あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

整形外科での経験

2021-12-19 17:48:00 | ブログ
こんにちは❄️
雪の影響がほとんど出ず、ホッとしています。

毎週日曜日は、院長の自伝です。

●第二章 鍼の道一筋に

 さて、いよいよ開業だが、見知らぬ土地での開業であり、しかもアパートの一室
を借りての開業だ。患者さんが来ていただけるのか心配であるので、最低限の生
活費を稼ぐのと、経験を積むために午前中は整形外科に勤めて、
治療院はご午後2時から8時までとした。
 この整形外科ではマッサージと鍼による治療である。カルテが回ってくると治療
助手が治療部位を口答で知らせてくれる。先ず最初にホットパック、低周波治療、
牽引療法などをを行い、その後にマッサージを行うのが私の役割だ。希望者には
電気針を行っても良いことになっていた。
 当時は日中国交回復により電気針の治療が流行していたのである。
盲学校卒業時には先生から、
「これからの開業は電気針を使わないとだめだ」とも言われていた。
 電気針ならば、東洋医学的な理論は全く不要であり、圧痛点(トリガーポイント)
に針を刺してその遠隔部にもう一本針を刺して電気通電するだけの治療だ。
免許取り立ての私にも容易に出来たので、自分の勉強のために私が担当した患者
さんには出来るだけ電気針を薦めた。10分ほど電気針を掛けてその後患部にマ
ッサージを行うのである。
 整形外科に来院される患者さんの100%が痛みを除く為の治療だったので、半日
で30人ほどの患者さんを治療することが出来たのは、治療家としての「手を作
る」ことに大変役に立った。
 先に「按摩により肩こりや腰痛を引き起こす」と書いたが、
それは「手技の拙劣」によるものである。
 患者様の体表を通して感じる「虚実・硬軟」を弁えた「補瀉の手技」を行えば按
摩も立派な医療行為なのである事を協調しておく。

次週に続く

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