プーチン政権内部で陰口
「ウクライナへの執着強すぎる」、
直接異議唱える側近も…米メディア
米紙ワシントン・ポストは7日、ロシアのプーチン大統領に対し、
側近の一人がウクライナ侵略の進め方について
直接異議を唱えたとする情報を米情報機関が入手したと報じた。
露大統領報道官は情報の内容自体は否定しつつ、
政権内に「見解の相違がある」と認めた。
ウクライナ軍の反転攻勢により露軍は劣勢で、
米バイデン政権は「政権中枢の混乱を示す兆候」として注視しているという。
この側近が侵略作戦の進め方についてプーチン氏に直接、
不満を伝えたのはここ数週間の出来事という。
バイデン米大統領には、側近の実名も伝えられたという。
欧州の高官が同紙に語ったところによると、
プーチン氏のウクライナへの執着が強すぎることに対する
陰口も政権内部で増えているという。
プーチン氏を政権から引きずり降ろす兆しは確認されていないという。
政権の動向に詳しいカーネギー財団のタチアナ・スタノバヤ研究員は最近、
米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」で、
プーチン氏が「核の脅し」を強め、兵員補充のため部分的動員を発令したことで、
政権内部や露社会で「どこまでプーチン氏についていくべきか」
という問いかけが始まっているとの見方を示した。
露有力紙RBCなどによると、ウクライナ侵略作戦に参加している
露軍東部軍管区の司令官が解任され、ルスタム・ムラドフ中将に交代した。
東部ハルキウ州などでウクライナ軍に占領地を奪われた責任を問われたとみられる。
侵略に参加している露軍西部軍管区の司令官も最近、更迭されている。