名残惜しい花たち-長野県白馬村：八方尾根

Happo-One Ridge, Hakuba Village, Nagano Pref.

さてさて、長野県白馬村にやって来て、八方尾根から唐松岳を目指して歩くワタクシ達でありますが、
八方池でのしばしの休憩は心地の良いものでありました。


ところで昨日のブログに、『白馬岳は「しろうまだけ」が正しい読み方で、「はくばだけ」ではないのです』と書きました。
ワタクシ、地名というものに興味が強いので、白馬岳の名前の由来に少し触れておきたいと思います。


豪雪地帯である白馬岳は春になると雪解けで岩が露出し黒い「代掻き馬」の雪形が現れることから、「代掻き馬」→「代馬」→「しろうま」となったんですよ。
つまり本来の表記は黒い岩で形が出来上がった「代馬岳」であったんですよね。


梅雨明けから咲き始める高山植物は、7月下旬ころをピークに数も種類も減って行きます。
8月末ともなれば、もうほとんど花を見ることは無理かなぁと思っていたのですが、開花時期の遅い高山植物がけっこう残っておりました。
この花はイワショウブといいまして、9月上旬ころまで咲く花なんです。


このシモツケソウは八方尾根ではよく見かける花です。高山植物を見ると、疲れた身体に元気が出る気がするんですよ。


八方池の周辺ではこのハクサンシャジンが満開でありました。可愛い花なんです。


一年の大半を雪の下で過ごし、短い夏の一瞬に咲き誇る高山植物たち…そんな刹那的な美しさが、登山者の心を打つんでしょうね。


この花は皆さんも名前はご存知でしょう。トリカブトという花なんです。有毒植物として名前を知られていますが、花は美しいんですよねぇ。
ワタクシが大学生か働き出して間もない頃だったでしょうか。トリカブトの毒を使った連続保険金殺人事件があったのを覚えております。


ではでは、休憩もこれくらいにしまして唐松岳を目指して歩くとしましょうか。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


高山の夏はあっという間に過ぎ去っていきます。この日(8月20日)でも、すでに秋の気配を感じる場面もありました。
今頃はもう夏の名残は全くなく、秋本番を迎えていることでしょう。
高山には秋と冬が驚くほどの速さで、やって来るんですよね。


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