本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。
ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。
AIIBはその後、どうなっているのでしょうか。
総会で「低姿勢」みせた中国主導AIIBの台所事情:毎日新聞 2016年7月16日
去年(2015年)
元気よく船出したと思われた中国主導のAIIBでしたが「あやうい」状況らしい。
2015年にEU諸国の中でいち早く参加を決めた英国が2016年6月には国民投票でEU離脱を選択しましたが、思わぬ結果に中国は狼狽したことでしょう。
中国経済の冷え込みが続いておりますが、同時に中国に対する世界各国からの準・経済封鎖が始まるやら、ろくなことがありません。
経済的に冷え込むと
必ず見られるようになるのが「全体主義」で守ろうとする姿勢(ファシズム)ですが、多くの場合他者を悪と決めつける特徴をもっているようです。
現在ではこの典型が中国で、AIIB設立で何とか経済不況を逃れようと画策しております。儒教風味の共産主義的なファシズムが中国共産党でした。いつの時代でもファシズムは熱狂的に、あるいは無言ながらも好ましいとして、支持されるものですが、その危険性についてもまた、理解されています。
去年(2015年)の今ごろ私に言った人がいました。
「日本もAIIBに参加すべきなんですかね」と。
そして私は明確に述べました。
「私の関心は、AIIB参加を表明している国のどこが離脱するかなんです」と。
既にすれ違いが見られますね。質問者は私に、まるで日本も参加すべきではないか、という議論が常識であるかのような洗脳された状態でしたが、それをまるで柔らかく否定するかのように、私が「参加すべきかどうか」の質問には答えずに「どこが離脱するか」と言ったのですからね(笑)。
その時の私の考えとしては「参加しないのが当然」でしたが、1年後の今もこれには変わりがありません。
中国は
リオデジャネイロ五輪開催中に尖閣諸島付近へ大挙して押し寄せるなど、相変わらず不穏な行動をとっております。
中国の公船は、尖閣周辺の精密な海底図を作成しつつあるに違いありません。そして、最終目的は、地下資源なのでした。
上記記事では、高慢な中国が「低姿勢」に転じたのには、それなりの理由があるとしています。
泥船AIIBを仕切る中国 ADBの役割を「補完」どころか「破壊」している:産経新聞2016.07.01
あぶないAIIBに助け船を出したのは
親中で知られる財務官出身ADB総裁(アジア開発銀行)の中尾武彦であるとし、これを隠蔽する目的で鳩山由紀夫に諮問委員就任を打診した、とみています。
確かに中国は、都合のいいことがあると、視線をそらせる目的で別の事案を取りあげるという顕著な傾向をもっております。これは北朝鮮そっくりです。
アジア開発銀行(ADB)から大量に借り入れている中国が、AIIBを主導することに疑問があるようです。だましのテクニックにかけては、中国4000年の歴史があり、誰にも似負けないという自負があるのでしょう。それが世界の中心になる、なんて、まるで落語のような話ですね(笑)。
アジア開発銀行(ADB)と重複しそうなAIIBが、ADBを補完するどころか、ADBを破壊している、とまで主張しています。金融関係には疎いため、これが事実なのかどうかを説明する素養が、私にはありません。
日本やアメリカがAIIBに参画しなかったのは正解だったようです。
相変わらず中国の言動にたいする判断を注意深く避けている人たちによる「日本はAIIBに参加すべきだ」という声がありますが・・・・・・
対話による紛争解決を無視し、仲裁裁判所の判断を紙クズと称する中国に、国際銀行を主導する資格があるとはまったく思わない、のです。
中国としてはAIIBで拒否権のようなものをもち、自由に国際社会を操りたいという野望をもっていたようですが、残念な結果になりつつあります。こういう国の「没落する寸前に見せるなりふり構わぬ言動」にご注目を!
ギリシャ危機に救世主? 「借金、工面してもよい」と示唆=中国首相:サーチナ 2015年6月30日
実際には
財政が火の車でも、外部にはそうは覚らせないのが政治家の腕の見せ所です。水鳥が優雅に水面を泳いでいるように見えますが、実際には水面下で忙しくばたばたと「多くの場合水かきのある」足を交互に前後させて水面を移動するのに似ています。
1年以上前のニュースですが、財政危機にある中国が、ギリシャを支援してもいいと示唆したのは、実におもしろいですね。ギリシャはロシアに接近したがっておりますが、ロシアが『2014年03月のウクライナ領クリミア半島への武力侵略後に経済制裁されるやら原油価格の暴落があり産油国の財政は危機に陥っている』のを見透かすようで、巧みですね。
つまり、ロシア・中国・ギリシャの「財政破綻3兄弟」が接近していることに、注目したいと思います。
そういえばギリシャもロシアも宗教的にはキリスト教の中の「ギリシャ正教」らしいので、遠いはずがありません。そこにはスペイン・ポルトガル・イタリアなどのカトリック仲間の財政破綻国も含まれることでしょう。
キリスト教系の非プロテスタント国が、宗教上の教えであるらしい「金を貯めるな」「貯めるならそれをお布施として出し、天国へ行け」という教えに逆らうはずがありませんから、国家財政が破綻するのは、宗教上の問題なのかも知れません。
確かに問題はあるとしてもドイツやイギリスやアメリカなど、経済的にのびのびとしているところでは国家財政の心配は十分に考慮されているようで、心配はなさそうです。
この説に従うならば、貧富の差が激しいブラジルなどの南米、EU南部などのカトリックが支配しているところ、ギリシャ正教関係(ギリシャ・ロシア)では、共通して財政問題をかかえているようです。
カトリック系国の財政危機が当然なのか、プロテスタントの蓄財そのものが「罪」なんでしょうかね。
中国首相の李克強が
「中国はこの(ギリシャの)事態に対して建設的な役割りを果たそうと望んでいる」と発言したそうですが、これは相当危ないのでご用心を、とご忠告申し上げます。
中国語の「建設的な役割り」を日本語に翻訳すれば「中国主導の展開」ということですから。
世界で一番「賢い」とうぬぼれるところなんぞは、さしずめ韓国がそっくりマネをしておりますね(笑)。←それはそうです、儒教仲間ですし、中国朝鮮省を長年つとめてきた朝鮮半島ですもの!
中国は
朝鮮半島の南北対話を望むどころか、対立をやたらとあおり自国の利益をはかってきました。
しかし、北朝鮮を支配することには失敗し、あれほどおだてていた韓国を見捨て、再度北朝鮮を利用しようと考え、さらにヨーロッパのEUへ視点を移し、特にギリシャに目をつけたのです。
同じことです。ギリシャを利用してヨーロッパを支配しようとして、うまくいきはじめた頃に、妙な難癖をつけてギリシャを見捨てるのは、ほぼ間違いのないところです。
一党独裁国を信用する国はどこにもないでしょうが、そこはだましあいの世界であり、独裁国同士は、なぜか接近したがるもの。そこしか「見せかけの信頼性」を発揮できません。
怪しげで頼りないギリシャですが
ギリシャの信頼のおき具合とすれば、「ロシア≫中国」といったところでしょうか。
スエズ運河を見すえて、付近の航行に支障があると大変な事になるとして、欧露のせめぎあいがみられ、これを逆手にとってヨーロッパとロシアを手玉に取ろうと瀬戸際外交を続けるなど、ちょうど中国とアメリカを手玉に取ろうと瀬戸際外交を続ける韓国(朝鮮半島)そっくりですね。もちろん地政学的には、朝鮮半島よりもギリシャのほうに圧倒的な価値があるでしょうが・・・・・・。
イギリスの歴代首相をふりかえると
- ブラウンが偽善者で
- 次の相キャメロンが金儲けに目がくらんでAIIB(中国)に接近し過ぎた
のですから、新しいイギリスの首相メイは、どんな道をたどるのか、興味がわいてきます。
先日イギリスの原発から中国を外そうとしているというニュース〔Newsweek日本語版:2016年8月2日〕がありました。
- そもそもイギリスが、何を考えているか分らない一党独裁の中国共産党を信用しているように見える、こと自体に私は疑問をもっておりました。
- 新しい首相メイは、キャメロンの時代にあまりにも接近し過ぎた中国との関係を見直そうとしているのでしょうか。韓国があまりにも接近し過ぎたため中国の脅し・制裁を受けつつありますが、イギリスは必ずやってくるだろう中国の脅し・制裁の前に再検討し始めたようで、結構なことです。
- スポーツの世界でロシアに続いて国家ぐるみの薬物隠工作がうわさされ、また日頃のひどすぎる無法ぶりから考えても、世界中のどの国も中国人・中国共産党を信頼してはいけないことがよく分るはずです。
- 世界に羽ばたくイギリスもいいのですが、基本的な判断を誤ってはいけないのです。
このあたりが「徹底的に中国にだまされ続けた韓国」とイギリスとのもう避けられない大きな溝ですね。
8月2日、ロイター通信が伝えたところによれば、重要なインフラ施設への中国の関与には安全保障上の懸念があるとして、メイ首相の命令で、計画が再検討されることになったのだ。:現代ビジネス 2016年8月12日
イギリスとしては、
先日(2016年6月)国民投票によってEU離脱を決めましたが、一番の問題は「自国経済を守るため、多すぎる移民がこのまま増えるのを阻止する」ことでした。
しかし「EUと経済的に密接になるためには人の往来の自由」が不可分ですから、このEUに関する相反する命題「移民が多すぎる・経済的に結びつきを失いたくない」をいかに処理するか、ということでしょうか。
イギリスにとって「EUとの経済交流は続けたいが移民はお断り」などという虫のいい展開にはならないでしょう。ただしイギリスは中国のような独裁国家とは違って、できるだけ透明な「条件付き」の結果を求めることでしょう。
その上で原発に関して、何年も作っていないため技術的にどうかと言われるイギリスが外国による原発設置を検討していたようですが、その計画から「中国を外すかどうか再検討する」ことになったようです。
イギリスがEU離脱を決めたことに関連して、AIIBとどのような関連をもとうとしているのか、興味ある話題です。
さてさて、皆様はどう思われますか。