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毎年のことだが、早くも秋のGI第一弾スプリンターズSを迎える。今年は外国から4頭の強豪馬が参戦する。対する日本勢は春の王者オレハマッテルゼ、前哨戦圧勝のシーイズトウショウ、スプリント戦に矛先を向けてきたチアフルスマイルが主力を形成するも、小粒な印象は拭えない。外国馬の時計勝負への適応も見極めなければならない。
【ビーナスライン】
夏を境に急激に力を付けてきた。前走のキーンランドC3着は最後方でタメた函館戦と打って変わって、追っ付けながら中団を進む道中。決していい手応えではなかったが、4角では持ち直す。だが、内枠で馬群が固まったためにうまく外目へ持ち出せず、やむなく内を突く。スムーズな競馬ができず、正味ラスト1ハロンだけの競馬。そこから驚異的な伸び脚で急追するも、届かず。完全に脚を余した印象だ。前々走の函館SS1着は最後方追走で脚をタメる作戦。直線で外へ持ち出されると、一気の末脚で差し切った。上がり3ハロンは函館では異例の33秒9。それまでのスランプが嘘のような快走ぶり。本物と見たい。今回は中山の急坂とテンに速くなる競馬への対応が課題となるが、今開催の上がりの掛かる馬場は魅力。
【シーイズトウショウ】
前走のセントウルS1着は10R直後から突然、雷とともに降りしきる豪雨。パドックで周回していたシーイズはイラ立ちを隠せなかった。しかも、札幌から中1週という厳しいローテでマイナス10㌔とギリギリの体つき。牝馬にとって辛い条件が揃った一戦だったが、そこは歴戦の女傑。大外枠からスッと好位へ取り付くと、直線入り口でバテた先行勢を楽々と交わす。ゴール前で脚色が衰えるどころかグングン伸び続けて、後続に3馬身差を付ける圧勝。戦前の不安など、どこ吹く風だった。本当に中京の電撃戦は強い。前々走のキーンランドC2着は淀みない流れを好位から理想的な競馬。直線でも早めに抜け出し、完勝かと思われたが、勝ち馬にゴール前で一気差しされた。3走前の函館SSは中団で馬込みに飲み込まれ、なかなか抜け出せない。直線を向いて僅かに空いたスペースをこじ開けて懸命に末脚を伸ばす。だが、決定的な2馬身半差を付けられての2着だった。大幅に減った前走から馬体の回復が案じられるが、ケイバブックのPHOTOパドックを見る限り、フックラ見せている。今回は鬼門とされる中山コースになる。急坂の壁は思うほど高いか。前走の強さは圧巻なのだが…
【オレハマッテルゼ】
春の王者がここから始動する。前走の安田記念10着は大外枠発走から好発を決めるも、無理せず好位へ。この辺りは折り合いに難のある馬の難しいところ。終始、馬群が固まったため外を通らされる。しかも、3~4角で内のバランスオブゲームと接触してガツんとハミを噛んで早めに先頭へ立つ誤算。一見すると、いい手応えだったが、追ってからさっぱり伸びず。前々走の京王杯SC1着は押し出されるようにハナへ。どの馬にも競りかけられることなく3~4角で息を入れる。そこから、待ったままの抜群の手応えで11秒2-11秒4と加速。ラスト1ハロン地点からようやく追い出しを開始して余裕の完勝。目下の充実ぶりを印象付ける内容だった。3走前の高松宮記念1着は初のスプリント戦だったが、遅い流れも手伝って楽に好位追走。各馬がアクションを起こした4角でも持ったまま。直線で追い出されると、一瞬の切れ味で差し切った。小回りで決め手の甘さをカバーできた。追って切れる脚を使えるタイプではない代わりに、抜群のスピード性能を誇る。幾度のレースがラスト1ハロン地点まで持ったままの手応えであることが、それを証明している。帰厩後は週2本のペースで追われているが、速い時計は最終追いを含めて3本。休み明けのハンデはあろうし、右回りは左回りほど信頼できない。
【チアフルスマイル】
新星のごとく前走で頭角を現した。その前走のキーンランドC1着は道中、淡々とした流れを中団から気合いをつけながらの追走。1600~1800㍍を使われた後とだけにペースの戸惑いが懸念されたが、それは皆無だった。4角で前を射程圏に入れると、粘るシーイズトウショウを寸前で捕らえて差し切った。元々、定評のあった切れ味が、距離短縮で更に磨きがかかった。スプリント戦では底を見せてない魅力がある。坂のあるコースは苦手でも!
【ステキシンスケクン】
前走の京成杯AH1着は抜群の発馬を決めると、3角まで軽快なラップを刻む。3~4角で11秒4-11秒8と息を入れると、直線で再び11秒6と加速。最後までその脚が鈍ることはなく、迫る後続勢の追随を振り切った。前に馬がいると追いかける傾向があり、ハナへ立ってスピードを生かす競馬が合っている。前々走のアイビスSD12着は初の5ハロン競馬に戸惑いを見せ、全く競馬にならなかった。ここもスプリントに距離短縮され、楽なペースは望めない。意外にも先行馬の少ない組み合わせだが…
【ゴールデンキャスト】
前走のCBC賞8着は不得手の左回りに加えて直前の大豪雨。好走が望める条件ではなかった。前々走の北九州記念2着は勝ち馬に展開利があったし、最後の伸び脚は目立っていた。3走前、4走前のオープン特別では力の違いを見せ付けた。右回りは実績十分だし、今年のメンバーは小粒。外枠を引いてスムーズに好位を進めれば善戦可能だろう。
【シンボリエスケープ】
前走のNSTオープン1着は好発を決めるとスッと中団のインへ。終始、楽な手応えで進む。4角で外目へ持ち出し、直線へ。スッと反応して一旦は2着馬に先着されたが、盛り返してアタマ差突き抜けた。3走前のCBC賞5着は内枠発走のため、最終週の荒れ馬場を通らされ、苦しい競馬。それでも、直線で一瞬の脚を見せてくれた。持ち時計がないのは、高速馬場未体験だから。今開催の上がりの掛かる馬場は◎。発馬を決めて流れに乗れれば。状態も◎。
【タマモホットプレイ】
前走の北九州記念4着は有力どころが牽制し合う展開で、後方勢にとっては辛かった。それでも、最後の伸び脚は目立っていた。今春の高松宮記念9着は発馬直後に躓いて置かれてしまった。道中も気難しさを露呈して追走にも余裕がない。直線は大外へ持ち出すも、この流れでは無謀だった。このレースは過去2年出走して6、7着。京都コースに良績があるように、テンにゆったり追走できる競馬が合っており、発馬直後から下り坂の続く中山スプリントは忙しい。追い込んでどこまで。
【メイショウボーラー】
前走のセントウルS7着は発馬直後に行き脚がつかず中団から。内枠発走のため終始、インを通る。だが、3~4角でバテ馬を捌ききれずに後方で下がってしまう。だが、直線で前が詰まりながらも最後まで諦めなかった。久々に復活の予感を感じさせた。今回、パンパンの良馬場でスプリント2戦目。ハナへ立てれば。状態◎。
【ブルーコンコルド】
前走のキーンランドC4着は後方から脚をタメる作戦。直線で外目へ持ち出し、ジワジワ伸びるも後一歩届かず。今春の阪急杯1着はローエングリン、2番手の3頭が激しい先行争いを繰り広げる直後の7番手追走。この不良馬場でも脚を取られることなく追走。勝負どころでの手応えは決して良くなかったが、直線で外目へ持ち出すとジワジワと伸びて後方から迫った2着馬の追撃を振り切った。前半に慌てることなく脚をタメ、上がりの掛かる展開を差すのが勝利パターン。状態は◎。
【タガノバスティーユ】
ここはいかにも相手が強い。
【テイクオーバーターゲット】
豪州の一流スプリンターが本気で狙ってきた。前走のセントウルS2着は完全に叩き台。それでも、手綱を押して2番手へ行き、そこから粘り強い脚で応戦した。来日して10日。強い調教もせずに馬体も緩かった。今回は中間にビシビシ追われて明らかな本番モード。59→57㌔の斤量に時計の掛かる中山。すべてが好転する。外国馬最上位はこの馬か。
【サイレントウィットネス】
昨年のこのレースはカルストンライトオの作る速い流れを、3番手から豪快に抜け出し、圧勝。重厚な馬体から繰り出すパワフルな走りで日本のファンを震撼させた。ただ、そのレース後に感染症を発症し、一時は生命が危ぶまれるまでに。立ち直りはしたものの、今春はスランプに陥った。そこから立て直しての参戦。夏場に模擬レースを2戦消化した。状態さえ良ければ、超格上だけにアッサリも。
【レザーク】
英国のスプリンターが参戦。3走前にはTOターゲットに勝っている。だが、海外遠征は初めてで、時計の速い決着も未体験。久々で。英国の短距離路線は低レベルと言われているだけに、力比較が難しい。
【ベンバウ】
レザークと同じ英国馬。力比較が難しい。
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毎年のことだが、早くも秋のGI第一弾スプリンターズSを迎える。今年は外国から4頭の強豪馬が参戦する。対する日本勢は春の王者オレハマッテルゼ、前哨戦圧勝のシーイズトウショウ、スプリント戦に矛先を向けてきたチアフルスマイルが主力を形成するも、小粒な印象は拭えない。外国馬の時計勝負への適応も見極めなければならない。
【ビーナスライン】
夏を境に急激に力を付けてきた。前走のキーンランドC3着は最後方でタメた函館戦と打って変わって、追っ付けながら中団を進む道中。決していい手応えではなかったが、4角では持ち直す。だが、内枠で馬群が固まったためにうまく外目へ持ち出せず、やむなく内を突く。スムーズな競馬ができず、正味ラスト1ハロンだけの競馬。そこから驚異的な伸び脚で急追するも、届かず。完全に脚を余した印象だ。前々走の函館SS1着は最後方追走で脚をタメる作戦。直線で外へ持ち出されると、一気の末脚で差し切った。上がり3ハロンは函館では異例の33秒9。それまでのスランプが嘘のような快走ぶり。本物と見たい。今回は中山の急坂とテンに速くなる競馬への対応が課題となるが、今開催の上がりの掛かる馬場は魅力。
【シーイズトウショウ】
前走のセントウルS1着は10R直後から突然、雷とともに降りしきる豪雨。パドックで周回していたシーイズはイラ立ちを隠せなかった。しかも、札幌から中1週という厳しいローテでマイナス10㌔とギリギリの体つき。牝馬にとって辛い条件が揃った一戦だったが、そこは歴戦の女傑。大外枠からスッと好位へ取り付くと、直線入り口でバテた先行勢を楽々と交わす。ゴール前で脚色が衰えるどころかグングン伸び続けて、後続に3馬身差を付ける圧勝。戦前の不安など、どこ吹く風だった。本当に中京の電撃戦は強い。前々走のキーンランドC2着は淀みない流れを好位から理想的な競馬。直線でも早めに抜け出し、完勝かと思われたが、勝ち馬にゴール前で一気差しされた。3走前の函館SSは中団で馬込みに飲み込まれ、なかなか抜け出せない。直線を向いて僅かに空いたスペースをこじ開けて懸命に末脚を伸ばす。だが、決定的な2馬身半差を付けられての2着だった。大幅に減った前走から馬体の回復が案じられるが、ケイバブックのPHOTOパドックを見る限り、フックラ見せている。今回は鬼門とされる中山コースになる。急坂の壁は思うほど高いか。前走の強さは圧巻なのだが…
【オレハマッテルゼ】
春の王者がここから始動する。前走の安田記念10着は大外枠発走から好発を決めるも、無理せず好位へ。この辺りは折り合いに難のある馬の難しいところ。終始、馬群が固まったため外を通らされる。しかも、3~4角で内のバランスオブゲームと接触してガツんとハミを噛んで早めに先頭へ立つ誤算。一見すると、いい手応えだったが、追ってからさっぱり伸びず。前々走の京王杯SC1着は押し出されるようにハナへ。どの馬にも競りかけられることなく3~4角で息を入れる。そこから、待ったままの抜群の手応えで11秒2-11秒4と加速。ラスト1ハロン地点からようやく追い出しを開始して余裕の完勝。目下の充実ぶりを印象付ける内容だった。3走前の高松宮記念1着は初のスプリント戦だったが、遅い流れも手伝って楽に好位追走。各馬がアクションを起こした4角でも持ったまま。直線で追い出されると、一瞬の切れ味で差し切った。小回りで決め手の甘さをカバーできた。追って切れる脚を使えるタイプではない代わりに、抜群のスピード性能を誇る。幾度のレースがラスト1ハロン地点まで持ったままの手応えであることが、それを証明している。帰厩後は週2本のペースで追われているが、速い時計は最終追いを含めて3本。休み明けのハンデはあろうし、右回りは左回りほど信頼できない。
【チアフルスマイル】
新星のごとく前走で頭角を現した。その前走のキーンランドC1着は道中、淡々とした流れを中団から気合いをつけながらの追走。1600~1800㍍を使われた後とだけにペースの戸惑いが懸念されたが、それは皆無だった。4角で前を射程圏に入れると、粘るシーイズトウショウを寸前で捕らえて差し切った。元々、定評のあった切れ味が、距離短縮で更に磨きがかかった。スプリント戦では底を見せてない魅力がある。坂のあるコースは苦手でも!
【ステキシンスケクン】
前走の京成杯AH1着は抜群の発馬を決めると、3角まで軽快なラップを刻む。3~4角で11秒4-11秒8と息を入れると、直線で再び11秒6と加速。最後までその脚が鈍ることはなく、迫る後続勢の追随を振り切った。前に馬がいると追いかける傾向があり、ハナへ立ってスピードを生かす競馬が合っている。前々走のアイビスSD12着は初の5ハロン競馬に戸惑いを見せ、全く競馬にならなかった。ここもスプリントに距離短縮され、楽なペースは望めない。意外にも先行馬の少ない組み合わせだが…
【ゴールデンキャスト】
前走のCBC賞8着は不得手の左回りに加えて直前の大豪雨。好走が望める条件ではなかった。前々走の北九州記念2着は勝ち馬に展開利があったし、最後の伸び脚は目立っていた。3走前、4走前のオープン特別では力の違いを見せ付けた。右回りは実績十分だし、今年のメンバーは小粒。外枠を引いてスムーズに好位を進めれば善戦可能だろう。
【シンボリエスケープ】
前走のNSTオープン1着は好発を決めるとスッと中団のインへ。終始、楽な手応えで進む。4角で外目へ持ち出し、直線へ。スッと反応して一旦は2着馬に先着されたが、盛り返してアタマ差突き抜けた。3走前のCBC賞5着は内枠発走のため、最終週の荒れ馬場を通らされ、苦しい競馬。それでも、直線で一瞬の脚を見せてくれた。持ち時計がないのは、高速馬場未体験だから。今開催の上がりの掛かる馬場は◎。発馬を決めて流れに乗れれば。状態も◎。
【タマモホットプレイ】
前走の北九州記念4着は有力どころが牽制し合う展開で、後方勢にとっては辛かった。それでも、最後の伸び脚は目立っていた。今春の高松宮記念9着は発馬直後に躓いて置かれてしまった。道中も気難しさを露呈して追走にも余裕がない。直線は大外へ持ち出すも、この流れでは無謀だった。このレースは過去2年出走して6、7着。京都コースに良績があるように、テンにゆったり追走できる競馬が合っており、発馬直後から下り坂の続く中山スプリントは忙しい。追い込んでどこまで。
【メイショウボーラー】
前走のセントウルS7着は発馬直後に行き脚がつかず中団から。内枠発走のため終始、インを通る。だが、3~4角でバテ馬を捌ききれずに後方で下がってしまう。だが、直線で前が詰まりながらも最後まで諦めなかった。久々に復活の予感を感じさせた。今回、パンパンの良馬場でスプリント2戦目。ハナへ立てれば。状態◎。
【ブルーコンコルド】
前走のキーンランドC4着は後方から脚をタメる作戦。直線で外目へ持ち出し、ジワジワ伸びるも後一歩届かず。今春の阪急杯1着はローエングリン、2番手の3頭が激しい先行争いを繰り広げる直後の7番手追走。この不良馬場でも脚を取られることなく追走。勝負どころでの手応えは決して良くなかったが、直線で外目へ持ち出すとジワジワと伸びて後方から迫った2着馬の追撃を振り切った。前半に慌てることなく脚をタメ、上がりの掛かる展開を差すのが勝利パターン。状態は◎。
【タガノバスティーユ】
ここはいかにも相手が強い。
【テイクオーバーターゲット】
豪州の一流スプリンターが本気で狙ってきた。前走のセントウルS2着は完全に叩き台。それでも、手綱を押して2番手へ行き、そこから粘り強い脚で応戦した。来日して10日。強い調教もせずに馬体も緩かった。今回は中間にビシビシ追われて明らかな本番モード。59→57㌔の斤量に時計の掛かる中山。すべてが好転する。外国馬最上位はこの馬か。
【サイレントウィットネス】
昨年のこのレースはカルストンライトオの作る速い流れを、3番手から豪快に抜け出し、圧勝。重厚な馬体から繰り出すパワフルな走りで日本のファンを震撼させた。ただ、そのレース後に感染症を発症し、一時は生命が危ぶまれるまでに。立ち直りはしたものの、今春はスランプに陥った。そこから立て直しての参戦。夏場に模擬レースを2戦消化した。状態さえ良ければ、超格上だけにアッサリも。
【レザーク】
英国のスプリンターが参戦。3走前にはTOターゲットに勝っている。だが、海外遠征は初めてで、時計の速い決着も未体験。久々で。英国の短距離路線は低レベルと言われているだけに、力比較が難しい。
【ベンバウ】
レザークと同じ英国馬。力比較が難しい。
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有力馬に必ず一つ短所があり、どれに目を瞑って買うのかというレースになりそうです^^
自分はメイショウボーラー、サイレントウィットネスの復活期待です☆
ただ、日曜雨の可能性あるんですよね・・・
そうすると、外国馬が俄然怖くなってきます。
私もメイショウボーラーに注目しています。
日曜日は凱旋門にスプリンターズと、日仏から目が離せませんね!
外国馬はもっと情報が欲しかったです…