元文部次官・前川喜平氏が講演した中学校に嫌がらせの電話やメールが届きだしているそうです。
コメ欄で教えていただいた中学校の名前と住所で検索をかけましたら、「愛国倶楽部」というブログに当たりました。
名前だけでもわかるように、もろアレなブログだったので、リンクはしませんが、ツイッターもしていて、こういうところが批判や抗議を煽っているようです。
多分、ネットだけでなく、現実に組織的な活動もしているのでしょう。
デマも100回言えば、本当になると思っているでしょうが、デマもレッテル貼りも、何度繰り返しても一つの真実にはかなわないのです。
前川喜平氏のスガさんからリークされた読売新聞のデマは、文春の取材で否定されました。この件で、読売読者が減るというおまけも付いています。
→リテラ 前次官出会い系バー相手女性が買春否定
官邸の謀略失敗? 前川前次官“出会い系バー”相手女性が「手も繋いだことない」と買春を否定、逆に「前川さんに救われた」と
中学校は、負けないでほしいと思います。多くの国民は、中学校の味方です。
前川さんは、高い愛のパワーの方です。
前川さんの話を聞いた子どもたちは、前川さんの人となりをよくわかったでしょうから、こういう反理性の抗議活動をしている、かわいそうな大人たちを反面教師として、学んでほしいと思います。
「瓦解」という言葉は、屋根の瓦の一部が落ちればその余勢で残りも崩れ落ちる、という意味ですが、今、安倍政権に起こっていることは、まさにそんな感じ。
何をしても盤石に見えた現政権(=日本会議)の足場が、ここへきて完全に潮目が変わってきているのは事実ですが、今までもそうだったようにこれからもそうありたい、安倍応援団が昨日と同じ今日を願って必死に頑張って?います。
でも、森友の件では、命を失った人もいるのです。そのことに対して、安倍夫妻は、どう考えているのでしょうか。
女性自身には、自殺された近畿財務局の職員の実父のインタビューがありました。
財務省自殺職員の父慟哭「総理はどんな神経しとるんか…」
女性自身2018年03月22日
前略
父親の物腰は実直そのもの。亡くなったAさんの「生真面目だった」と知人が口を揃える人柄をしのばせた。
「まあ、“くそ真面目”がつくほうじゃろう。でも親に似ず、向こう気が強いところもあった。自分で死を選ぶようなことはないじゃろうと、そんなことは考えもせんかったですけどね……」
中略
「親のことをいつもいつも思ってくれてました。やさしかったです。盆と正月はいつも帰ってきて。でも去年のお盆も、今年の正月も帰らんかった。最後に会ったのは去年の正月です。電車で帰ってきた息子が『今から神戸連れてったる』と言うと、この車で送ってくれたんです。私も年で、(神戸まで)1人で電車に乗るのは心細いんじゃろうと思ったんでしょう(笑)。あのころは息子は元気でふだんと全然変わらないころ。生田神社や名所を回って、映画もいっしょに見に行きましたよ。……いい思い出になりました」
中略
――そんな息子さんならば、上から書類の改ざんを命令されたとしたら、すごくつらかったでしょうね。
「それがいちばんいやだったんでしょう。とにかく、真っ正直一本の男でしたから。ああいう(役所の)仕事は息子ひとりでやっていたわけじゃないんで。何人かのグループで書類を作ったりしてたんじゃろうから。他の人たちは心臓が強いのか、うまいこと他に移ったのか知りませんが……。まあ、息子は世渡りがへたじゃったんじゃろう。べつに1人で責任を感じることはないのに、まあ気が弱かったんか、こんなことに……」
中略
「ニュースで森友の文書のことをやってますね。それを見てると、昭恵さんは何も関わってないように言うてたのに、(書類には)『前に進めてください』と言ったように書かれてたみたいですね。総理大臣まで、これまで昭恵さんは何も言うてないと言ってたのに、ああいう人はどんな神経しとるんかなと。麻生(太郎)さんも全然知らんようなこと言って白切りよるでしょう。あんな上に立つような人が……。もう麻生さんも(大臣を)辞めりゃええような気がするけど、それこそ(国税庁長官だった)佐川(宣寿)さんも結局辞職せなあかんようにさせられてしまった」
野党が解明を求める昭恵夫人の関与の有無や文書改ざんの詳細についてはいまだ事実が明らかではないが、父親は無念の気持ちを抑えきれないように見えた。父親は、最後に乾いた笑いを見せた。
「まあ、おそらく政治家の上のほうの人らは、これ(自殺)ぐらいのことは、何とも思うとらんのでしょう。ハハハ」
後略
自慢の大事な息子さんを失った父親の無念の気持ちが伝わってきて、せつないです。
亡くなられた職員の方のご冥福を祈るとともに、これで終わらせたらいけない、この自己中心的で残酷な政治にピリオドを打たねばならない、と強く思いました。
一方的に中年の男性が若い男性に教えている、という感じでしたが。
もう30年も前の話です。その頃から、いえ、それ以前から連綿と水面下でそういう人々の活動が続いてきて今に至ります。
日本会議という団体が結成され、日本会議の内閣が生まれ、機は熟した、くらいに彼らにとっては、もう一生懸命。彼らが必死なのはわかります。
やはり、戦後の急激な日本の変化に馴染めず、過去を懐かしむ人達によって、作られてきたものがここまで成長したのでしょうね。
戦争に至った反省はなく、正しい戦争だったという自己肯定や相変わらずの差別意識やナショナリズムの高揚、過去の亡霊とも言えます。
もちろんエネルギーは低いので、モグラ叩きのモグラのように、都合の悪いことが次々と出てきて、思うようにはゆかないはずです。
彼らは、卑劣なデマ、誹謗中傷で、批判する者を貶めていますが、自らの未熟さゆえに、今後もダメなことがどんどん出てきて自滅するのではないかと、この時代ゆえに、私なんかは思っています。
あと、前川さんのお話はわかりやすいですね。
前川さんを尊敬しています。
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/04250640/?all=1&page=5
↑ この講演の内容を載せている記事を見つけました。
私は日本会議屋青年会議所の危険な活動をネトウヨの活動とともに非常に危惧しています。日本をめちゃくちゃの反動国家にしようと躍起になっている危険な団体だと思います。
教育勅語を復活させ、家父長制度を復活させ、明治憲法を復活させ、
そしてゆくゆくは大日本帝国復活を目指しているのは間違いありません。
彼らの目指す国家というのは「個人の権利を剥奪し、国のために命を捨てることを正義とする国家」です。
命を粗末にし、個人の自由や権利を悪とする思想、言わば「命を守り、命を大切にすること」とは正反対の思想です。
多くの人がこのような恐ろしい団体の活動が教育の場にいつのまにか浸透しつつある、という現実に早く気づいてほしいと願っています。