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ホトトギスとウグイス

2015-12-16 20:56:40 | 新しい考え方
「ホトトギスとウグイス」


戦国武将のホトトギスの歌は、三者三様で面白いですね。

これは、本人が話したわけではありませで、

江戸時代の肥前国平戸藩の
第9代藩主の松浦清(号は静山)がつくりました。

信長、秀吉、家康の性格や手法をホトトギスの鳴かせ方に例えたものです。

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」織田信長

「泣かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」豊臣秀吉

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」徳川家康


そのホトトギスですが、
とてもおもしろい子育てをします。

と言うか、

子育てはしないのです。

ホトトギスは、自分で卵を抱かずに、卵を産んでから、他の鳥の巣に卵を入れます。

そして、その鳥にヒナを育ててもらうのです。

卵を入れられる巣は、
ウグイス、黄色いセキレイ、メンヒ、さらに、いわひばりの巣、駒鳥の巣、ミソサギの巣であることもわかってます。

その鳥たちは、食虫鳥で、ホトトギスも食虫鳥です。

何故、この鳥たちの巣を選べるのかはナゾですが、、。

ホトトギスの卵は、体の割に大きくなく、卵を入れられる鳥たちより、少し大きいくらいです。

巣の親にちゃっかり、温めてもらいます。

例えば、

ホトトギスのヒナが孵ると、

巣の持ち主であるウグイスが、せっせと世話をして、育てます。

そのうち、ウグイスのヒナがかえっても、ホトトギスのほうの成長が早く、どんどん大きくなるので、ほぼエサはホトトギスの独占状態になります。

それでも、ウグイスは、

ホトトギスに、せっせとエサを運んで巣立つまで世話をするのです。


これは、何を意味してるのでしょうか?


何か童話の「蟻とキリギリス」みたいに感じますね。

「蟻とキリギリス」はイソップ童話の一つですが、
「ホトトギスとウグイス」の関係は自然の中の営みです。

自然そのものです。

人の創った寓話とはチョット深さが違う。


ホトトギスは、スゴく美しい鳴き声です。

よく森に響く鳴き声を持ってます。

森の仲間なんですね。

森には必要な存在なんです。


ウグイスも、綺麗な鳴き声ですよね。

ヒナを育てるということは、ホトトギスには苦手なんですね。

それで、代わりに得意なウグイスや他の小鳥たちがやっている。

ホトトギスって、けっこう、でっぷりした鳥。

これが、ヒナのために忙しく飛び回るのは、チョット、、って感じです。

自分のエサも、取るのが苦手そうですから、子どものためには、さらに、チョット、、って感じですね。

でも、大自然は、バランスよくできています。


愛により、ウグイスは、ヒナを育てます。

自分の子どもだろうと、他のヒナであろうと、子どもと言う存在は育てる。

人間の里親みたいですね。


これが、自然です。

自然に親は育てたくなる。

愛の大きい方が、愛の段階の高い方が、育てたくなる。

ウグイスは立派ですね。
立派にに見えます。

で、

「ホトトギスは、楽でいいなぁ」じゃないんです。

ウグイスは、幸せなんです。

そして、
ホトトギスも、育てていただいて、子孫を残せるのです。

感謝してるんです。

ホトトギスは、子育てが出来ないのが本能で、

ウグイスは他のヒナであろうと育てるのが、本能。

子育てする本能は、ウグイスだけじゃないですが、

それで大自然は、バランスをとって成り立っている。

愛を基準に成り立っている。

得意を生かし助け合う。

本能を利用してる気もしますが、
生き残るには、それが方法なんですね。

いい、悪い、じゃないんですね。

それでホトトギスは生き残ってるんですから、立派!

そんなウグイスも、生き残ってるんですから立派!

なんです。

ゆるし、ゆるされ、生き残る。

何とかしてでも生き残り、

生き残ったものが、次の世代を作ってゆく。

それが、大きな自然なんでしょう。

厳しくも愛に満ちた自然なんでしょうね。

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