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2022年は客観的な予想を心がけます。

東京優駿(GI)展望・1

2005-05-26 23:04:30 | 見解
いよいよ同世代の雄を決する東京優駿(GI)。
今年は圧倒的な存在のディープインパクト一強ムード。
素直に2着探しに徹したいと思う。
今の東京は時計の速い馬場。前日の競馬で傾向を見極めたい。


【ディープインパクト】
この馬には逆らえない。
前走の皐月賞1着はスタートで躓き落馬寸前。
かなりのロスがあったが、鞍上は慌てることなく最後方から。
ノビノビと中団の外目を追走すると、勝負どころの3~4角で、
マイネルレコルトをマークするようにマクリ気味に上がっていき、
そのままメンバー最速の上がり34秒0の究極の脚で突き抜けた。
まさに次元の違う走りとはこのこと。
追われてからの反応は群を抜いている。
他路線組にも強力な馬は見当たらず、戴冠濃厚。
この中間も2週続けて速い時計を出しており、体調面も問題ないだろう。
心配といえば馬体減りくらい。


【ダンスインザモア】
前走の皐月賞8着はいつもより前目での競馬。
勝負どころの3~4角で有力どころが早めに動くと、
連れて前へ進出する強気の競馬。
しかし、それが裏目に出て直線で失速してしまった。
前々走のスプリングS1着は後方馬群で折り合いに専念。
ギリギリまで追い出しを我慢すると、馬群を縫うように鋭く伸びて差し切った。
一瞬の切れ味で勝負するタイプで、前走のように前目での正攻法な競馬は辛い。
その意味では東京コースに替わるのは微妙だが、
ディープを意識せずに、自分の競馬に徹すれば届く可能性はある。
この中間は前走以上の気配とのこと。


【ローゼンクロイツ】
前走の皐月賞9着は初の長距離輸送でイレ込み普段の精神状態になかった。
中団の外目を追走すると、ディープインパクトを徹底マーク。
勝負どころの3~4角で連れて前へ進出するも、
見せ場なく惨敗してしまった。
それまでスローの瞬発力勝負しか経験がなく、
初めての厳しい流れに戸惑った分もあったろう。その経験が今回に必ず生きる。
ゆったりと競馬できる府中の2400mに替わるのはプラスだろう。
馬群のなかで闘志を燃やすタイプで、2枠3番は絶好枠。
中団の内をソツなく追走できれば一発あっておかしくない。
最終追い切りは苦手の単走ながら動いた。


【マイネルレコルト】
2歳王者。
前走の皐月賞4着は◎を打った。
ビッグプラネットの作る淀みない流れを中団でスムーズに追走。
勝負どころの3~4角で一気に仕掛けて先頭集団に襲い掛かるも、
直線で筒一杯になってしまった。
瞬発力勝負では分が悪いと思った鞍上の作戦だろうが、
結果的にディープインパクトのVを誘導する形となってしまった。
マイルの朝日杯FSで同じような競馬で勝っているが、
2000mでは、それほど長くいい脚は使えない。
今回は更に2ハロンの距離延長と直線の長い府中に替わり、
前走のようなマクる競馬は通用しない。
そのあたりは鞍上も分かっているはず。
好位から一瞬の脚で勝負する。理想は縦長の展開。


【アドマイヤフジ】
前走の京都記念3着はいつもどおり後方からの競馬。
勝負どころの3~4角でインテリライミが仕掛けるも、
反応できずに置かれてしまう。
仕方なく直線で大外に持ち出すも届かず。
前々走の皐月賞5着も勝負どころで置かれて、直線の大外を通る競馬。
最後は確実にいい脚を使っているだけに悔やまれる。
今回は直線が600mある府中に替わる。
エンジンの掛かりの遅い同馬にとって願ってもない条件。
自分で動けないだけに、どうしても他力本願になるが、
流れが向けば怖い。


【アドマイヤジャパン】
前走の皐月賞3着は好スタートを切ると、好位の内を追走。
終始スムーズな追走で勝負どころで有力馬が早めに仕掛けるも、
同馬は慌てずギリギリまで追い出しを我慢。
それが功を奏したのか直線でジリジリ伸びて3着。
この馬の強みは流れに合わせてどこからでも競馬できること。
その分、強烈な決め手に欠ける。
折り合いに不安のないタイプで2400mも問題ない。
トビが大きく、ゆったり競馬できる府中はプラス。
今回も上位争いに加わるだろう。
陣営によれば本格化は秋以降とのこと。