登廊の彼方へ-奈良県桜井市：長谷寺

Hasedera Temple, Sakurai City, Nara Pref.

さてさて、4月9日の土曜日なのですが、まだ桜が咲いている場所はないかなぁと調べまして、
ワタクシは「見頃」となっていた奈良県桜井市の長谷寺へと向かいました。
関東の人は長谷寺というと鎌倉の長谷寺を思い浮かべるでしょうが、
関西人にとって長谷寺といえば奈良の長谷寺なんですよねぇ。


長谷寺に入ると本堂まで続く登廊(のぼりろう)の見事さに目を奪われます。
ここに人がいない写真を撮るのは至難の業でありまして、当然のごとく朝一番に撮影したのでありました。


長谷寺は『花の御寺』と呼ばれるほど、一年を通して様々な花が咲く名刹なんですよ。
とりわけボタンは有名でして、もうすぐ満開のボタンを見ることが出来るんです。
この日はソメイヨシノは散り初めでしたが、枝垂桜が見頃でありました。


ワタクシは長谷寺が好きで、何度来たか思い出せないくらいにこのお寺を訪ねています。
長谷寺は奈良とは言っても奈良市からは離れた場所にあり、山あいに佇む素敵なお寺です。
創建は奈良時代、8世紀前半という歴史を持つ真言宗の名刹です。


登廊は入り口にあたる仁王門から本堂まで399段。ワタクシはヒョイヒョイと登って行きますが、
高齢の方にはなかなか登りごたえがあるというか、けっこうきついかもしれません。
でも、この登廊を歩かないと、長谷寺の魅力がわからないように思います。


長谷寺に来るのは実に３年ぶりくらいになるのですが、あらためていいお寺だなぁと思うんですよ。


枝垂れ桜の鮮やかなピンク色と白壁が美しいコントラストをなしておりました。
春という季節には、このような淡い色彩が似合う気がいたします。


ワタクシはパステル調の色彩というのがあまり好きではないのですが、桜の色合いは別格です。
今年もたくさんの桜を見ることが出来、幸せだなぁと思います。


枝垂れ桜の彼方に、立派な本堂が見えております。ではでは、本堂に向かって行くとしましょうか。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


私がよくお寺に撮影に行くことを知っている人から、「どこのお寺が一番好きなんですか」と訊かれました。
こう訊かれると順位をつけるのが難しく、「ここが一番です」と答えることが出来ません。
でも、すぐに頭に思い浮かぶのは東福寺、大徳寺高桐院、そして長谷寺の三つでありました。


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