🍀🍀たかたの試練🍀🍀
2004年の3月初旬。
その夜、私と副社長の女房は、新聞社と向かい合っていました。
「うちのだと思います。
記事にするかしないかはお任せします」。
その記者に見せられたのは、外部に流出していた顧客情報でした。
社内のデータと照合してみると、名前の入力間違いなどもぴったりと一致したのです。
流出時期を考えると最大66万人分になる可能性がありました。
翌朝、新聞の一面やテレビのニュース番組で大きく報道されました。
本社には記者の皆さんからひっきりなしに電話が。
犯人も流出経路も何もわからない状況でしたが、
午前11時から記者会見を開きました。
「お客様を重んじる経営をしてきましたが、こういう結果になりました。
深くおわび申し上げます」。
その場で続けて、営業の自粛を表明しました。
テレビもラジオもネットも、全ての通販を閉めたのです。
この決断は、私と女房の覚悟でした。
折しも、テレビ通販の10周年記念。
タレントさんを呼んで大量のテープを撮影し、数十億円分の商品を仕入れる契約をしていたのです。
しかしそれも一切、頭の中にありませんでした。
原因も分からないまま、お客様の前には出られません。
最終的に、自粛による売り上げへの影響は150億円にも達しました。
後に多くの方から「あそこまでやらなくても」と言われました。
会社を倒産させるわけにはいきませんが、幸いある程度の蓄えもある。
売り上げを失っても、ゼロからやり直せばいい。
社員を集めて、雇用も給料も心配ないと告げました。
「原点に返って見直そう」。
何人も泣いている社員がいました。
すぐに解明のため特別室を設け、警察に情報を提供しました。
大きな反省は、セキュリティーに対する認識不足でした。
その後、並行して再発防止策も進めました。
監視カメラ用やソフトの導入、個人情報保護の講義と試験。
国家がハッカー行為をする時代に絶対の防衛策はありませんが、
今も一企業として最善の努力を続けています。
犯人として浮かび上がったのは、2人の社員でした。
いつも語り合い信頼していた社員です。
「どうして」という思いでした。
魔が差すと言えばそれまででしょうが…。
当社に限らず、会社員の不祥事は絶えません。
たいしたもんだと考えず、手を染めてしまうのかもしれない。
でも会社を倒産の危機にさらし、働く社員の人生を狂わせることを考えてほしい。
4月半ばには、原因究明と再発防止策にある程度のメドがついてきました。
49日間の自粛を経て、まずCS専用チャンネルを再開。
段階的にラジオやネットも再開していきました。
商品を発注していたメーカーさん、枠を確保してくれていた放送局さん。
突然の自粛で大変なご迷惑をかけたのに、
「頑張って乗り切ってください」
「発注分は心配しなくていいです」
と多くの方々が助けてくださいました。
何より、お客様からは、お叱りとともに、励ましをたくさんいただきました。
数千通にものぼるそれは大事に取ってあります。
この人たちのために立て直そう、積み重ねていこう。
事件後に入社した社員も、手紙を読んでセキュリティーの重要性を再認識しています。
(「日経MJ」H29.1.20 ジャパネットたかた、高田明さんより)
いろんな試練を乗り越えてきてるんですね。(≧∇≦)
2004年の3月初旬。
その夜、私と副社長の女房は、新聞社と向かい合っていました。
「うちのだと思います。
記事にするかしないかはお任せします」。
その記者に見せられたのは、外部に流出していた顧客情報でした。
社内のデータと照合してみると、名前の入力間違いなどもぴったりと一致したのです。
流出時期を考えると最大66万人分になる可能性がありました。
翌朝、新聞の一面やテレビのニュース番組で大きく報道されました。
本社には記者の皆さんからひっきりなしに電話が。
犯人も流出経路も何もわからない状況でしたが、
午前11時から記者会見を開きました。
「お客様を重んじる経営をしてきましたが、こういう結果になりました。
深くおわび申し上げます」。
その場で続けて、営業の自粛を表明しました。
テレビもラジオもネットも、全ての通販を閉めたのです。
この決断は、私と女房の覚悟でした。
折しも、テレビ通販の10周年記念。
タレントさんを呼んで大量のテープを撮影し、数十億円分の商品を仕入れる契約をしていたのです。
しかしそれも一切、頭の中にありませんでした。
原因も分からないまま、お客様の前には出られません。
最終的に、自粛による売り上げへの影響は150億円にも達しました。
後に多くの方から「あそこまでやらなくても」と言われました。
会社を倒産させるわけにはいきませんが、幸いある程度の蓄えもある。
売り上げを失っても、ゼロからやり直せばいい。
社員を集めて、雇用も給料も心配ないと告げました。
「原点に返って見直そう」。
何人も泣いている社員がいました。
すぐに解明のため特別室を設け、警察に情報を提供しました。
大きな反省は、セキュリティーに対する認識不足でした。
その後、並行して再発防止策も進めました。
監視カメラ用やソフトの導入、個人情報保護の講義と試験。
国家がハッカー行為をする時代に絶対の防衛策はありませんが、
今も一企業として最善の努力を続けています。
犯人として浮かび上がったのは、2人の社員でした。
いつも語り合い信頼していた社員です。
「どうして」という思いでした。
魔が差すと言えばそれまででしょうが…。
当社に限らず、会社員の不祥事は絶えません。
たいしたもんだと考えず、手を染めてしまうのかもしれない。
でも会社を倒産の危機にさらし、働く社員の人生を狂わせることを考えてほしい。
4月半ばには、原因究明と再発防止策にある程度のメドがついてきました。
49日間の自粛を経て、まずCS専用チャンネルを再開。
段階的にラジオやネットも再開していきました。
商品を発注していたメーカーさん、枠を確保してくれていた放送局さん。
突然の自粛で大変なご迷惑をかけたのに、
「頑張って乗り切ってください」
「発注分は心配しなくていいです」
と多くの方々が助けてくださいました。
何より、お客様からは、お叱りとともに、励ましをたくさんいただきました。
数千通にものぼるそれは大事に取ってあります。
この人たちのために立て直そう、積み重ねていこう。
事件後に入社した社員も、手紙を読んでセキュリティーの重要性を再認識しています。
(「日経MJ」H29.1.20 ジャパネットたかた、高田明さんより)
いろんな試練を乗り越えてきてるんですね。(≧∇≦)
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