中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

馬券戦略・2

2005-05-08 22:45:51 | 馬券戦略
今回は展開について書きたいと思います。

競馬において展開は非常に重要なファクターのひとつ。
展開ひとつで多少力が足りなくても勝つことができますし、
逆に力を発揮できないまま、脚を余してしまうこともあります。

このように事前に展開を読みきれば格段に的中率はUPします。

特に展開の紛れが置きやすいのは長距離戦です。
最近では04年の天皇賞・春がいい例です。
この時、人気を背負っていたのは武豊騎手騎乗のリンカーン、
2冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ。
戦前の予想通り3頭は互いに意識し合って超スローの流れに。
各騎手の思惑としては前にいるザッツザプレンティが3~4角で早めに仕掛けていき、
それに連れて各馬も動いていくはずだったが、
そのザッツは逆に手応えが怪しくなってズルズル後退。
リンカーンも折り合いを欠いて伸びず。
ネオユニヴァースも距離不安で自ら動くことができず惨敗。
勝ったのは悠々と逃げ切ったイングランディーレ。
どの馬からもマークを受けることなく超スローの離し逃げ。
スタミナに自信のある同馬にとってあれだけ楽に逃げれれば勝って当然だった。
展開のアヤが生んだ見事な逃げ切りだった。
このように人気馬の脚質や騎手同士の意識によって展開は大きく違ってくる。

今年の皐月賞はディープインパクトの圧勝に終わったが、
実は先行馬総崩れだった。
その一因はマイネルレコルトにある。
レコルトは朝日杯FSを早めの競馬で快勝。
この皐月賞でも同じく勝負どころで早めに先頭に立つ競馬を試みた。
それに連れて他の有力どころも早めに動く形となって、
前にいる馬たちには非常に厳しい流れとなった。
結果的にはレコルトがディープインパクトをVへと誘導する形になってしまった。

展開を読むうえで「どの馬が逃げて、2番手はどれか」と検索するのも大事だが、
まずは人気馬の脚質を見ることが先決。
それを踏まえて、格になる馬と騎手を中心に、枠順や過去のレースぶりかりから、
逃げ馬、番手馬を見つけて流れが速くなるか、遅くなるかの判断をする。

少しでも展開の精度を高めるのはレースを見て経験することが一番だと思います。

 

馬券戦略・1

2005-05-08 22:04:11 | 馬券戦略
今回は馬場状態と騎手について書きたいと思います。

よく「馬6-人4」と言われています。
実際、競馬をするのは馬ですが、その馬を操作するのが騎手です。
いくら馬がとてつもない力を持っていても、騎手がペース判断を誤ったり、
折り合いを欠いたりしては負けてしまいます。
今まで幾度もそのシーンを見てきました。
競馬に絶対はないと言われる所以の一例でもあります。

では、どの騎手を信頼すればいいのでしょうか。
やはり、トップジョッキーと言われる武豊騎手や安藤勝己騎手は別格の存在と言えます。
ペース判断も長けていますし、何よりも折り合いを付けさせる天才です。
極力道中のロスを少なくしようと心がけるし、見ていて安心できます。

では、どのような騎手が信頼できないのでしょうか。
実名は避けさせていただきますが、冒頭にも書いた馬場と関係する話です。
今年の高松宮記念。
一番人気馬に騎乗していた某騎手は致命的な出遅れを犯します。
そして、それを補おうとスタートしてから手綱をしごいて前へと進出していきます。
直線を向いて最内を突きますが、出遅れて挽回したときに脚を使ってしまったことと、
馬場の悪い内を通ってしまったことが響いて3着に敗れてしまいました。
ここで問題なのはふたつあります。
まずは、出遅れて手綱を押して前へ行ったことです。
出遅れるのは仕方ないにしろ、もう少し馬を信頼して、
後方でジッと我慢させるべきだったでしょう。
仕掛けて前へ行けば馬は掛かってしまいますし、
使った消耗というのは想像以上に大きいです。
よほどの馬でない限り勝てません。
競馬というのはいかに道中のスタミナをロスしないかが大事なのです。
これが武豊騎手や安藤勝己騎手なた出遅れても後方から違った競馬で、
最善を尽くそうとしますし、慌てません。

もうひとつは馬場の悪い内を通ったこと。
中京競馬場の馬場状態は最終日になってかなり悪化。
1番人気馬に騎乗していた某騎手はわざわざ馬場状態の悪い内を通りました。
レース後のコメントを見ると「あそこまで馬場が悪くなっているとは思わなかった」と、
耳を疑いたくなるようなコメントが飛び出した。
これは前週まで絶好の馬場状態で、
内を通った馬有利のイメージがあったからではないでしょうか。
しかし、トップジョッキーであるなら、
前のレースまでに馬場状態を把握しておく必要があったと思います。
実際に他の上位馬たちのジョッキーは皆馬場状態を把握して大外を通っていました。

昨年の天皇賞でも同じことがありました。
天皇賞当日の馬場は極端に内有利の馬場。
内を通らなければ勝負にならないにもかかわらず、
前哨戦を勝って得意の東京コースで注目された馬に騎乗した某騎手は、
大外をとおってしまいました。結果はもちろん惨敗しています。
これが理由で同騎手はこの馬から降板させられました。

このうように馬場状態が悪くて、
通った場所によって結果が大きく違ってくる場合、
騎手の腕が出やすいです。
特に、馬場変化の大きい最終週やコース替わりの時は注意が必要です。

皆さんのご意見もお聞かせください。



NHKマイルC回顧

2005-05-08 21:29:52 | 回顧
12.5 - 11.0 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 11.6

レースのラップ上がり34秒2が示すように超スローペース。
この流れでは後方にいた馬たちはお手上げ状態でした。

勝ったラインクラフトは桜花賞以上の調子。
抜群の手応えで道中進むと好位から直線で最内をうまく突き、
力強く抜け出し快勝。
スピード性能に長けているし、お終いの切れ味も秘めている。
現時点での完成度は高い。

2着のデアリングハートはラインクラフトをマークしての競馬。
好位で流れに乗れたことも大きかったが、直線の脚色は際立ってた。
実際に同じ位置にいた牡馬を相手にしなかったし、勝った馬が別格。
器用さと完成度の差が出た。

3着のアイルラヴァゲインは課題の折り合いがついた。
ただ、直線を向いてからの脚色がイマイチだった。
瞬発力勝負向きではないのか。

4着のペールギュントは器用さに欠ける。
しかも、一瞬の切れ味には長けているものの、
トップスピードまでに時間がかかるし、長くいい脚が持続しない。
なので、このようなスローの終い勝負では動くに動けいないし、
早めに動いたら末が鈍る。
どうしようもない。もう少し流れが速くならないと。

5着は◎のセイウンニムカウ。
好スタートを切ると3番手まで進むも、
鞍上の談話曰く「自分からハミを取る割に下がっていった」と。
気難しい面があるためスムーズな競馬ができない。
精神面での成長が待たれる。
終いにはいい脚を持っているだけに惜しい。

マイネルハーティーもスローの術中に嵌った。
道中は最後方から。この流れでは早めに動いても駄目だし、
かといってギリギリまで待っても前は捕らえられない。
元々、東京コース向きではない。

エイシンヴァイデンは大トビで東京コース向き。
今回はスローのマイペースで行けたことが何より。

ビッグプラネットはまだキャリアが浅い。
揉まれて経験を積めば。