松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

厚木基地のPFOS事故の報告のが遅いと思います。

2022年09月29日 | 有機フッ素化合物

 厚木基地内で泡消火薬剤の放出事故が起きましたが、厚木基地や国からの情報に疑問が起きました。国から3回に分けて連絡が有りましたが、自治体がマスコミや議員に公表された日時は9月26日、28日、29日で内容に不自然さを感じました。
①事故はいつ起きたのかの疑問、26日の公表では24日夜、「格納庫から泡消火薬剤が飛行場エプロンに放出された」旨、米側から通報があった。29日の公表では「24日未明に放出された泡消火薬剤が混合した水の一部が、調整池を閉鎖する前に蓼川に流出していた。」
 26日の公表では、24日夜に事故が発生と思ったら、実は24日未明に調整池を閉鎖する前に蓼川に流出していたことが判明。
 PFOS等の有機フッ素化合物を含んでいるかの説明は、26日は「当該格納庫の泡消火薬剤にPFOS及びPFOAを含んでいるかを確認中」28日も確認中。29日は、「今回流出した泡消火薬剤は、新型に交換する前の旧型であり、PFOS等を含んでいる」と回答していますが、市と議会で国に対する要望書の8月8日の回答では、「順次、保有する泡消火剤の交換を進めているものと承知しており。引き続き、この交換プロセスを加速するよう求めてまいりたい。と国から回答が有りましたので、最低限、実態の調査は行われている事を期待しましたが調査もされていませんでした。
 流出した量も不明、対策も不明、28日にサンプリングを実施しており、分析を行う、28日、防衛省が蓼川の水を2箇採取した状態です。
 河川水質の業務は県の仕事と9月議会で答弁が有りましたが、今回の事故での県の活動を確認します。市から何度も問合せ、台報が28日夜に自治体に報告があり、議員や報道機関には29日16時前に漸く情報が届きました。
問題点の中で、放出した泡消火薬剤にPFOSが含んでいるかの回答が、29日午後4時前に届きました。
今回、流出したものにPFOSが含んでいたと明らかにしました。綾瀬市や藤沢市内の蓼川、引地川に流れます。さらに基地内の調整池にも残っていますので、大雨が降ると基地内に付着している泡消火薬剤、調整池内に残っている分、蓼川や引地川に残っている分の処理が急がれます。


厚木基地内の泡消火設備専用水槽水質検査で高濃度検出

2022年07月23日 | 有機フッ素化合物

 全国の自衛隊施設で過去にPFOS等を含む泡消火薬剤を使用した可能性がある泡消火設備専用水槽229水槽を検査して、PFOS及びPFOAの合算値が50ng/Lを超過した水槽は125水槽、以下の水槽が104水槽と防衛省が公表しました。
 厚木基地では8つの水槽を検査して、最高の数値は97万ナノグラムで国の基準値の約2万倍は全国で7番目に高い数値です。
 国は、50ナノグラムの暫定値は公共水域等に適用されるもので、泡消火設備専用水槽に適用されるものではありませんと記載しています。
 アメリカの基準値は、PFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムに対して、厚木基地内の施設は970000ナノグラムが検出されています。
   厚木基地から流れる蓼川や引地川の水は綾瀬市や大和市は農業用水には使用していませんが下流の藤沢市では農業用水に使用してます。

 


有機フッ素化合物の暫定測定値をアメリカが強化しました

2022年07月17日 | 有機フッ素化合物

 米環境保護庁が水道水中濃度に関する安全性の暫定勧告値を大幅に強化する新たなガイドラインを発表しました。
 今年6月15日の改定で、PFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラム以下に変更しました。
 米環境保護庁が規制強化に踏み切った理由として、16年の解析で規定した数値よりはルカにわずかな量でも人体に悪影響を及ぼすことが明らかになってきたと主張。免疫力、心臓血管、低体重児出産、がんなどとの関連性に言及し、ゼロに近い量でも、健康への一定の悪影響がある可能性を指摘しています。
 厚木基地の西側を流れる蓼川の測定では、厚木基地より上流では、5~17ナノグラムに対し基地からの排水が流れ込み位置では120~340ナノグラムと高い数値が検出されています。
 厚木基地と河川の蓼川に間の地域、本蓼川地域の井戸水からは、1300~2600ナノグラムの高い数値が検出されましたが、測定場所が非公開のため原因は厚木基地か工場からの流出なのか特定出来ま出来ませんが、アメリカの0.004と日本で測定された2600ナノグラムの違いについて、国も県も基地外で測定は行っても基地内に入って調査を行いません。


米軍横須賀基地の排水処理施設で有機フッ素化合物が暫定指針値の2.24倍検出

2022年07月15日 | 有機フッ素化合物

 排水は基地外に流出して大きな問題になっています。綾瀬市内では、神奈川県が本蓼川地域(2級河川蓼川と厚木基地・防衛省用地・ゴルフ場の間の地域)の井戸水から令和2年度1300、令和3年度2600)ナノグラムが検出されました。国の基準が50ナノグラムなので高い数値が検出されました。
 その地域には希釈した塩素水が河川に流出事故を起こした企業などもあるので高濃度の有機フッ素が厚木基地とはまだ特定できません。
 厚木基地の東側を流れる引地川や西側を流れる蓼川での測定では120~340ナノグラムの高い数値は厚木基地の真ん中より下流域で測定され、厚木基地より上流域では10ナノグラム程度の数値ですので、厚木基地から流出したものと考えられます。