あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

うつ状態やうつ病と鍼灸治療

2020-02-15 21:01:00 | 健康・病気
こんにちは。日毎に春めいてまいりました。
このような季節は、ぎっくり腰などの急性腰痛の患者さまが増えてくることは
何度か申し上げています。

もう一つ、メンタルの不調を訴えられる患者さまが増えてくるのも、
この季節です。

5月病という言葉をお聞きになったことがあると思います。
最近では「4月病」という言葉も出てきていますね。
実は、5月病より4月病のほうが重症になりやすいとも!

4月病とは、新年度が始まり、環境が変化し、気候が暖かくなってくる4月にも5月病のような症状が起こることで、
何となくやる気が低下し、不安や緊張が続き、その精神的ストレスから体調不良となって表れるという症状のことを
いっています。

原因として「環境の変化」「人間関係の変化」「気候の変化による自律神経の乱れ」

があると言われているのですが、
今年のような暖冬ですと、このような症状に2月に入ってから悩まされている方が出てきているのです。
(厳密には1月の終わりから出てきています)

東洋医学的にも、春は陽気が上へ伸びていく季節ですから、
どうしても、のぼせやすかったり、足元が冷えているのにもかかわらず、
陽気が上に上にといってしまい、身体と心のバランスを崩しやすい時期と言えるのです。

鍼灸治療では、頭寒足熱の状態へ近づけるような、バランス調整をはかってまいりますが、
患者さまにも、どこでもできる健康法をお話しさせていただいています。

実は、気持ちが落ち着かない、塞ぎ込んでしまう、やる気が出ない、集中できない。。。
などの症状は気の上逆が原因となることが多いのです(もちろん、器質的な精神疾患を
お持ちの方に関しては、この限りではありません)。

本来、臍下丹田(お臍の下あたりになります)に元気のもとがありますから、
臍下丹田まで新鮮な空気を、取り入れていただきたいのですが、
このような症状に悩まされると、どうしても呼吸が浅く、胸式呼吸になってしまっている方が多いのです。
浅い呼吸では、体内の汚れてしまった空気を外に出すことができず、循環が悪くなります。
身体の抵抗力や免疫力も下がってしまうことになってしまうのです。

そこで、当院でお話しさせていただいている健康法は、腹式呼吸です。
たくさん吸うことを意識するのではなく、先ずはゆっくりと身体の中の空気を
全部出すつもりで(口すぼめ呼吸が初めはおすすめです)吐き出していただき、
吐ききったら、ゆっくりと鼻から吸ってください。
その時にお腹が動いて、お臍の下まで息を吸い込むイメージをしてください。

数回繰り返すだけで、肩の力が抜けリラックスできますよ。
私は、風邪のひきはじめには、意識して腹式呼吸をして自然治癒力を高めて、
これまでほとんど風邪を引くことなく治療を続けてまいりました。
趣味の尺八や民謡は、腹式呼吸が必要ですから、実は健康のためにはじめたのです♫

先日のNHKの東洋医学ホントの力の番組内でも、
イギリスではうつ病に鍼灸治療を選択する方が多いと放送されていましたね。

気の調整をはかる漢方はり治療は、メンタル疾患に適しています。

ほとんどの方が、一生のうちに一度はかかってしまうと言われている鬱症状。
風邪と同じく、ひきはじめ、かかりはじめの段階で鍼灸治療をお選びいただければと思います。







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