。

少し前になりますが、2016年6月20日の東京新聞「福島作業員日誌」より。
チェルノブイリの時も20年以上たって野生動物たちが増えてきていることを知って、びっくりしたけれど、あの福島第一原発周辺でも野生動物たちが生きている。



 福島第1原発2号機原子炉建屋内の監視用カメラに写った
キツネとみられる動物(中央)=2015年12月21日(東京電力提供)


37歳男性 タヌキにかじられた!?

 先日、朝礼で東京電力の人が「駐車場で車の誘導をしていた人がタヌキにかじられました。これからはハチも出ます。キツネもいますから気を付けて」と話していた。
 やっぱり福島第一は危険な現場だ。笑っちゃいけないけど、みんな大笑いになった。「うちにもタヌキおやじがいるからな」と、おなかの出たおじさんを仲間がからかったら、その人ものっちゃって「がぶーっ」とかむまねをしていた。
 かじられたのはお尻と言っていた気がするけど、大丈夫なのか。タヌキが出たのは林を駐車場にした場所。広大な森を削ってタンク置き場を作ったから、タヌキもすみかがなくなり怒ったのかもしれない。
 翌日、免震重要棟に向かう途中、キツネがバスの前に飛び出てきた。人懐っこくてなかなか逃げず、バスが止まって立ち去るのを待っていた。敷地内は森がほとんどなくなったが、動物はいる。
 3号機のがれきの上に鳥がいるのを見た時は「高線量だけど大丈夫か」と仲間と話した。3号機のプールにカモがいたという話もある。冬にはクレーンのエンジンが温かいのでハクビシンが入っていたり、春にはウグイスが鳴くのを練習するのが聞こえる。
 事故直後に敷地外でよく見た牛やイノシシは最近見ない。そういえば事務所のドアを開け、すぐそばにダチョウがいた時はびっくりして、僕の方が走って逃げた。 (聞き手・片山夏子)



タンク置き場を作るため、すみかが奪われて出てきたのか。
それでも、動物には放射線への恐怖心がないから、人間がいなくなったこの場所は、安全地帯なのかもしれない。
そして緊張の現場で、作業員の方たちの心を和ませていてくれることも、何だか、ありがたいと思う。
しかし、事故はまだ終わっていない。
牛やイノシシは、最近は見なくなったという。ここの動物たちには、どうか、長く生き続けて欲しいと心から思う。


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