嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ひねくれたこどもの日

2009年07月14日 22時50分11秒 | 考え事
雨の音に耳を澄ましても、雨の音を聞くことはできない.
太陽の音を、まだ遠くにしか、聞くことができないように。

水をずっと遠くから運ぶ太陽の熱は、もっとずっと遠くから伝わるのに、
水はずっと傍をぐるぐると回ってる。
その音は、まるで遠くであることを苦しみもがいてる僕の世界の鏡のようだったらいいのに。
苦しみを比喩で例えるだけの、哀しみのピエロだったらいいのに。

でもきっと違う。

ただ、僕は遠くにあるものに憧れたいだけなのだ。
まるで何かを考えているように、
考えていない時間を過ごしたいだけなのだ。

起きると曜日がわからないことがある
もっとひどいときは、起きるとどこなのかわからないことがある
更にまれに起こるどうしようもないことは、
起きたときに自分が誰なのかわからなくて思い出すのに時間を使ってしまう。

おそろしいほど希望がない。

その代わりになるのかどうかしらないが、
特別な絶望ももちろん無い。

人が生きることは不思議だ。

僕が生きている事と、同じくらい不思議だ。

特別な絶望を、欲しがる子供だけのこどもの日。

冷たい時の中に居る

2009年07月14日 22時39分32秒 | 詩に近いもの
痛みも悲しみも、苦しみも絶望も無い、ただ、冷たいだけの時の中に居る
酒をかっくらって叫びたいと思うこともある
タバコを吸って毒の煙で肺を満たしたいと思うときもある
だが、僕はそうしない。
これまでも、そんなことはしなかった。
これからも、そのようなことはしないだろう。
そんなことで誤魔化したり、騙そうとしたりしても、
自分を欺くことなど出来ないと知ってしまっているからだ。

それでもただ、あぶくのように浮かんでは消える想いがこすれていく中で
何か大事なものが、とても大事なものがすり減っていくような予感はある。

僕が手に入れたもの、僕が失ったもの、
僕が望んだもの、僕が望まなかったもの、
僕が拒否したもの、僕が受け入れたもの、
そういうものが、僕の傍には、まるっきり足りないのだ。

おそらく何も望んでいない
もう何も必死に欲しがったりしない
期待もしないし、
絶望もしない。

それでもただ、時は雪のように冷たく磨り減っていく
思い出は決して磨り減ったりはしないと信じ込んでいる神様が。」
多くの民衆のぼうっとしたうねりに飲み込まれて殺されていくように。


断末魔の雄叫びをあげることもなく、
ただひたすら雑踏の音にかき消されながら
「人」という呪いに踏みつぶされていくように。

僕はここに居ない。
だから君もここには居ない。

間違った流れでは無い。
単にここには何もないだけなのだ。

そんなことにさえ、言葉はたくさんのへりくつを。

ただ、音だけが、人の闇を満たすように降っていけばいいのに。
与えられたノイズだけが、意志をかき消してしまえばいいのに。
降り積もる想いは、決して消えはしない

それでも僕は、忘れる道を選んだ。
ただ、大人の仮面をかぶるために。