ヤフオクに変な人造石が出ていまして。
合成ズルタナイト。ズルタナイトというのはダイアスポアの宝石名。
《この製品の素材は最新のナノテクノロジー半導体技術によってクリスタルとガラスをミックスさせ、きわめて小さな原子・分子レベル体の結晶結合で、モース硬度 7.5 の超強化合成素材を開発しました。しかも従来の物より格段に熱や強度が強く、透明感も素晴らしくクリアで、輝きも凄い素材です。このナノ素材で形成された変色効果のあるナノズルタナイト人工宝石(模造石)になります。天然のズルタナイト石と同じように鮮明なカラーチェンジが見られます。製造元によると7色のカラーチェンジが見られるとのことですが、明確に確認出来ているのは現在5色になります。蛍光灯ではグリーンに、白熱灯やLEDではワインレッドやイエロー色に、ブラックライトではパープルやレッドに変色します。》
面白そうなのでゲット。
普通は赤茶っぽいゴールド。ダイアスポアでこういう色はある。前に上げた。キラッキラできれい。
で、LEDの青系光だとレモンイエローに輝く。
電灯色ライトだとかなり赤くなる。
ブラックライト長波ではなぜか反応しない。微妙な波長の違いなのか。UV短波は持ってないからわからない。
結局3色しか確認できなかったけど、それでも面白い。
蛍光灯色と白熱灯色の両方で照らすと、二重人格状態になる。面白。
「ナノテクノロジー合成素材」というのはよくわからない。「ナノクリスタル」というのは時々見掛ける。
いろはに宝石さんにこういう解説文があった。
《ナノクリスタルは、カメラのレンズの反射防止コーティングや耐熱ガラスとして使用されていますが、2010年のツーソン・ショーに初めて宝飾用にカットされたルースが出展されましたが、その後市場でもほとんど見かけない人造石です。ロシア(モスクワ)のアカデミーオブサイエンスという会社が作ったようで工場はタイにあると聞いております。自然界には存在しない人造石で、ガラスに様々な金属を添加し、加熱処理を施し、非晶質のガラスが少し結晶化しているセラミックガラスと聞いております。》
非晶質のガラスと超微細な石英結晶、あるいは他の鉱物結晶をまじぇまじぇしたものということなのでしょうかね。
しかしただまじぇただけでは結晶配置がばんらばんらになって透明度がなくなってしまう。そのあたりをうまく細工したものなのか。
けど、ダイアスポア、AlO(OH) のような単純な組成だったら、珪酸抜きで人工合成できそうな気もするけど、そういうのとはちょっと違うのかな。
まあ人造石の世界も多彩で面白い世界ですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます