空腹で体をリセット!医者提案《16時間断食》で、
がんばらなくても2週間3kg。
胃腸を休ませ、便秘解消・免疫力アップにも!
空腹の時間を作ることで、胃腸を休め、消化機能を回復することができるのです
(写真提供:PhotoAC)
「毎日3回の食事をきっちり食べること」これが規則正しい、
健康的な生活を送るうえで大切だと思っている人は多いのではないでしょうか。
でも、実は1食ぐらい食事を抜いてもなんの問題もなく、
むしろ1日3食食べることで、ため込みすぎたエネルギーを消費できず、
肥満などさまざまな体の不調につながる危険性があるというのです。
そこで注目を集めているのが、故意に一定の飢餓状態を作ってエネルギー消費を促す
《16時間断食》という食事のとり方。ダイエット効果だけでなく、
免疫力向上や便秘解消など、多くのメリットがあるというこの食事法とは――?
(監修:石原新菜 イラスト:スギタメグ) 「3食しっかり」の胃腸の本音は……
※本稿は、『がんばらなくても2週間で-3kg 医者が教える奇跡の16時間断食』
(監修:石原新菜/宝島社))の一部を再編集したものです。
◆必要以上に食べることにはさまざまなリスクがある
日々の食生活において、一日3食という人がほとんどだと思います。
朝・昼・夕と規則的なリズムで食事をとることは悪いことではありませんが、
大切なのは一日の摂取カロリーです。近年ではリモートワークが盛んになり、
一日の運動量に対してカロリーを必要以上にとってしまっている人も少なくありません。
要するに「食べすぎ」ということになるのですが、このような人は肥満になりやすいです。
肥満になると、高血糖や高血圧、脂質異常症を引き起こしやすくなるばかりか、
糖尿病や心疾患、脳卒中などの病気につながってしまう可能性が高まります。
また、食べすぎは消化器官の疲れを招き、血流の悪化や免疫力の低下など、
さまざまな体の不調を引き起こす原因となるのです。
《食べすぎは万病のもと》
リモートワークやオフィスワークで、運動量が少ない傾向にある現代人。
一日3食の食事は、カロリーのとりすぎかもしれません。
食べすぎると肥満につながり、体のあちこちに不調をきたすようになります。
免疫力が低下して風邪を引きやすくなることも。
『がんばらなくても2週間で-3kg医者が教える奇跡の16時間断食』
(監修:石原新菜/宝島社)
◆あえて「空腹」を作ることで体にプラスの変化が起こる!
一日3回の食事は、次々と食べ物が体内に入ってくるため、
胃や腸は休むひまがありません。胃や腸を休ませるには、空腹時間を作ってあげること。
消化活動を抑えることで、疲れて衰えていた消化機能を元に戻すことができるのです。
また、空腹時間を作ることで体内の脂肪が分解されるというメリットがあります。
体重が落ちて見た目がスリムになるだけでなく、糖尿病や心疾患、
脳卒中などの病気に対するリスクも軽減することができます。
さらに、空腹時間はオートファジーの活性化にもつながります。
オートファジーとは、古い細胞が新しく生まれ変わる仕組みのこと。
つまり、空腹時間を作ることで体が若々しくよみがえっていくのです。
《空腹であることは悪いことではない》
一日3食の場合、胃腸は休むひまがありません。
常に消化活動を行っているため、疲弊し、消化機能の衰えにつながります。
空腹になると消化機能が回復します。
また、脂肪の分解や細胞が新しく生まれ変わるオートファジーの活性化が進むのです。
◆胃腸のメンテナンスには「16時間」の空腹時間が必要
胃腸を休ませるのに必要な時間は、16時間がひとつの目安です。
オートファジーは食事を断ってから12時間で活性化しますが、
胃腸が完全に空っぽになるのには16時間が必要。
つまり、胃腸をしっかりメンテナンスするには、
16時間ほど断食したほうがいいのです。
ちなみに、16時間の断食には睡眠時間も含まれます。
睡眠時間を8時間とすると、その前後8時間は何も食べてはいけません。
夜9時に夕食を食べ終えた場合、次に食事ができるのは昼の1時ということになります。
また、断食中でもお茶や水などの水分はいつでもとって構いません。
砂糖やミルクが入ったコーヒーや糖質を含んだジュースなども、適量であればOKです。
ただし、胃腸に負担がかかるので飲みすぎには注意しましょう。
《メンテナンスにかかる時間は16時間》
16時間の空腹時間は、胃腸のメンテナンスのための大切な時間。
ちなみに、空腹時間には睡眠時間も含まれます。
飲み物は基本的にはいつ飲んでも問題ありません。
ただし、カロリーがあるものはとりすぎに注意です。