カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

シャチ・イルカと地震

2015年05月31日 11時41分19秒 | 野生

昨夜、小笠原の母島近海で巨大地震が発生しました。この震源が590kmと深かったためか、北海道~石垣島まで、結構広い地域が揺れたようです。〔最大震度は母島の震度5強〕

因果関係は不明ですが

  • 2015年05月25日10時頃東京湾金谷西方約6km海上でシャチの群れを発見 その1
  • 2015年05月29日09時59分口永良部島噴火 その2
  • 2015年05月30日20時24分全国的な地震〔母島震度5強〕 その3

シャチ発見から

4日後に鹿児島の火山が噴火、5日後に、小笠原の海底590kmで地震が発生しています。シャチ発見が少し遅かったかも知れないので

シャチの群れが東京湾に入って1週間後くらいに700km南の小笠原近辺で巨大地震が発生

したと言えそうです。

そう言えば、4年前の東日本大震災を思い出すと

  • 2011年03月04日茨城県海岸でイルカが打上げられる

  • 2011年03月11日東日本大震災

イルカが茨城県の海岸で多数打上げられて1週間後くらいに茨城の300km北東〔岩手県からなら東100km〕付近で巨大地震が発生 

しています。 その4

  • シャチは、発見されただけ〔浜辺へ打上げられておらず
  • イルカは、何かに追われたか浜辺へ打上げられ多くは死亡

という違いがあるものの、シャチとイルカは共にクジラと同種の哺乳類であり、これらの異常?行動が見られた1週間後に巨大地震が発生していることが似ていて、気になります。

さて専門家が、いずれ解明するか、あるいは偶然のできごととして無視するか、お手並み拝見というところです。 


考えられる今後の展開として、地震の前に発生した生物の異常行動が、たくさん報道されるに違いない、と見ております。


サンゴ

2014年09月17日 12時12分44秒 | 野生

「サンゴが美しい」と考えるのは、決して普遍的ではないようです。

 

田代 (中国では)中国の詩人は日本よりも欧米よりも高い社会的地位を得ています。李白や杜甫は新しい価値の創造者なのです。杜甫や李白が詩に詠んだ景色だからこそ素晴らしいのであって、虫が作ったサンゴ礁は全く無価値なんです。:共産党は「 人間が作ったモノ」だから信じられる

 

中国人は、人が作ったものに価値を見いだし、人以外が作ったものには価値を見いださない、という見方で、なるほどと頷けます。

私たちにとってサンゴ礁は、実際に潜って目で見なくても、写真だけでも十分に美しいものですが、中国人には、人が作ったものではないサンゴ礁など、美しさの対象にはならないらしい。

景色もそうで、中国人にとっては誰か有名人が「ここは美しい」といわなければ無価値な絶景なのでしょう。よって日本人なら多くの人がもっているはずの「この角度から見るこの地の景色は、自分だけの絶好のポイント」などというのは、中国人にとって意味も価値もない言葉なのでしょう。 

また美しいサンゴを象徴するのが、地名。

 

うるま市(うるまし)は、日本の沖縄県に属し、沖縄本島中部に所在する市である。具志川市、石川市、中頭郡勝連町・与那城町の2市2町が2005年(平成17年)4月1日に新設合併して発足した。

市名は「サンゴの島」を意味する古い沖縄方言(ウチナーグチ)に由来する(ウル=サンゴ、マ=島)。「琉球」と並ぶ沖縄の雅名で、漢字では「宇流麻」と書く(当て字)。方言をそのまま市名に採用した珍しい例である。:Wikipedia

 

沖縄語では「うる」は「サンゴ」。沖縄の島々の多くがサンゴに囲まれていることので都市名にも適用しています。それ以前から「うるま」という言葉はありましたが、「うるま市」は最近合併してできた新しい市のようです。 

〔具志川市+石川市+中頭郡勝連町+与那城町→うるま市(合併)〕

 

とはいえ、「サンゴ」という言葉には注意しなければならないことがありそうです。

近年の温暖化で、水温が上がり、沖縄の一部では、水温が30℃を超えてしまいサンゴが白化、つまりサンゴが内にかかえている褐虫藻(かっちゅうそう)が逃げ出すためサンゴが白くなる現象が見られるかと思うと、北のほうでもサンゴが見られるからです。

  • 相模湾や房総半島でもサンゴの生育が観察されている
  • サンゴの群生地の本州北限が和歌山県の串本町(紀伊半島の最南端)
  • 青森県の陸奥湾でみられるムツサンゴは大きさが1cmにも満たない個別のサンゴで南国のようにサンゴ礁を形成しているわけではない
  • 褐虫藻という光合成をする植物を体内にもっているサンゴという動物はまるで動物と植物が半分ずつでできているとも考えられるのに対してサンゴソウ(アッケシソウ)というのは「サンゴ」という名がついてはいるものの純粋に植物だ

とか、注意しなければならないことが多そうです。あまり知らないと混同しそう。 

 

奄美や小笠原はもちろんのこと、九州、四国、紀伊半島にもサンゴ礁があります。紀伊半島の串本では、テーブル状のミドリイシの大きな群落がみられ、ここはラムサール条約にも登録されました。

サンゴ礁は水温が18度以下になる場所では発達しませんが、造礁サンゴ自体は冬に14度まで下がる場所にも生息します。礁とは呼べない小さな造礁サンゴの群落なら千葉県の館山でもみられ、これが造礁サンゴ分布の北限です。

なぜ造礁サンゴが存在しているのにサンゴ礁が形成されないのでしょうか? たぶんこのような低温では、藻類との競争にサンゴが勝てないからだと考えられています。:P.97 本川達雄「サンゴとサンゴ礁のはなし」中公新書2008年6月25日発行

 

私は、何回も串本を磯釣りで訪問したことがありますが、サンゴを見る余裕はありませんでした。

また館山の沖ノ島〔GoogleMap〕近くで「この先の浅い海底でサンゴが見られますよ」と言われたことがありますが、水に入る用意をしていなかったので実際には見ていません。

正確に言うならば

  • サンゴ礁の本州北限は紀伊半島の串本か?
  • (サンゴ礁ではない)小さい造礁サンゴの北限は房総半島の館山か?
  • 1cm未満のムツサンゴなら、飛島(とびしま 山形県:GoogleMap)~陸奥湾(青森県)までみられる?
  • 純粋植物であり、サンゴと紛らわしいのは能取湖(のとろこ 北海道網走:GoogleMap)で見られるサンゴソウ(アッケシソウ)

くれぐれもご注意いただきたいのは、私はサンゴの専門家でも何でもないので、このまま信用なさらずに十分に裏をとっていただきたく思います。

私が思うのは

沖縄でサンゴの白化現象がみられ、関東から東北でもサンゴ礁とまでは言わなくてもサンゴが生育できるようになった、という温暖化ですが、18℃~30℃と言われる褐虫藻の生育環境も長い間には変わってくると思うのです。

一つは30℃を超えてもサンゴから逃げ出さないという「高温に耐えられる光合成をする褐虫藻」の出現です。そもそもインドネシアなど高海水温地域でも生育するサンゴがいるのですから、不可能なはずがありません。

もう一つは、光合成にはきついかも知れませんが、ある程度の「低温に耐えて生育する褐虫藻」の出現で、サンゴ「礁」ではなくても個別に生存することが北海道の知床半島あたりでも観察されるのではないか、と想像しています。

温暖化が

もしも本当ならば、突然の気候変動に対しては、中国のような突然の思いつきによる排他的経済水域変更主張同様に、早急な対策が必要ですが、「温暖化」が原発推進派の資金による「火力発電削減の陰謀」でないことを、ひたすら祈るだけです(笑)。 

 

Q42 世界最北のサンゴ礁が日本にあるって本当ですか?

2005年に長崎の壱岐(北緯三三度四八分)で発見されたものが世界最北のサンゴ礁です。ここではキクメイシ(図 2)という塊状のサンゴが礁をつくっています。:P.95  本川達雄「サンゴとサンゴ礁のはなし」中公新書2008年6月25日発行

 

緯度経度で言えば

  • 潮岬(和歌山県)の中心 北緯33.45東経135.77〔 33.45 135.77〕
  • 壱岐島(長崎県)の中心 北緯33.78東経129.71〔 33.78 129.71 〕

緯度では0.33度(20分)の差ですから36kmほど北になるため、壱岐が世界最北のサンゴ礁なのでしょう。いっぽう潮岬が本州最北のサンゴ礁ということ。

上記〔 〕内の半角スペースで緯度と経度が区切られた数値をGoogleMapの検索窓へコピーすれば、地図上で実際の場所を確認できます。

またサンゴ礁の美しさを理解できないとみられる海賊中国人による九州近辺でのサンゴ密漁も耳にします。

 

サンゴ密漁か、鹿児島県屋久島西で中国漁船を拿捕―日本

2012年12月29日、鹿児島県屋久島西180キロの日本排他的経済水域(EEZ)で、中国漁船が日本海上保安庁に拿捕された。30日、新華網が伝えた。

在福岡中国総領事館によると、拿捕されたのは漁船・●霞漁運05307(●は門の中に虫)。29日午後10時7分ごろ、拿捕された。林世欽(リィン・シーチン)船長ら乗員9人はいずれも中国国籍。

現在、船長及び船員2人は鹿児島で海上保安庁の取り調べを受けている。残る船員と漁船は現場海域に留められている。船にサンゴ1.5キロが積まれていたことから違法操業の容疑がかけられているが、船長は否認している。(翻訳・編集/KT):Record China 2012年12月31日(月)14時37分配信

 

利にさとい中国人らしい泥棒根性で、「日本人は悪い」「日本人はこそこそ裏で人をだましている」などと中国共産党に洗脳されたオカルト集団による犯行でしょうか。まるで自分自身を投影したような心理で、国境線あたりどころか、深く他国の領域内にまで潜り込んで資源をむしり取ろうとしている中国人のしわざでした。

中国共産党は、自分自身とそっくりゆえか、これらヤクザ集団を取りしまることができないようです。逆の見方をすると、こういう暴力的海賊集団を取り締まるには、中国共産党のような暴力的弾圧しかない、ということですね。

「人権」などあり得ないのが中国で、もしも中国共産党が「人権」を認めてしまったら反政府派の暴力性さえ正当化することになりかねず、一層中国共産党の崩壊を加速する、という想定矛盾が根幹にあります。よって「人権」を否定し「民主主義」も否定し、中国共産党による弾圧の一党支配を続けなければならないという信仰につながるのでした(大笑)。

世界中の「人権擁護派」が活躍するのは結構なことですし価値のある行動だと思いますが、その行動は先進国内だけではなく、「中国・韓国ほかの人権無視の後進国」へ、もっともっとその努力が向けられるべきではないか

スポーツの世界で、国内リーグのちまちました作戦・相手のくせ研究などで相当頑張っているけれども世界戦ではさっぱり成果が出ないのはなぜでしょうか。

「人権擁護派」があいかわらず先進国内のちまちました問題点に絞って行動を起こすだけで、中国や朝鮮半島やアフリカの国々での人権に向おうとしていないならば、それが嫌われる主要原因なのではあるまいか。

「人権」が通用する地域で「人権」を振りかざすだけで、もっとも「人権」が必要なのに「人権」が通用しない地域には関心がない、これが「人権擁護派」がかかえる深刻な矛盾と言えます。 

 

資金援助がその「行動の成果」に依存するとしたら、これら人権擁護派が陥りやすいのが、この成果主義なのでしょう。もっと後進国に「人権」の光を! 

この観点から、どこにも「人権」が存在しない中国や韓国が「人権」を叫ぶのは、まことに残念なことですが、天にツバする行為なのでした(笑)。 

 


ダルビッシュと田中将大が移動した軌跡

2014年07月15日 13時59分38秒 | 野生

ダルビッシュ有と田中将大が

田中のほうが2年遅れでしたが、ともに日本のプロ野球からアメリカのMLBへ移籍しました。

明日、MLBのオールスター戦があるのでちょうど前半戦を終えたところでまとめておきましょうか。

2年前の2012年にテキサスへ移籍したダルビッシュは1年目16勝、2年目13勝、そして3年目の今年2014年は今のところ8勝。ちょうど1年目16勝の半分ですね。

一方今年2014年にニューヨークへ移籍した田中は、12勝と大活躍ですが、御存知の通り負傷してしまい、次の登板は早くても8月後半からとされています。田中将大には1年目の今年、ダルビッシュの1年目と同じ16勝は超えて欲しいと願っております。

さてこういう時に、2人の軌跡を軽く追っておくのもいいかと思いました。


ダルビッシュ

  • 出身 大阪府 1986年生まれ
  • 高校 東北高校(宮城県)
  • プロ 日本ハム(北海道)
  • MLB テキサス・レンジャーズ 16勝-13勝ー8勝(前半)

田中将大

  • 出身 兵庫県 1988年生まれ
  • 高校 駒大苫小牧高校(北海道)
  • プロ 楽天(宮城県)
  • MLB ニューヨーク・ヤンキース 12勝(前半)故障者入り

 

何気なく見ていると分りませんが

 

2年間の差があるとはいえ、同じ関西地域で生まれ成長した野球人が、高校とプロ野球では逆の場所を選んでいます

2人の高校は、宮城県(ダルビッシュの東北高校)と北海道(田中将大の駒大苫小牧高校)とにわかれ、次に入団したプロ野球は宮城県と北海道が逆になって北海道(ダルビッシュは日本ハム)と宮城県(田中将大は楽天)となりました。

 

関西生まれのダルビッシュと田中は、宮城県と北海道で腕を磨いたのですね。

もちろん2人が関西の高校へ進学していたらその後の大活躍はなかった、そんなことは言えませんが、宮城県と北海道の指導者および本人の研鑽の結果、大成したと言えるでしょうか。ダルビッシュの所属した当時の日本ハム監督は、ヒルマン~梨田で、田中の所属した楽天の監督は、野村~ブラウン~星野で、田中は間違いなく野村のおかげで自信をつけていったものと思われます。

 

そう言えば、愛知県出身のイチローが、愛工大名電工高校から中日ドラゴンズへ入団していたらその後の大活躍はなかった、そんなことは言えませんが、入団したオリックスで出会った九州男児の監督仰木(1935-2005)と本人の研鑽の結果、大成したと言えるでしょう。妙にいじくられてせっかくの才能を開花できない原因は、もちろん本人にありますがコーチなどにも重大な責任があるでしょう。変な方向に進まずにその道をまっすぐ進んだ人だけが成功するといえましょうか。


では地図〔白地図はこちらから〕にまとめていますので、御覧下さい。高校とプロ野球では、互いに逆の土地を選んでいることがよく分ります。