■菅副総理らが「小宮山エコハウス」視察
地球温暖化問題に関する副大臣検討チームの活動の一環として、小宮山宏前東大総長の自宅「小宮山エコハウス」の中の二重サッシを視察する菅直人副総理ら。右下は小宮山氏(8日、東京都世田谷区=代表撮影)【時事通信社】
(時事通信) 11月 8日(日) 16時10分
私は菅直人副総理&国家戦略担当大臣には、持続可能な社会づくりと環境問題を重点的にやっていただきたいなあと常々思っていたのですが。
この小宮山エコハウスの視察、「やっぱり!」といいますか、「菅さんらしい」といいますか、今後の国家戦略の一環として、この視点で新たなエコ産業の枠組みを作っていこうとされているのが、よくわかって、本当にわくわくしてしまいます。
「菅さん、待ってました!」です。
すでにドイツでは、ミュンスターのように町ぐるみでCO2削減に取り組んで、1990年に比べて22%削減に成功したという事例もあります。特に家庭においてのCO2削減は、今後、いろいろな可能性がありそうです。
小宮山宏前東大総長は、2002年にこの家を建て、省エネ=低炭素の家づくりは、理論的に実現可能とわかっていたそうです。
家庭のエネルギー消費の6割は、冷暖房と風呂のお湯づくりが占めているため、特に、断熱に重点を置き、太陽光発電とエコキュートの導入の結果、小宮山家のエネルギー消費量は、この10年で8割減 になったといいます。
エコキュートってよくわからなかったので、検索したら、空気から熱を取り込んで、お湯を作るシステムで、従来型のガスの湯沸しに比べてエネルギー消費量が39%削減されているとか・・・
・・・ただし、オール電化については、原発依存と電磁波問題の解決が担保されない限り、私は反対の立場です。このあたりの兼ね合いが難しいんですよね。
でも、断熱に関しては、かなり今後の参考になりそうです。そうそう、ミュンスターでは、外壁断熱を希望すると、市から補助金が出るということでしたっけ。
菅さんが見ている写真の二重サッシ、小宮山氏によると、一重サッシと二重サッシでは、二重にした方が熱の伝導が五十分の一くらい低くなってしまうんだそうです。
知らなかったなぁ。( ..)φメモメモ
★参考サイト
「家からエコ」、「街からエコ」のすすめ
★関連記事
脱温暖化・ドイツの取り組み・おまけあり
「非電化」という考え方
追記
コメント欄にて、鎌倉様より「エコキュートは低周波音で深刻な問題になっているそうです。」との、ご指摘がありました。
最近おかしいなと思うのは、環境問題は、CO2問題だけではないのに、いつの間にか「環境問題=二酸化炭素を減らす」という図式が錦の御旗のようにできてしまったということです。
もちろん、CO2を減らすことに異存はありませんが、その方策が他の環境を脅かすなら、本末転倒というものでしょう。
私自身、オール電化に反対ということもあり、エコキュートについてはほとんど知識も興味もありませんでしたが、これに関しては一考の余地がありそうです。
エコキュート 低周波音
エコキュート、低周波音で検索すると出てきます。
さっそく検索してみました。
自宅だけでなく近隣にも被害っていうのは、健康面だけでなく、近隣の人間関係まで壊してしまいますから・・やはり深刻な問題ですね。
風力発電に関して、音を立てずに飛ぶふくろうの羽を研究して風力発電の羽に応用して改善したという会社が、テレビで紹介されていましたけど、エコキュートは自助努力してるのか?
記事のリンク先は、東京電力ですから、手前味噌なのは当然のことですが、リスクを無視した見切り発車なのか、これだから大企業というは傲慢だと・・・がっかりです。
>CO2を減らすことに異存はありませんが
とのことですが、ご存知かもしれませんが、クライメートゲートをご存知ですか?
いわゆる地球温暖化詐欺の証拠があがったといわれています。
人為的CO2が原因との定説に懐疑的な研究者は多数居ます。
限りある資源を有効に使うのはいいのですが、誤った学説に従って歪んだ対策を講じることは却って不効率な結果を生じさせる虞もあります。
また、通りすがってくださるかどうかわかりませんが、一応お返事を。
以下は、温暖化問題に対する、私のスタンスでもありますので。
>クライメートゲート
細かい内容までは知りませんが、NHKBSの海外ニュースでざっと知りました。
ウィキにも出ていましたが、ニュースの結論は、
大学側が、『盗まれたいくつかの電子メールと文書の選択的な公表は文脈から離され、それは狡猾であり、この問題に責任をもって取り組む真摯な試みと見なされるべきではない」とし、人間活動が潜在的に危険な形で地球気候に影響するという強いコンセンサスを切り落とすために意図的に選ばれた状態でインターネット上にその情報が公開されたと主張」
といっていたのと同じでした。
>人為的CO2が原因との定説に懐疑的な研究者は多数居ます。
私が情報として聞いていたのは、石油業界に雇われて、大金をもらって「温暖化はCO2が原因ではない」ということを研究していた学者がいたということですが・・
でも、そうじゃない人もいるのかもしれませんね。
環境問題を論じるとき、すべてにCO2問題を優先させることに、疑問はあります。
その影で、原発や電磁波問題が、無視されていることも、疑問です。
でも人為的に排出されるCO2が、人類の歴史上最高に短期間で増えてしまったことは、事実です。
青山学院大学の教授で「動的平衡」著者の福岡伸一さんは、人為的に排出されるCO2が温暖化の主な原因かどうかわからないけれど、人為的CO2が地球の平衡状態を損なうほど、大気中に増えてしまっているのは確かである、とラジオで述べていました。
それによって、何らかの変化が起こるであろうことは予測がつく・・と発言されています。
つまり、人為的に地球の健康を損なう状態を作ってしまったということです。
私のスタンスも、福岡教授の発言と同じです。
地球の動的平衡状態が、産業革命以来、常軌を逸した人間の生産活動によって崩れています。
福岡伸一さんは、「私達はひょっとするとその復元力さえも損なうほどに、自然の動的平衡を撹乱しているのかもしれないのだ。」と著書に書かれています。
今、CO2排出にブレーキをかけるということは、これからの地球と折り合いをつける人間の生産活動をチェンジするきっかけになるのではないかと思うのです。