
息子夫婦が久しぶりにやって来て、去っていきました。
若いエネルギーに振り回されていささか疲れたものの、
二人が立ち去ってみると普段よりは片付けてあった家の中はガランとして、
さて、何をしてよいものやら・・・。虚脱。
何を思ってか息子がそばボウロを一缶、
嫁ちゃんが読み終わった本を一冊置いて行ってくれました。
ああ、もらっといてよかった!
本を読んで、お菓子を食べて、何とか半日が過ごせました。
ふだんあんまり、いないから寂しいとか思わないんですけどね。
行き来の片道に一日かかるとはいえ、同じ大気圏。
地球上のどこででも、元気で暮らしていればいいと思ってるんですけど、
齢のせいか、こういう落差は応えるようになりました。
嫁ちゃんが置いて行ってくれた本は
K・ディック の“アンドロイドは電気羊の夢を見るか?”。
映画『ブレードランナー』の原作だそうで、
映画ができてから日本でもディックブームがおきた、と解説にはあるんですが・・・
アメリカ人の書くディストピアって、
マッチョで、それ以前と何も考え変わらんじゃないかという気がして、
どうもピンときません。