あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

三焦について その三

2024-07-07 20:18:00 | ブログ
こんにちは😃今日は驚くほどの酷暑となりました😭
我が家のキュウリやゴーヤが、少しでも日陰にあたるところに
結実しています。植物の生命力を感じる時間です。
暑すぎて朝のウォーキングの時間がどんどん早くなっています🤭
毎週日曜日は、院長の独り言です😊

三焦は臍下丹田の腎間の動気にある原気を身体全体に運行し配分して、生体に活力・防衛力を与えています。
「諸気を主持」とは、五臓六腑から出て来るあらゆる気に力を与えます。
三焦は原気の別支として他の臓腑のような形はありませんが、経脈は手の少陽三焦経に属していますので外腑と命名しています。
黄帝内経・霊枢・本神篇 第八では腎膀胱は肺と関連し、気や津液の働きに関与しますが、特定の臓腑関係を持たないので、独りぼっちの腑という意味で個の腑と呼んでいます。
つまり例外の腑として有名無形の一腑を設けたのです。

 更に、難経・三十一難では、三焦を上焦・中焦・下焦に分けて説明しています。
上焦とは、横隔膜から上の部分で心臓・肺臓が位置します。
中焦には、肝臓・脾臓(膵臓)がありますが、主に胃腸の働きが大切です。
下焦には、腎臓がありますが、腎陽と言い、既に述べてきた様に『命門』としての働きを最も大切にしています。

「三焦は水穀の道路、気の終始する所なり」と言われる様に、全身の臓腑機能、気機と気化作用を統括し、原気や水液などの諸気を運行させる通路であります。
つまり、三焦・三焦経は生命体を構成し統合するものです。
西洋医学的に言えば、自律神経調整に関わる万能薬ならぬ万能経絡と言うことができます。
これらの上焦・中焦・下焦の陽気としての働き、相火の働きが相まって身体を健康に保っているわけです。


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