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どちらを選ぶかは自分次第

科学や技術は命を救うために・大村智氏ノーベル賞おめでとうございます

2015年10月06日 | パワーな人々・パワーな本


大村氏にノーベル賞=寄生虫病で特効薬―医学生理学賞、日本で3人目

明るい話題があると、ほんとうに嬉しい。
今回のノーベル医学・生理学賞受賞の大村智・北里大名誉教授は、地中の微生物を使った薬の開発で多くの人の命を救ったという研究結果も素晴らしいけれど、私費を投じて温泉や美術館などを作られるなど、人となりがわかるに従って、より一層、すてきな方だなあと思えてくるのでありました。
また、15年前に亡くなられたという奥様を今も大切に思われているのだなと言葉の端々に感じられ。
きっと奥様もずっと見守ってくださっていたに違いないのです。

祝ノーベル賞! 大村智さんは故郷に美術館・温泉も作っていた...「世の中の人々のためになることを」がポリシー
(jタウンネット)

山梨県民には嬉しいニュースが飛び込んできた。韮崎市出身の大村智・北里大学特別名誉教授が2015年10月5日、ノーベル医学・生理学賞を受賞することが決定したのだ。山梨県出身者としては初の受賞となる。

美術に造詣が深く、コレクション多数

韮崎周辺の人には、大村さんの名前からある施設を連想したかもしれない。戦国武将として知られる武田家の氏神として知られる武田八幡宮の近くにある、韮崎大村美術館だ。

実は大村さん、理系の研究者というイメージからすると少し意外だが、美術に造詣が深く、コレクターとして多数の作品を蒐集してきた。そのコレクションを展示する場として、2007年10月に美術館を私費を投じて開館し、さらに翌年これを市に寄贈した。大村さんは館長としての「ごあいさつ」の中で、以下のように述べている。

「私の敬愛する山本周五郎は、『全ての芸術は人の心を楽しませ清くし、高めるために役立つべきものである』と、小説『鼓くらべ』の中で語っています。もし私の人生に美術品との出会いがなかったならば、それはさぞかしつまらないものになっていたでしょう。悩み苦しんでいるとき、あるいは精神が彷徨えるときなど、私はいつも美術品に触れることで、自分を見失わずにいられた気がします。そして、それらは常に私の心を和ませ、まるで深呼吸したあとのような清々しい気持ちにさせてくれます」

近くには温泉も!作ったのは本人

この美術館には、野口小蘋、上村松園や片岡球子といった女流作家の作品が多数収蔵されている。大村さんは女子美術大学の理事長などを務めた経験があることから「女流作家たちには特に深い思い入れを感じています」(ごあいさつより)とのことで、美術館の開館にあたっても、こうした作家の作品を主軸に据えたのだという。

また美術館には見晴らしの良さを活かして、甲斐の山々を望める展望室を設けており、隣接する温泉施設「武田乃郷 白山温泉」ともども、地元の人々や観光客の憩いの場になるよう作られているという。ちなみに、この温泉も作ったのは大村さん本人。なぜ温泉を作ったのかというと――。

「兄貴は両親から『世の中の人々のためになることをしなさい』と言われて育った。村の人たちが井戸端会議をする場所が少なくなったから作ろうか、それなら風呂もあるといいという話になった」(大村さんの弟・泰三さんの言葉。朝日新聞2014年11月21日朝刊)

「世の中の人々のためになることを」――美術館設置の経緯といい、この話といい、そして何より研究者としての業績といい、まさにこの言葉に集約されるように思われる。明日からはさっそく、多くの人が訪れそうだ。

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安倍政権の本質がすっかり出てきた昨今、防衛省が、大学などに向けて軍事応用を視野にいれて研究費を支給するそうです。
防衛省研究費、大学など9件に支給 軍事利用目的の開発
なんだかなあ・・・

科学者、研究者の皆様には、命を奪う科学より命を救う科学を、科学や技術はそのためにあるのだと、その心構えをどうか忘れないで欲しいと強く思います。

「世の中の人々のためになることを」

今回の、大村氏の受賞は、そのことを具現化してくださった証しのようです。

大村智 523

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2 コメント

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Unknown (ひろみ)
2015-10-07 04:50:45
>科学者、研究者の皆様には、命を奪う科学より命を救う科学を、科学や技術はそのためにあるのだと、その心構えをどうか忘れないで欲しいと強く思います。

「世の中の人々のためになることを」

今回の、大村氏の受賞は、そのことを具現化してくださった証しのようです。


まさに、まさに、まさに!!!です。
科学者、研究者として、こうあるべき、というすばらしいお手本のような方です!

夜(世)が明けた!ことが確信できる、大村氏のノーベル賞受賞ですね!

6905
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ひろみさんへ (金木犀)
2015-10-07 20:49:52
大村さんの研究は、微生物の力を利用したもの。
こういう視点の研究が広がってほしいと思います。
また、昨日は物理学賞に梶田隆章さんが、ニュートリノの質量の発見で。
「これはすぐに役に立つものではない。よく言えば、人類の知の地平線を拡大するような、そして研究者が個人の好奇心に従ってやるものです。」
と言われたのが、名言です。
2年前のヒッグス粒子もそうでしたが、知の地平線、科学の地平線の裾野が広がってゆくといいな~と心から思いますです。
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