赤坂ラーメン跡地に気になる店が
東京メトロ千代田線・赤坂駅から歩いて2分ほど。赤坂みすじ通りに2021年5月16日にオープンした「らぁめん 赤坂 みづ菜」へ。3月末に閉店した老舗「赤坂ラーメン」の内装をリニューアルして入居した形である。店内はカウンター12席と4人がけテーブルが2卓の計20席。オープンから2週間、昼も夜も客の入りは悪くない。
こちらは多彩は麺メニューが魅力で、蛤×帆立の「塩らぁめん」、鶏×豚×ポルチーニ茸の「醤油らぁめん」、親鶏×豚×煮干しの「濃厚らぁめん」、そして親鶏×豚×昆布水の「つけめん」の4種をラインナップしている。いずれも人気他店のレシピを彷彿とさせる通好みの麺揃いで、マーケティングリサーチの力を感じるメニュー構成だ。


なお、麺増量はなく替え玉システムを採用。なので、つけ麺は大盛りに出来ないのが残念なところ。サイドメニューには、ご飯のほか、お茶漬け推奨丼、特製半チャーハン、国産野菜の手作り餃子、大きな焼売などを用意。迷いに迷って、今回はメニュー表の筆頭「塩らぁめん」を特製(1200円)でオーダーすることに。
オペレーションが不慣れなのか、10分ほどかかって着丼。深めの丼に注がれたスープは帆立出汁が主軸の清湯。塩味は強すぎず、円みのある味でスッと飲み干せる味だ。表面に浮かぶ香ばしい油が食欲をそそる。そこに合わせる麺は北海道産の春よ恋を使用した全粒粉入りの中細ストレート麺。王道の組み合わせといった所だ。


トッピングはデフォルトで蛤2つ、皮付きの鶏ハム、豚肉の薄切りレアチャーシュー、胡椒香るメンマ、水菜が乗る。さらに特製は海苔3枚に加え、別皿で2種の肉と味玉、メンマ、彩り程度の水菜が提供される。いずれも悪くない味付けで、よく纏まっている印象。逆に纏まり過ぎていて退屈、という感想を持つのは高望みし過ぎか・・・
なお、こちらも別皿で提供される薬味は、メニュー毎に組み合わせを変えるコダワリよううだ。「塩らぁめん」には柚子胡椒、焦がし入りにんにく、レモン生姜の3種が添えられる。ニンニクはこのスープには少し強い感もあるが、いずれの薬味も楽しめた。赤坂は飲食激戦区。キャッチーなメニュー構成と清潔感ある店舗は好印象だ。
<店舗データ>
【店名】 らぁめん 赤坂 みづ菜
【住所】 東京都港区赤坂3-13-5
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩2分