神が住む池-長野県白馬村：八方池

Happou-Ike Pond, Hakuba Village, Nagano Pref.

さてさて、長野県白馬村にやって来て、唐松岳を目指して八方尾根を登って行くワタクシ達でありますが
天気予報の悪さの割には周囲の山々がはっきり見えており、「まあこれやったら文句は言えんわなぁ」などと言いながら、
オッサン達は黙々と、いや、無駄口を叩きながら歩いていくのでありました。


シシウドの向こうに五竜岳、鹿島槍ヶ岳が見えます。高山植物のピークはとうに過ぎているのですが、思いのほか花が咲いておりました。


やはり夏山には高山植物と青空が似合います。この日は青空は望むべくもありませんので、高山植物があるだけで満足せねばなりませんな。


徐々に高度をかせいでいきます。夜中の2時に大阪を出発し、登山口に到着したのは朝の8時でありました。
ほとんど寝ていないにもかかわらず、体調はバッチリというか、快調に歩いていくワタクシでありました。


前方に大きな池が見えてまいりました。これが八方池でありまして、この八方池まではさほど厳しい登山道ではありませんので
ここまで登って来る一般の観光客の方も多いんです。この日は天候がよくないので、あまり人は多くありませんでした。


一般的なトレッキングを楽しむ人はここをゴールに、これから北アルプスの縦走を目指す人もここで休憩しようとしますので八方池は多くの人で賑わいます。
ここでゆっくりしたくなるのも当然ですよね。目の前には白馬三山が聳え、澄み切った水を湛えた美しい池が広がっているのですからね。


２０００ｍを超えるような高山帯にこれほどの池があること。そしてその池のむこうに白馬三山が聳え立っていること。
ワタクシには神が絶妙の配置をしたとしか思えないのです。


池のほとりに下りてみました。この日は残念ながら風が吹いていましたので、池に波が立っておりました。
無風状態ですと八方池に白馬三山が映り込み、それはそれは美しい光景となるんですよね。


ワタクシは八方池に来るのは五度目になると思うのですが、前回来た時はすべての好条件が揃いまして、
それはそれはこの世のものとは思えないような、美しい光景を見ることが出来たんですよ。
今回は池に波が立ち、山々の映り込みを見ることはできませんでしたが、それでも十分に美しい光景を楽しむことが出来ました。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


この日、私は何度も何度も「山はいいなぁ」「やっぱり山はええなぁ」と口にしていたんです。
どうも山への思いが再燃したような気がします。でも、その思いをかなえるためには筋力を回復しないとなぁと今回は痛感させられました。
まずは近場の山を登って、足腰を鍛えねばなぁと思っています。


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