ヒガンバナ(=曼珠沙華 ヒガンバナ科)
杉の垣根のところに今年もヒガンバナが咲きました。
お彼岸のころに咲くからヒガンバナ。
曼珠沙華は赤い花を表わす梵語。(葉が出る前にまず花が咲くから“先ず咲き・真っ先”だったのがこの梵語と結びついたのかも、と牧野図鑑に。)
別名は死人花、幽霊花、地獄花など。葉がなくて真っ赤な派手な花だけが咲く異様さや、お墓によく咲いて有毒であることがお彼岸と結びついたんでしょうか。
子供のころはこれが咲くと、触ると死ぬとか、風が吹いてきただけで死ぬとか、指さしてもいけないとか、大騒ぎする子がいました。
アルカロイド系の毒を持っていますが、これは水に溶けやすいので、昔は水にさらして鱗茎からでんぷんを採り、食用にしたようです。あぜに多いのは救荒作物として植えた名残りだと言われます。
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