ある日、新潟で

【New-Lagoon Days】-αで描く新潟の光-

県境から

2021-04-29 | フォトラン♪

新潟県と山形県の県境、国道7号線上です。
未だに県境を越えることはできません。
諸事情で県境まで来たので、前々からやってみたかったことをやってみることにしました。


県境から始める~レッツ帰宅ラン!
……ウソです、帰宅まではやりません。
どこまで行けるか。
とりあえず鉄道の駅までは戻らなくてはいけないので、府屋駅を目指すことにする。
県境を越えてちょっと行けば鼠ヶ関駅があるけど、そこは山形県。
微妙な心境になるけれど、ま、こんなことでもなければやらないことだと割り切る。


府屋駅に到着。ここまで4.5km。
スマホで時刻表を調べると、次の新潟行特急は1時間ちょっと後。
うーん、それならもうちょっと走るか。


車で移動してきた時に、懸念していた府屋トンネル。第二。
迂回を試みて、海側へと向かう道に進んでみる。


振り返れば県境のある半島というか、岬というかは、5kmでもだいぶ向こう
快晴に恵まれたものの、向かい風の強風で、風は少々ひんやり。


府屋漁港に入り、ここから先は進めない様子。迂回はできないのか。


しかたないなぁ、向こうが見えるくらいの短いトンネルだから、進むとするか。

困ったことに府屋トンネルは2本あって、第二は短いから抜けちゃえって感じで進んできたけど、
この先に長い府屋第一トンネルがあって、やっぱり歩道が狭い。


ここも迂回を試みて、海沿いへと進んでみる。
見えるのは先ほど通行できなかった府屋漁港。
府屋第二トンネルの他に、鉄道の廃トンネルもある。


無情の「立ち入り禁止」のトンネル。
うむむ、旧道はすべて通行できなくなっているのか……
左に見えるデカい土管が府屋第一トンネル。

ということは、県境から日本海沿いを、徒歩や自転車などの人力で移動しようとしたら、府屋トンネルは避けられないのか。
どうしようかな、ここから第二をまたくぐって府屋駅まで戻れば、そんなに待たずに特急くるだろうなぁ。


ひと思案した後、非常事態用に持っていたヘッドライトを装着して、
府屋第一トンネルを歩いて通過することにしました。
歩道は人一人分しかないです。歩道と言っていいのか。
地元の人が徒歩で通行したい時、どうするんだろう。


勝木交差点まできました。
ここで内陸に進んで行く国道7号から外れ、右に曲がって海沿いの国道345号に入ります。
R7は山越えで交通量が多く、昼夜を問わず大型車が頻繁に行きかい、
狭いトンネルも多いので、人力で通過するには問題が多いと思います。


勝木駅。
村上駅方面行きの各駅停車がきた。ということはきっと、このあと暫くは電車ないんだろうな。

特急駅は府屋の次は村上なので、ここまで来てしまった以上、村上までは普通電車利用は確定です。
だからまぁ、体力の続く限りどこまで行ってもいいんだけど、どうしよう。
村上まではさすがに無理だけど。
どうせ暫く来ないなら、待っててもしょうがないから、まだ進むか。


いつも、ここでじっくり写真を撮りたいなと思っている漁港。
じっくりは撮れなかったけど、いつもよりゆっくり見ることができました。


本日3本目。新鵜泊トンネル。
明るいし、歩道がしっかりあるので、安心して突入します。


左手に鉄道の線路があるのだけど、トンネルの上が滝になっている。
そんな使い方が。


ここはまだ「笹川流れ」ではありませんが、印象的な岩がゴツゴツ。
なんとなく、スタートしてから、笹川流れくらいまでは行きたいなとは思っていた。


どこまで行っても高景観道路。
ただ向かい風の強風にさらされ続けているので、ペースは全然上がらない。


越後寒川駅が見えてきた。
うーん、体力的にもうそろそろいっぱいかな。今回はこの辺が限界か。


「笹川流れ」の碑。
この辺りから10kmくらいだったかが景勝地「笹川流れ」となります。
「笹川流れマラソン」のハーフマラソンコースの折り返し地点も、越後寒川駅の手前くらいです。
ということで、俺は何度か反対側からここまで走ってきていることになります。
次回は桑川駅スタートで良いでしょうか?(次回があるのか!?)


この先、笹川流れに突入するので、景観はさらに良くなるのですが、
アップダウンも多いので、今の俺にはちょっと厳しそうです。


越後寒川(かんがわ)駅でGPSを止めました。
16.86km、2時間3分のランでした。
うーん、結構走った気でいたけど、そんなにたいした距離にはならなかったなぁ。
向かい風がきつかったのと、府屋トンネルの迂回に行ったり来たりしたのが、地味に体力使ったな。
今の俺ではこのくらいが精いっぱいなのは、よくわかりました。


次の電車が……1時間ちょっと先。はう。
周辺に何もない無人駅で、することがない。持っていた水分とオヤツで補給。
風が冷たいので、駅舎から出ると汗冷えしてくるため、ずっと狭い駅舎の中でストレッチしていました。
(監視カメラ付き)


府屋で1時間待てば乗ることができた特急が、越後寒川を通過していきます。
あそこで待てればすぐに帰れたのに~


やっと村上方面行の普通電車が来ました。
新津行だったので、いっそ新津まで行ってもいいような気もしたんですが、
村上から特急に乗れそうだったので、とりあえず村上まで移動することにします。
2両編成で、1両目には人影は見えず、乗り込んだ2両目にも見えず、
思わず「おおう?誰もいねぇ?」とつぶやいたてしまったところで、ひとりの乗客と目が合ってしまいました。
帽子をかぶり、マスクをして、さらに眼鏡までかけ、顔がほとんど見えない俺は、
かなり不審者だったことでしょう……
さすがに帽子だけ脱いだ。


久しぶりに車掌さんから切符を買った。
駅で待ってて乗車証明書の機械もないし、どうやるんだっけ?と思っていたら、
そうでした車掌さんから買えるんでした。


村上駅からは、特急「いなほ」に乗り換え。

公共交通機関の中に長時間いないようにするための特急利用ですが、
首都圏で満員電車で通勤している人たちのことを考えると、意味のない努力な気もします。


そして……
新潟駅から始まるぅ、真の帰宅ラン!!!
新潟駅は自宅の最寄り駅ではありません。
以前ならバスを利用したりしていたんですが、人込みを避ける方針で。

無事に帰宅ランを終え、分割20km走な感じでした。

長距離マラソンにハマっていく中で、以前から県境から走ってみたいと思っていたのを、
ようやく実行することができました。
以前の体力があれば、笹川流れはもちろん、村上ゴール。
はたまた新潟まで……なんてこともできたかもしれませんが、
今はこれが精いっぱい。
でも、ルートも正確にわからないところと、マラニックな感じで気分にまかせて走ることができて、
とても楽しかったです。
またこんなことをやりたいですね。

【Cyber-shot DSC-RX0】


コメント
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