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地球温暖化の真実

2016-03-10 12:14:06 | 新しい考え方
「地球温暖化の真実」


よく聞かれる質問の1つが

「温暖化によって北極の氷が溶けていると聞くけど、

海の水位の急激に増えて大変なことになるんじゃないか?」

という内容です。

でも北極の氷が溶けても、
海面の水位はほとんど上がりません。

「アルキメデスの原理」

というのがあります。

例えば喫茶店で頼んだアイスコーヒーを、
氷が溶けるまで置いておいていも、

水がグラスからあふれ出すことはありませんよね。

氷が溶けても体積は変わらないので水位は上がらないのです。

ただこれは、氷が水の上に浮かんでいる場合です。

陸の上にある氷が、海に解け出す場合は水位が上がります。

だから、北極の氷は溶けても海面の水位は上がらないのですが、

南極の氷は陸の上にあるので、解け出すと水位が上がるのです。


教科書などにはよく
「水は膨張しない」と書いてありますが、

海水は温度が上がると、ほんのちょっとだけ膨張します。

海は水量が多いので、わずかな膨張でも水位があるのです。


「北極の氷が解けているなら、
南極の氷も解け始めているに違いない」

と思われるかもしれませんが、
そう単純ではありません。

大きな氷が割れて海に流れ出す映像などもありますが、

これはそのまま南極の氷が解けている証拠にはなりません。

南極は、陸の上に雪が大量に積もりカチンコチンの氷になった状態です。

その高さは1番高いところで富士山の高さ以上です。

南極の大陸は、すべて氷で覆われ、さらにその上から雪が降り積もり続けている状態です。

氷を削って作られる「かき氷」みたいに、
年々その高さは増しているのです。

カチンコチンに見えても、
氷は長い年月の単位で見ると流動したり、重みでバリッと割れて
海にすべり落ちたりしています。

かき氷が、高さや重みに耐えかねて崩れ落ちるのと一緒です。

ですから、
「ときどき割れて海に流出る」
程度であれば、今までと同じであり、

特に大きな問題とは言えないわけです。

割れる頻度を毎年モニターしてデータを集め、
「割れる頻度が昔より多くなった」などのデータが出てこないと、

氷が本当に解け始めているのかはわからないのです。


北極の氷は海の上に浮かんでいて、

海の温度は、氷点下以下には下がりませんが、

塩分がありますので、
正確にはマイナス2度くらいまで下がります。

一方、

南極の氷があるのは大陸の上です。

雪や氷は白いので太陽光が反射し、氷上の気温は軽く-50度くらいになります。

今まで-50度だった気温が、

例えば、温暖化で-40度になったとしても
雪は変わらず降り積もりますよね。

つまり、

南極はあまりに寒いので、

北極に比べ、大きな温暖化の影響を受けにくいわけです。

ちなみに、

北極近くに「グリーンランド」という氷で覆われた大きな島がありますが、

あの島の氷が全部解けると
全世界の海面の水位が6~7メートル上がると言われています。

ただ、全部解けるには1000年近くかかるので、

今すぐに心配することはないでしょう。


(「みやざき中央新聞」東京大学大気海洋研究所副所長・教授 木本昌秀さんより)

ほんと、そうですよね。

だからって、環境のことを無視していいというのではなく、

あせらず、これからのことを考えてゆきたいですね。

魂の向上に似合った世界にするように。

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