東日本大震災のがれき処理については、多様な意見があり、なかなか一筋縄では行かない問題。
震災直後から言われてきた一つの方法として、がれきを埋め立て丘を作り、その上に植林して防潮堤をつくるという案があったのだけれど、それを実践しはじめた自治体がある。
写真:「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会」より
植物は、私達が真実に気づいて正しく認識するなら、私達が思っている以上に大きな力があり守ってくれるのだと感じる。
木村秋則さんの奇跡のりんごのお話は言うに及ばず、今井通子さんの森林セラピーの話、低温乾燥で乾燥させた杉は人を癒す奇跡の杉であったこと、国連のフォレストヒーローズの一人に選ばれた畠山重篤さんが森を守ることで海を守ったこと(★)。
がれきから、森が再生されるなら、こんなにいい事はないと思う。
幸せの青い鳥が自分の家にいたように、大切なことって、すぐそばにあるんだと思う。
ぐるっと遠回りしながら、ようやく気づく。
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震災直後から言われてきた一つの方法として、がれきを埋め立て丘を作り、その上に植林して防潮堤をつくるという案があったのだけれど、それを実践しはじめた自治体がある。
写真:「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会」より
がれき活用し「森の防潮堤」を-宮城・岩沼で実証実験始まる
(オルタナオンライン 2012/5/31)
震災がれきを土台の一部として「森の防潮堤」を整備するプロジェクトが宮城県岩沼市で始まり、26日に植樹祭があった。
国が進める広域処理だけでなく、被災地内でがれきを有効利用し、津波にも強い健康な森をつくろうという構想で、岩手県大槌町に続いて2カ所目の試み。
植樹祭には市民ら約1000人が参加、仙台空港の南側に広がる公園の敷地約2000平方メートルにシラカシやタブノキなどの広葉樹の苗木約6000本を植えた。
日本の宝・宮脇昭氏
森の防潮堤づくりを提唱する横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏も駆け付けて植樹を指導。1時間ほどの作業で南北約300m、高さ3-4mのこんもりとした若芽の森が出現した。
プロジェクトは「宮脇式」の森づくりに賛同し、8年前から地元で植樹活動を続けていた仙台市の輪王寺住職、日置道隆さんらが呼び掛けた。
宮脇さんをはじめとした専門家の協力を得て「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会」を設立、被災地の海岸林を調査したところ、クロマツなどの単一林より、広葉樹の高木や低木が混ざった「多層構造の森」が津波被害をくい止めた事例を確認した。
がれきは無害なものを選別し、土と混ぜ合わせて埋める。土塁状にした丘に、地域の植生に合った広葉樹を適切に植えれば、がれきと土壌の間に根がしっかりと張り、安定した森になるという。
各地で広域処理がれきの受け入れが難航している中で、域内処理とともに環境保全や地域の活性化につながるとして、その効果に注目が集まっている。
今回は岩沼市の震災復興計画「千年希望の丘」プロジェクトの実証実験として、津波で発生したコンクリート片や丸太など計610立法メートルを建設残土など約3350立法メートルと合わせて活用。市によると、放射線測定では検出限界以下で、その他の有害物質も問題のないレベルだという。今後、数年かけて有害物質の漏出や沈下の有無、樹木の根付き方などのデータをとり、本格的な防潮堤づくりを検討していく。(オルタナ編集委員=関口威人)
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(オルタナオンライン 2012/5/31)
震災がれきを土台の一部として「森の防潮堤」を整備するプロジェクトが宮城県岩沼市で始まり、26日に植樹祭があった。
国が進める広域処理だけでなく、被災地内でがれきを有効利用し、津波にも強い健康な森をつくろうという構想で、岩手県大槌町に続いて2カ所目の試み。
植樹祭には市民ら約1000人が参加、仙台空港の南側に広がる公園の敷地約2000平方メートルにシラカシやタブノキなどの広葉樹の苗木約6000本を植えた。
日本の宝・宮脇昭氏
森の防潮堤づくりを提唱する横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏も駆け付けて植樹を指導。1時間ほどの作業で南北約300m、高さ3-4mのこんもりとした若芽の森が出現した。
プロジェクトは「宮脇式」の森づくりに賛同し、8年前から地元で植樹活動を続けていた仙台市の輪王寺住職、日置道隆さんらが呼び掛けた。
宮脇さんをはじめとした専門家の協力を得て「いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会」を設立、被災地の海岸林を調査したところ、クロマツなどの単一林より、広葉樹の高木や低木が混ざった「多層構造の森」が津波被害をくい止めた事例を確認した。
がれきは無害なものを選別し、土と混ぜ合わせて埋める。土塁状にした丘に、地域の植生に合った広葉樹を適切に植えれば、がれきと土壌の間に根がしっかりと張り、安定した森になるという。
各地で広域処理がれきの受け入れが難航している中で、域内処理とともに環境保全や地域の活性化につながるとして、その効果に注目が集まっている。
今回は岩沼市の震災復興計画「千年希望の丘」プロジェクトの実証実験として、津波で発生したコンクリート片や丸太など計610立法メートルを建設残土など約3350立法メートルと合わせて活用。市によると、放射線測定では検出限界以下で、その他の有害物質も問題のないレベルだという。今後、数年かけて有害物質の漏出や沈下の有無、樹木の根付き方などのデータをとり、本格的な防潮堤づくりを検討していく。(オルタナ編集委員=関口威人)
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植物は、私達が真実に気づいて正しく認識するなら、私達が思っている以上に大きな力があり守ってくれるのだと感じる。
木村秋則さんの奇跡のりんごのお話は言うに及ばず、今井通子さんの森林セラピーの話、低温乾燥で乾燥させた杉は人を癒す奇跡の杉であったこと、国連のフォレストヒーローズの一人に選ばれた畠山重篤さんが森を守ることで海を守ったこと(★)。
がれきから、森が再生されるなら、こんなにいい事はないと思う。
幸せの青い鳥が自分の家にいたように、大切なことって、すぐそばにあるんだと思う。
ぐるっと遠回りしながら、ようやく気づく。
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畠山重篤さん、フォレストヒーローとなる
がれきの問題は受け入れない住民たちは何たることか?
と思っていたのですが、それだけではない問題もあることを知りました。
だから、地元で森をつくることで環境にもいいなら、こんなにすばらしいことはないと思います。
その前の記事「元政策秘書の話」
僕は90%くらいほんとうのことだと思いますが、(少なくても彼の感じたこと)、国会事故調や東電の事故調では全然違う事が言われています。
ふざけるなと叫びたくなりますが、立場によって、その言い分が異なる。それは仕方ないことでもあります。
だから、菅さんがその後、どのように発言・行動しているかをみるしかないのですね。
きのう、原発yes,no討論会へ行ってきました。
そのときの菅さんは見事でしたよ。
きょうにうちのアップしたいと思ってます。
ぜひ、見てくださいね。
数値で安全が確認できても、地域住民のメンタルな部分もありますし、輸送コストのことなど考えても、なるべく近くで処分した方がいいのではないかなあと、個人的には思っていたのですが。
それも、安全が確認できたものは、出来ればゴミとしてではなく、資源として有効活用して欲しいと思っていましたので、このようなやり方はいいなと思いました。
>ふざけるなと叫びたくなりますが、立場によって、その言い分が異なる。
黒沢映画の「羅生門」だったでしょうか。
事件の当事者たちが、状況説明をするときに、三者三様、それぞれ自分に都合のいいことを話すので、3つの全く違う話が出来上がってしまう。
でも、情緒も感情も外して、客観的な真実はひとつです。
誰かのせいにするのはもういいから、あのような恐怖を二度と経験しなくてすむようにするには、どうすればいいのか、という視点が必要ですよね。
そういった面でも、菅さんの「最も安全な原発は脱原発」ということに、同感です。
原発yes,no討論会の記事、ご紹介ありがとうございました。拝読しました。
http://ameblo.jp/xtc4241/entry-11285629152.html
容認派の言われることは、原発を維持するために無理やり理由をつけている感じで、いくら聞いても、心に響きません。
森の防波堤つくり
どんどん進むといいですね。
瓦礫を活かす~に
TBさせていただけたらとおもいます。
次記事の
マイケル・サンデルの白熱教室(後篇)
私も見ました。
瓦礫処理についても 選択肢が二つしかなくて
該当地域の担当としながら全国規模でフォローできるようなシステムがあればいいなと
中間的な!?ことを考えていました。
意見を出し合いながら折あっていける部分
お互いをたいせつにできる融和~調和こそが
これからの世界の主流になっていくとおもいます
宮脇昭氏は、記事にも書いてしまったのですが、本当に日本の宝、人類の宝だと思います。
>意見を出し合いながら折あっていける部分
お互いをたいせつにできる融和~調和こそが
これからの世界の主流になっていくとおもいます
本当にそうですね。
お釈迦様は、極端ではなくて真理は中庸にあると悟りを開かれたそうですが、何事につけても、そう思います。
だから、単純に是非を決めるのではなく、どうしたら両方が幸福になるのか、ということをまず考えたいですね。
怒らないで、あきらめないで。←昨今の政治を見るとめげそうになりますが・・
ですが、受け入れる側の住民の総意を得るのはとても難しいと思いますので、東海市のように別の視点から支援もいいですよね。
森の力は偉大ですから。