東風吹かば…-京都市上京区：北野天満宮

Kitano Tenmangu Shrine, Kamigyou Ward, Kyoto City

さてさて、家人とともに京都市上京区にやって来たワタクシ達は、カフェラインベックで美味しいパンケーキをいただいた後、
この日の目的地であった北野天満宮へと向かいました。


北野天満宮は言うまでもなく菅原道真を祀った神社の総本社であり、京都では「北野の天神さん」と呼ばれています。
ワタクシ達は「梅が見頃だ」ということなので、梅を愛でに北野天満宮へとやって来たのです。


日本各地の天満宮に行くと、必ずと言っていいほど牛の像が置かれています。
牛は天満宮において神使（祭神の使者）とされているが、その理由については「道真の出生年は丑年である」「亡くなったのが丑の月の丑の日である」
「道真は牛に乗り大宰府へ下った」「牛が刺客から道真を守った」「道真の墓所（太宰府天満宮）の位置は牛が決めた」など多くの伝承があり、
どれが真実なのか、それとも全て伝承に過ぎないのかは今となっては良くわからないそうですね。


道真は梅をこよなく愛し、大宰府左遷の際に「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」の句を詠みました。
このことから天満宮には梅が植えられており、梅の名所になっているところが多いんですよね。


道真が無実の罪で配流された大宰府で死んだ後、京の都では落雷などの災害が相次いだんです。
これが道真の祟りだとする噂が広まり、人々は恐怖を感じました。慌てた朝廷は現在地の北野の地に道真を祀る社殿が造営したんです。
これが北野天満宮なんですよねぇ。


道真が生前優れた学者・詩人であったことから、後に天神は学問の神として信仰されるようになっていきます。
ここ北野天満宮も、受験シーズンともなれば多くの受験生やその保護者がお参りにやって来ます。
ワタクシが訪れたこの日は、塾の先生と生徒と思われる一団がお参りに来ておりました。


どうでしょうか。梅は見た感じ七分咲きというところでしょうか。
新聞には「満開」と書かれておりましたが、満開には少し早いかなぁという感じですね。


さすがに多くのカメラマンが、梅の撮影にやって来ておりました。
ワタクシなどの財力では、とうてい手が出ないような高価なレンズを持ったカメラマンが梅の前に陣取っておりました。


ではでは、北野天満宮の境内を歩いてみるとしましょうか。


ワタクシ、学生時代はここからほど近いところに下宿していたんです。
いつも天満宮の側を通って通学していたので、懐かしい思いでいっぱいでありました。

使用したカメラ：Canon EOS7D


境内を歩いていると、絵馬がたくさん掲げられてありました。
「〇〇大学合格祈願」「志望高校へ行けますように」…そんな絵馬がたくさんあったのですが、
その中に可愛い文字で「がんばって勉強して、かしこい人になれますように」というのがありました。
なんだか心が温かくなりました。


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