2011年度ハピネスあだち(各事業全体)の資金収支決算は以下の表の通りとなりました。
(単位;千円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/23/37/7aef6a601a6d24f19bddde9b13297413_s.jpg)
過去最高の収支差額率を計上することができました。
2011年度 ハピネスあだちにおける決算収支の分析報告は以下の通りです。
(1) 収入・・・当初予算と比較し2.3%↑(約2300万円)の増。前年度比1.3%↑(約1400万円)の増でした。
① 特養・ショートステイ
対当初予算 1,400万円増 対前年度 600万円増
要介護度4・5及び認知症自立度Ⅲ-a以上の重度者の徹底した管理に伴う日常生活支援加算の取得。また、多職種協働により、サービスの質が向上し、退居から入居までの入替日数の短縮や適切な看取り対応での入院数の減少につながり、結果として特養の稼働率が増加したことが大きな要因としてあげられます。
② デイサービス
対当初予算 520万円増 対前年度 110万円増
職員のスキルアップにともない、サービスの質が向上し、重度の利用者の受入れを継続することが出来ました。そのため、介護保険収入の増となり、当初予算を大きく上回ることが出来ました。
③ 居宅介護支援事業
対当初予算 410万円増 対前年度 370万円増
主任ケアマネージャーの配置により、特定事業所加算Ⅱの取得ができたため、当初予算を
上回ることができました。
また、緊急困難ケースの積極的な受け入れや、地域包括との連携体制の構築により、ケアマネージャー1人当たりのプラン数が平均的に保てたことも大きな要因としてあげられます。
④ 訪問介護事業
対当初予算 370万円減 対前年度 40万円減
要支援・要介護いずれの利用者においても骨折による入院が多く、サービス提供時間の減となり、当初予算を下回る結果となりました。
(2)人件費・・・対当初予算 370万円増 対前年度 530万円増
人件費率 目標56.0% → 実績55.1%(約1%の経費ダウン)
育休が多く、それにともなう引継ぎ期間を設けた職員採用により多少の増加は見られる
ものの、ほぼ当初予算通りの結果となりました。
人件費率に関しては、収入面で大きく予算を上回ったため、目標の56%に対して55.1%
と、約1%削減することが出来ました。
(3)事務費・・・対当初予算 830万円減 対前年度 50万円増
事務費率 目標9.6% → 実績8.6%(1%のコストダウン)
事務費支出を削減できた主な要因として、以下の3点が挙げられます。
1. 消耗品・器具什器費 500万円のコスト削減
取引業者の集約し、単価ダウンに成功したことによる減
2. 業務委託費 55万円のコスト削減
ネットワーク関連委託費の削減、産業廃棄物量の減少による廃棄物回収委託費の減
3. 印刷製本費・広報費 85万円のコスト削減
Eメールによる情報伝達体制の整備による、紙媒体資料の減少、コピー機の印刷費を削減できたため。
(4)事業費・・・対当初予算 750万円減 対前年度 150万円減
事業費率 目標11.4% → 実績10.5%(0.9%のコストダウン)
事業費支出を削減できた主な要因として、以下の3点が挙げられます。
1. 水道光熱費 180万円のコスト削減
節電・節水対策により、コスト削減することができました。
2. 消耗品・器具什器費 360万円のコスト削減
一括購入による単価ダウンに成功したことによる減。
3. 賃借料 170万円のコスト削減
リース契約の見直しによる減。
(5)経常活動収支差額・・・対当初予算 3500万円増 対前年度 930万円増
経常活動収支差額率 目標23% → 実績25.8%(2.8%増)
収入の増、支出の減という結果にともない、経常活動収支差額も当初予算と比較し、
3,500万円増(2.8%増)の26,900万円で2011年度を終えることが出来ました。
2011年度は、高稼働率の維持や加算の取得、補助金や助成金の活用による収入増と
一括購入による消耗品等のコスト削減などの支出減。これら収支両面からのアプローチ
が機能することができました。