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体に語りかける④

2018-02-21 16:39:46 | 自分でできる健康維持
体に語りかける④


私たちは抑圧された感情に気づいたら、

"新しい自分に変わるために行動を起こさなければならない"

と思いがちです。

たとえば、いつも否定的な意見をいう母親に対してイヤだと思いながらもいいなりになっていた自分に気づいたら、

「お母さんのいい方は、否定されているように感じてイヤな気分になるの」

と言ってみるとか。

もちろん、その母親にいったところで母親からどんな反応が返ってこようと、

気にならない自分であればいいのですが、

たいていの場合は、母親からの反撃を恐れてなかなか行動にまで移せません。

すると、

「行動に移せない自分はやっぱりダメだ」

と、また自己否定することになってしまいます。

これでは本末転倒です。

私は、まずは抑圧された感情に気づくだけでいいと思っています。

気づいた時点で抑圧されていた感情に光が当たり、そういう思いも自分の一部だと、引き受けるようになるからです。

すると、今まで滞っていた部分にも、しっかりと生命エネルギーが通るようになり、

その結果、今まで気になっていたことが気にならなくなったり、

こだわりが薄れてきて、体の痛みもなくなっていくのです。

先日クリニックにいらした50代の女性は、そのことを教えてくれました。

この女性は、約2年前に、長きにわかって介護してきた母親を肝臓がんで亡くしました。

母親の死後、腰痛と左脚の痛みが出現し、
最近になって症状が悪化してきたため来院したのです。

初診のとき、左脚の痛みがひどく、歩行も困難なほどでした。

そこで腰椎のX線写真とMRIを撮ると、

確かに脊柱間が狭くなってしまう脊柱間狭窄症の所見が見られます。

私は、この女性に、脚の痛みは、第一のチャクラが不安定になっていて自分の存在が根づく「グラウンディング」ができていないこと、

何かに対する恐れのあらわれであることなどを伝えました。

女性は自分の中にある恐れを理解しようと、真剣に耳をかたむけて聞いていました。

その時点では、恐れが何か、まだ答えは出なかったのですが、

脚の痛みが自分の中にある恐れから起こっているということに気づいただけで、

診察が終わったあとは歩いて帰ることができたのです。

その後、リハビリテーションで何度か通院されました。

そのたびに、グラウンディングや呼吸法を指導し、

本当の自分を理解していくことに意識を深くもちはじめました。

だいぶ痛みがひいたこの女性は、ある診察のときに、自分の恐れを語ってくれました。

それは、母親の死を目の当りにして、

自分も病気になったらどうしよう、
母親が亡きあと、ちゃんと生きていけるのかなど、

生きることへの不安があったといいます。

実際、その恐れにとらわれていた自分に気づいたら、だんだん前向きな気持ちになってきたそうです。


ただ、私にはまだ何か心に抱えていることがあるように思えてしかたありませんでした。

そこで、

「本当はまだ何かあるのではないですか?」

と聞くと、

すごくストレスになっていることがあるといいます。

それはなにかと聞くと、遺産分配で実のお姉さんともめているというのです。

「姉はお金にすごく意地汚いです。

母は私がずっと介護してきていたこともあり、遺言に、姉よりも私に多く遺産を配分するように書いてくるていました。

でも、姉は納得がいかないといって、弁護士を立てて異議を申し立ててきたんです」

そんな胸の内を少しずつ話しはじめました。

私は、この女性に感じるものがあって、少し意地悪ないい方をしました。

「もし、自分がお金に意地汚くないと思っているのなら、

お母さんの遺言は無視して、お姉さんと平等にしたらどうですか?

もしくは、遺産を寄付してもいいのではないですか?」

すると急に表情を険しくさせて、

「私がずっと介護してきたのですから、多くをもらって当たり前です。

母の遺産は渡したくありません!」

といったのです。

これは、この女性の本心だったのです。

人は隠していた本心を突かれると怒り出すことがあります。

実は、この怒りの感情を出すということが、

健康になるためには欠かせません。

長年、心の中に押し込めてきた怒りという感情に視線を向けてあげる、

感情を感じ取ってあげることで、

自分を客観視することができるようになるからです。

もっといえば、

本当の気持ちである怒りを無視しつづけてきたために、

エネルギーの流れが滞り、病気や体の痛みを生んでしまうのです。

この女性の場合、お姉さんに見ていた意地汚さは、

自分自身が見ようとしなかった本当の自分の姿ということです。

本当の自分を知りたくない、

知られたくない、見抜かれたくない、

そういう恐れがエネルギーの流れを滞らせ、体に痛みとしてあらわれていたのです。

この女性は、私の説明に納得いかない顔して帰ってきました。

ところが、2週間後に再診に来られたときのことです。

「先生、見て! まったく痛みがなくなっちゃった!」

といって、ラインダンスをするように足を高く上げながら診察室に入ってきたのです。

「前回、先生にいわれたと、正直腹が立っていたんですが、

しばらくして、姉の言動の中に自分にも同じ部分がある、って気づいたんです。

今までの私は、お金に意地汚いことは醜いもの、悪いものと自分で判断して、真実から目を背けていました。

そこを突かれると、怒りの感情で逃げようとしていましたが、

本当の自分の思いに気づかされて、ようやく先生のいうことが理解できたんです。

そしたら、腰痛も右足の痛みもまったくなくなっていました!

本当に体ってすごいんですね!」

不思議なことに思われるかもしれませんが、

心の中にためた感情を吐き出して、エネルギーの滞りを流すことは、

根本から病気を解決する策です。

診察のなかの会話では、涙される方もたくさんいらっしゃいます。

やはり泣くからには、その人なりの心のしこりがあるのだと思います。

泣いていかれる方は例外なく、心の重荷や気になっていたことを降ろすことで、

かたまっていた生命エネルギーがゆるみ、何かが動き出しています。

入室前には緊張していた表情も、泣いたあとはリラックスして、くつろいだ温かい笑顔になられたりします。

このように、人間は感情を使って、心に変化を起こすことができます。

感情はエネルギーそのものだからです。

感情を押し込めるということは、
変化を拒んでいることと同じなのです。

感情を知ることを恐れる必要はありません。

それどころか、抑圧された感情に意識の光を当てるだけで、体は自然治癒力を発揮していくのです。

私は、この女性が、とことん本当の自分と向き合った勇気に拍手を送りたいと思います。


(「体に語りかけると病気は治る」 長田夏哉さんより)

体に語りかける③

2018-02-15 08:54:43 | 自分でできる健康維持
体に語りかける③


定年退職を機に、スポーツなどに執着して体をこわす人がいます。

とくに、その傾向が顕著に見られるのが男性です。

クリニックにも、リタイア後のスポーツにより体の不調を訴えてお越しになる方々も多いのです。

彼らに共通することは "ストレス" などないと思っていることです。

私が「何か気になることはないですか?

悩んでいる事はないですか?」

とたずねると、

「ストレスなんて、今は何もないですよ。

昔は仕事でストレスだらけでしたけどね。

今は毎日が日曜日ですよ」

と明るくおっしゃいます。

しかし、本当は何もないことが1番のストレスなのかもしれません。

無意識のうちに他人の目を気にして

「定年後も運動を続けて、元気で若々しいと思われたい」

年寄りはお荷物だと思われたくない」

などという気持ちから、運動などにがんばりすぎてしまうこともあるようです。


あるとき、70歳を過ぎたばかりの男性が、左股関節に痛みがあるといってやってきました。

階段を上り下りすると痛みが出るというのです。

話を聞くと、この男性は定年後、エイジシュート(自分の年齢よりも低いスコアを出すこと)を目的に、

毎日のようにゴルフ練習場に通いつめていました。

しかし、運動のしすぎか左股関節の痛みが出はじめ、

鍼灸治療で痛みを抑えながら調子がよくなると、またゴルフ練習に取り組んでいたのです。

披露骨折もしくは関節唇の損傷の疑いもあったのでMRIを撮ってみたところ、

左股関節の前方にある滑液(かつえき)を含む袋に炎症が起きていることがわかりました。

この症状は無理な力が加わるときに炎症が起こるものですが、医学的には悪いものではありません。

穿刺(せんし)で水を抜くこともできますが、

特に耐えられないほどの痛みでなければ、

とりあえず安静をとるという意味で、少しゴルフを休んではどうでしょうか、と提案しました。

私はひと通り医学的なことを話ししたあと、この男性にたずねました。

「ところで、どうして、そんなにいいスコアを出そうとがんばるのですか?

ご自分でもゴルフのしすぎで痛みが出ていることはわかっていますよね。

でも私は、この症状を引き起こしたのはゴルフではないと思っていますよ」

すると、男性は小さくうなずきながら、仕事をやめたいいま、自分にとっての生きがいはゴルフしかないこと、

痛みが出るのはわかっていても、ゴルフをしないといられないい言うことを話してくれました。

男性にとって、エイジシュートを出すという目的がなくなったら、

自分はどうやって生きていけばいいのか、生きる指針を失ってしまう気がして怖かったのでしょう。

だからこそ、切羽詰まって練習をしていたのです。

このように、とくに、ビジネスマンとして一線でバリバリと仕事をしてきた男性は、

いい数字を出して結果を残すことにこだわりたくなってしまう人がとても多いです。

ゴルフでもなんでも、本当は体を動かすことや、人とコミニケーションをとることに喜びを感じながら、楽しく行えばいいのですが、

それでは物足りなさを感じてしまい、

仕事をしていたときはストレスに感じていた数字を追いかけるということを、定年後も違う世界で繰り返してしまうのです。

私は男性にそのことを伝えると、

「いや〜、本当だ。先生のいうとおりですよ。

これからは、自分のコンディションを一番に、楽しみながらゴルフをするようにしますよ。

好きなゴルフで体をこわしたら本末転倒ですもんね」

といわれ、その日は帰られました。

翌日もリハビリのために来院されたので、

「痛みはどうですか?」とたずねると、

「」まだちょっと痛いけど、昨日ほど気にならないです。

だいぶよくなっているように思います」

と笑顔で答えてくれました。

私たちは、他人から評価されることが当たり前だった世界から、

急に自分主体で生きる世界に放り出されても、うまく対応できません。

たとえストレスになろうと、今までの慣れたやり方を踏襲してしまうものです。

しかし、

「それはホントの自分が望んでいるものではないよ」

と伝えるために、体に痛みが出ているのです。

ダメな自分、できない自分も含め、ありのままの自分を受け入れて、

「これでいいんだ」と自分にね自分でOKを出せるような生き方を心がけていきましょう。

他人にどう思われようと、自分らしく生きる。

そう思えたとき、真の健康を手に入れることができるのだと思うのです。


(「体に語りかけると病気は治る」 長田夏哉さんより)

体に語りかける②

2018-02-14 08:17:21 | 自分でできる健康維持
体に語りかける②


英語で「病気」は「disease」と書きます。

「dis-ease」つまり、楽(easy)ではない(dis)状態です。

体が普通に動いていても、

心穏やかでない状態が長く続いていれば病気です。

怒りをため込んだり、自分を無力だと嘆いたり、

どうしようもない悲しみを引きずっていたりなど、

感情的なことがらに長く執着していると、

病名はつかなくとも、楽な状態ではありませんから、

「病気の状態にある」といえるでしょう。

実際、こうした状態が長く続くと、生命エネルギーがよどみ、自律神経のバランスが崩れ、体に病気を呼び込みます。

「今の自分の心の状態を見つめて」

と体がメッセージを送るようになるのです。

では、私たちは病気やケガをして何をしているのかというと、本当の自分を知ろうとしているのです。

本当の自分を知らないから病気になる。

病気になって、本当の自分を知ることで治る。

しばらく経つと、また違った本当の自分を知る必要が出てきて、
病気になる… 。

この繰り返しなのです。

病気と健康は両極端にあるように思いがちですが、

そうではありません。

生命エネルギーの滞りを解消するために人は病気になり、

自分本来の「楽な状態」に生命エネルギーの流れを戻すために、

体がサインを出しているのです。

つまり、アンバランスになった生命エネルギーを元の状態に戻そうとする体のプロセスこそ、病気の本質です。


「私はなぜ不安になっているんだろう?」

「なぜこんなに心配ばかりしているんだろう」

と、今ある心の詰まりに気づいて、

自分を楽な状態にしてあげる必要があるのです。


そういう私は、とても心配性な性分です。

心配の種をそのままにしておくと、自分が楽な状態ではなくなることがわかっているので、

その状態を取り除くために、勤務医時代は早朝6時には病棟に行って、まだ誰も出勤していないなか、

1日の準備をしたり、回診をしたりしていました。

「長田は熱心だ」

という人もいましたが、私にいわせれば、ただ自分の心配や不安をなくすためにしていた行動です。

私たちは生きている限り、さまざまな感情が生まれます。

そのなかには、不安、心配、怒り、悲しみ…など、目を背けたくなる感情もあるでしょう。

しかし、自分のネガティブな感情に気づいて、そこに目を向ける。

そんな日々の積み重ねが、

自分らしく、心を解放して生きることにつながり、

病気の状態(楽ではない状態)から脱することにつながるのです。


あなたは、「体の声」を聞いたことはありますか?

私は、いつも患者さんたちに次のように問いかけます。

「痛い理由を、腰に聞いてみましたか?」

「膝はどんなふうにいっていますか?」

「体はなんといってますか?」

まさかそんなこといわれると思っていなかった患者さんは、

「えっ?」

とけげんな顔をされます。

こう問いかけるのは、繰り返しになりますが、

体にあらわれている症状は、本当の気持ちを、痛みや病気という形であらわしていることが、ほとんどだからです。

たとえば、腰痛がひどくて会社に行けないから何とかしてほしい、と訴える患者さんが来た場合、

薬でその痛みを抑えることができるかもしれません。

けれども、それは本当の意味での解決にはなりません。

「では、腰痛が治らば、あなた、本当に幸せですか?」

そう聞くと、またけげんな顔をされるのですが、

そこを問いかけていくと、

本当の「答え」にたどりつきます。

「まもなく腰痛が治りますから、来週から会社に行けますね。

さぁ、これで幸せですね」

ちょっとしつこいくらいに問いかけます。

すると、

「実はね、会社に行きたくないんですよね。

また、あの上司と顔を合わせると思うとゆうつで…」

などと、患者さんはポツリポツリと話し始めます。

「なぜ会社に行きたくないのですか?」

とお聞きすると、

「売り上げだけで評価されて、日々のがんばりは考慮されないから」

とか

「何をいっても否定的な答えしか返ってこない」

「そんな毎日のなかで自分に自信が持てない」。

そんなふうに、本質的な "痛み" に気づきはじめるのです。


つまり、体は、心の中に閉じ込められていた本当の「つらさ」を、腰痛という体の痛みを引き起こすことで代弁してくれていたのです。

体はいつも「本当のつらさに気づいて!」と声をあげているのです。

体が私たちに与えてくれる計らいはそれだけではありません。

「腰痛がひどいから会社に行けない」という口実をつくって、

会社に行きたくない、という望みまでもかなえさせてくれているのです。

ですから、なぜ痛みが出ているのか、という本質的なことを知ろうとしないまま、

ただ薬で痛みをなくすという「もぐらたたき」のようなことをしていると、

今度は違うところに、その「つらさ」があらわれます。


実際、私が医者になってから、地方の総合病院に勤務していたときにこんなことがありました。

半年ほど前に骨折をして治療に来ていた患者さんを、他の科の待合室で見かけたのです。

私は、患者さんに、

「どうしたんですか? どこか具合でもよろしくないのですか?」

と話しかけました。

それと、

「先生のおかげで骨折は治りましたが、今度は腎臓の病気が見つかって…」

といわれます。

骨折は治ったものの、今度は別の病気で再び病院通いをしているというのです。

私の知る限り、そんな方は意外にも多かったのです。

なぜだろう。

せっかく骨折が治って健康に暮らせるはずだったのに、どうしてだろう。

不思議に思っていました。

今なら、それは心が語りかけている「本質のつらさ」を理解していないため、

体からのメッセージとして症状が繰り返されているということがわかります。

しかし、当時の私は、日々湧き出てくる違和感や疑問は、

自分の医師としての未熟さのため、と思い、

現代医学の知識を積み重ね、

より多くの経験を積み、技術を磨くことで、

きっと答えは見つかると思っていました。

現代の医療の世界では、医者も患者も双方ともが、体の声を聞かずに、無視しているのが現状です。

今では、毎日たくさんの患者さんと向き合うたびに、

体ほど正直なものはないと痛感します。

どのケースも、心の声を体であらわしていることを実感させられる毎日です。


(「体に語りかけると病気は治る」 長田夏哉さんより)

体に語りかける①、はじめに

2018-02-13 07:46:35 | 自分でできる健康維持
体に語りかける①、はじめに


ちょっとした不調で病院へ行った時、持病の通院で医者のもとを訪れたとき、診療室であなたはどんなことを話しますか?

「病気の状況を説明するに決まっているじゃない」

そういわれるかもしれません。

「風邪をひいたようで咳が止まりません」

「最近もとくに変わりません」

と。


私は、東京大田区にある田園調布という場所で、医師である妻とともに「田園調布長田整形外科」というクリニックを開業しています。

保険診療を行ういたって普通のクリニックですが、

診療室での会話が、ちょっと変わっているといわれます。

というのも、診療室で語られるのは、

仕事の悩みや子育ての迷い、夫や妻えの、人に話せない不満をはじめ、

姑の愚痴やいさかいの話、心にひっかかっていること…。

体の症状にとどまらず日常生活の多岐にわたることばかりです。

「体はなんといっていますか」

そう問いかけた私に、はじめは

「いやだ、先生。そんな冗談みたいなことを」

とおっしゃる方も、

別の話をしていたり、リハビリを受けていたりする間に

「そういえばね、先生あのね…」

とさまざまな話をしてくださります。

涙を流したり、大笑いしたり、そしてときには憮然としたり、

なかには怒って部屋を出ていかれたり、、

そんな診療室の様子を見て、私のクリニックを「生き方クリニック」と呼ぶ人もいます。

なぜ、そんな人生相談のようなことを診療室で行うのか。

先にお話ししたように、私のクリニックは保険診療ですから、自由診療としてのカウンセリングといった意味合いで人生相談のような診察をしているのではありません。

それは、口を開いてポツリポツリと語ってくださる胸のうち、

そこに病気やケガの根本の原因があるからです。

体にあらわれる痛みや不調、その原因を探そうと、「体」を見てもそこに答えはありません。

痛みの原因を知ろうとX線写真を撮ったり、検査を受けたりする人も多いでしょう。

それを否定するつもりはありませんが、

痛みや不調、病気の本当の原因というのは、「X線写真」にも検査結果にも出てきません。

「体の状態」にはないのです。

それでは、原因はいったいどこにあるのか。

それは、

「あなた自身」

「あなた自身のあり方」

です。

あなた自身の中にある抑圧された感情や葛藤、不安、考え方のクセ。

それらが、あなたに気づいてほしくて、病気やケガを導いているのです。

病気やケガは、あなた自身が「気づいてよ」と語りかけている、ウェイクアップコールとも言えます。

目覚まし時計も、普通の音量で起きる人もいれば、

いくつもの目覚まし時計を置いても起きない人、

目覚まし時計は鳴りっぱなし、お母さんに布団をはぎ取られないと起きない人などさまざまです。

あなた自身が目覚めない限り、

消しても消しても、何度でも、この目覚まし時計は鳴り響きます。

小さな不調を繰り返したり、腰痛がだんだんひどくなったりして、動けなくなるまでになったり、

小さなケガの末に、大きなケガをしたりすることもありますし、

ケガを治したと思ったのも束の間、内臓の病気を発症する人もいます。


もっと早くに、自分の語りかける声に耳をかたむけ、自分で目覚めたならば、ちゃんとを時計をオフにできるのに、

目覚めないから、何度でも続くのです。


病気や不調は、あなたに語りかけています。

本当の自分に気づいて、と声をあげています。

しかし、そもそも、病気や不調があなたに語りかけるのは、

あなたが体に語りかけることをしていなかったから。

もし自ら体に語りかけていたならば、

あなたが自分自身の本当の気持ちとつながっていたならば、

病気や不調は、あらわれる必要がないのです。

病気でいる必要も、ケガをする必要もなくなるのです。

あなたはどれくらい、体に語りかけているでしょうか。

「私は今、こういう思いを感じているんだね」

「つらいよね」

そう自分に語りかけることは、

自分とつながり、健康になることに直結しているということを、

私は日々の診療で確信しております。


おかげさまで、クリニックは人が人を呼び、毎日200人ほどの患者さんが訪れます。

なかには、いろいろな病院を回ってみたけれど満足できる答えをもらえなかった、

ずっと治療を続けていたけれど一向によくならなくて、

といってお越しになる方も多くいらっしゃいます。

診察室であれこれと悩みを話し

「本当は自分がこうしたかったんだ」

「実はこれに向き合うこと自分は恐れていたんだ」

などと自分自身が語りかけていた声に気づくだけで、

体に出ている不快な症状はみるみる改善していきます。

それだけではありません。

本当の自分に気づくと、最初に診療に訪れたときにあった患者さんの不安感やイライラなどが消え、

健康で幸せに満ちた笑顔を見せてくれるようになるのです。


一時的に体に出ている症状を抑え込んだとしても、自分の声を聞き、自分とつながらない限り、

また別の症状としてあなたにあらわれます。

「病気になりたくない」

「いつまでも健康でいたい」

と思うなら、

心を曇らせるような信念体系が、病気やケガを引き寄せるのだと知り、

本当の自分の内面に向き合って、体の語る声を聞き、

あなた自身も体に語りかけることが必要です。

体は、あなたに病気やケガをもたらすことで、あなたに語りかけています。

その声を聞くことをきっかけにして、

自分とつながることができたなら、人は健康になります。


だから、本来病気というものは憎むべきものではなく、愛すべきものなのだともいえそうです。

「見て見ぬふりしてきた自分に、そろそろ気づいてくださいよ」

と教えてくれる、体からのありがたいメッセージ。

そんなふうに思えた瞬間に、体は快方に向かうのです。

この本では、心のあり方が体の痛みや病気とどのように影響しあい、どのような結果をもたらすのか、

さまざまな例をあげながら、ひもといていきたいと思います。

病気は体からの贈り物、、、

体に症状が出たときは、そう考えてみてください。

自分に語りかける体の声に耳をかたむけ、

「腰が痛くてつらいのは、心のつらさを体が表現してくれているんだね」

と、自ら体に語りかけることができたとき、

不調や痛みから解放され、

心から幸せを感じられるようになるでしょう。

さぁ、心地よくのびやかなあなた自身を生きる旅に、一緒にでかけませんか。


(「体に語りかけると病気は治る」田園調布長田整形外科 院長 長田夏哉さんより)

血管プラークを減らす②

2018-01-02 10:15:52 | 自分でできる健康維持
②💕血管プラークを減らす💕②


まずは、過去の食習慣を洗い出し、プラークの原因が、

肉類の過剰摂取なら肉類を、糖分なら糖分を、揚げ物なら揚げ物を、

具体的に項目をあげて反省し、制限することです。

次に、基本的に肉類は避け、糖分も控え、

できるだけ魚介類から動物性のタンパク質を摂取し、

植物性のたんぱく質は白米から、

野菜や海藻からマグネシウムやカルシウムなどのミネラルやビタミン類を、

その他の成分を、豆類、そば、ごま、味噌などの、伝統的な日本の食材から摂取します。

白米は玄米でも、雑穀を混ぜてもいいし、麦ご飯でもいいでしょう。

いずれにしても、ご飯ならば、バターやマーガリン、ジャムも必要ないですから。

野菜にはビタミンB類や葉酸が多く含まれていますので、

動脈硬化予防によいとされています。

葉酸は、芽キャベツ、ブロッコリー、そら豆、タカノツメ、オクラなどに多く含まれています。

無塩、無糖、無農薬の野菜ジュースや青汁でもいいでしょう。

菓子類を食べているなら、和菓子のほうが洋菓子より脂質および飽和脂肪酸が少ないのでオススメです。

イワシやサンマの脂は常温で固まらない不飽和脂肪酸ですので、血管にもやさしいです。

多くの摂取してもかまいません。

ただし、マグロの大トロの白い部分は、常温で白く固まっていますね。

食べすぎないようにしましょう。

青魚はとくによく、イワシ、アジ、サンマなどの缶詰でもいいでしょう。

イワシの子のちりめんじゃこは、脂質異常(高脂血)症薬として使用されている血液サラサラ効果のあるEPAが多く含まれています。

さらに、2007年には

「EPA摂取は(動物実験ですが)、制がん薬として現在注目されているVEGF阻害薬と同様の働きがある」

との発表もありました。

また、ちりめんじゃこには骨、軟骨成分も含まれているので、

これを食べたら骨年齢が20歳も若返ったという人もいます。

骨年齢の若返りは牛乳よりも小魚が効果的という学者もいますので、ちりめんじゃこはオススメです。

ところてんは当院で発がん予防に勧めていますが、

1パック(正味150〜200グラム程度) を1日が目安。

海藻類のとろとろ成分には多糖類のフコイダンが含まれていて、

コレステロールやナトリウムを取り込んで排泄し、動脈硬化を改善させる働きがあります。

国産のもずくやワカメ、めかぶ、根昆布でもいいでしょう。


独り居住まいの男性で、血管プラーク病のあなたの食卓を考えました。

簡単で自分のための健康的な、お手軽メニューです。

朝起きたらまず、

・無農薬の野菜ジュースや青汁、豆乳を飲む

・サラダはミニトマト

・サイドメニューはところてんと豆腐にちりめんじゃこをかける

・メインは青魚缶詰

・白米のご飯


包丁を使わないレシピです。


お酒のお勧めのつまみは、

季節野菜のそら豆は枝豆、オクラ、

きゅうりやニンジン&味噌、

カニ味かまぼこ、ゆでワカメ&ポン酢、魚の缶詰、

ちりめんじゃこ&大根おろし、

豆腐に鰹節などです。

これらのつまみなら、毎日とってもかまいません。

これらの食物には、動脈硬化を改善させる多くの成分が含まれています。

またがんを予防する成分もあるとされています。

つまみも揚げ物や動物性脂肪は避けること、

魚介類や野菜、海藻類をとること、

これが基本です。

それと加工食品の場合は、なるべく砂糖や水飴を使用していないことも大切です。


(「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」真島康雄さんより)