中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

京王杯SC回顧

2005-05-16 21:50:32 | 回顧
12.4 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 11.1 - 11.4 - 12.3
上り  4F 46.2 - 3F 34.8

レースはニシノシタンの作る緩い流れ。
前の止まらない高速馬場も加わって先行馬断然有利の流れであった。

勝ったアサクサデンエンは内枠と好スタートを利して先行策。
終始抜群の手応えで道中を進むと、
直線入り口で最内を突いて鋭く伸びた。
展開とコース利があったのは確かだが、体質強化で末脚のレベルが格段に進歩している。
府中の1600mはベスト条件で末脚をフルに生かせる。

2着のオレハマッテルゼもここ目標に好仕上がり。
スッと好位を取り付くと直線も鋭い脚で迫った。
勝ち馬には負けたものの、3着以下は完封している。
GIでも期待できる走り。

3着のテレグノシスは緩いペースと先行馬有利の馬場のなかで、
よく後方から差してきた。
直線でごちゃついて馬群をうまく捌けなかった。
鞍上は不安だが、本番で有力馬ではあることは間違いない。

4着のアドマイヤマックスも展開が向かなかった。
直線でごちゃつくのを嫌って外を行ったが前の馬を捕らえられなかった。
鞍上によれば安田記念のことを意識して控える競馬をしたそう。
本番では控えて末脚を温存する策を取る。

5着のニシノシタンはスタート直後に落鉄。
いいペースで行けたが、その影響が大きかった。
本番でもマイペースで行ければ。

ダンスインザムードはパドックから発汗が激しかった。
休み明けはどうしてもテンションが高い。
鞍上によれば距離が短く追走に脚を使ったとのこと。
距離が伸びる本番で巻き返しに期待したい。
当日の気配は要チェック。

プレシャスカフェは府中向きの脚質ではない。
GIを勝つ底力にもう一歩というところ。

ウインクリューガーは緩い流れで嫌気が差したか。
ムラな馬でHペースの流れ待ち。

ウインラディウスもスローの流れを後方から折り合いに専念。
同馬も気性難であり、速い流れ待ち。

馬券は単勝、複勝、馬連GET!

京王杯SC(GⅡ)最終結論

2005-05-15 00:47:37 | 最終結論
◎アサクサデンエン
○ウインクリューガー
▲ウインラディウス
△テレグノシス
×オレハマッテルゼ
×ダンスインザムード
☆ゴールデンキャスト


【展開】
逃げるのは最内枠に入ったニシノシタン。
他に絡む馬も見当たらずテンは楽に先行できる。
平均ペースの流れで全馬にチャンスがあるだろう。
鍵を握るのは気性難のゴッドオブチャンス。
ただでさえ気性が荒いのにテン乗りの横山義騎手。
抑えきれずに途中でマクり気味に行く可能性がある。
そうすれば差し馬が漁夫の利を得ることになる。



【見解】
6歳馬にして本格化急な同馬。
前走のマイラーズC(GⅡ)3着は痛恨の出遅れ。
しかも、マイティスピードの作るスローの流れに加えて、
前の止まらない馬場。
追い込みの同馬にとって万事休すかと思われたが、
直線で大外からメンバー最速の上がり33秒2の爆発的な末脚で迫った。
惜しくも差し届かなかったが、展開不向きで勝ち馬と0.2秒差だったことを考えれば、
勝ち馬以上に中身は濃かった。
ここ3走は33秒台の強烈な末脚を繰り出しているものの、
展開が向かなかった。
今回は7戦4勝の得意の東京コースに替わる。
広い府中なら自慢の末脚が爆発する。
3歳時にはクラシック候補と騒がれた逸材。
体質強化でGI路線へと羽ばたく。

相手にはウインクリューガー。
前走の高松宮記念10着は距離が忙しかった。
距離延長は間違いなくプラス材料。
控える競馬が板に付き、府中の広いコースで末脚を爆発させる。

3番手はウインラディウス。
昨年の覇者であり東京の芝1400mはベスト条件。
折り合いぬ不安があるためクラスが上がって流れが速くなるのは好都合。
前走の谷川岳S3着は久々で58キロを背負わされ、
テンに若干行きたがった。早めに前を捕らえるもラスト1ハロンで失速。
まずまずの内容。
またしても大外枠に入ってしまったが、
乗り慣れた田中勝騎手なら。

最大の惑星はゴールデンキャスト。
揉まれずにスムーズに先行できれば。
鞍上は魅力。




京王杯SC展望

2005-05-14 16:06:03 | 見解
例によって某掲示板に書き込みをしたものです。

安田記念(GI)の前哨戦京王杯SC(東京芝1400)。
GIである高松宮記念以上のメンバーが揃った。
本番を意識した仕上げの馬と目一勝負の馬の見極めも必要だ。


【アサクサデンエン】
6歳馬にして本格化急な同馬。
前走のマイラーズC(GⅡ)3着は痛恨の出遅れ。
それにマイティスピードの作るスローの流れに加えて前の止まらない馬場。
追い込みの同馬にとって万事休すかと思われたが、
直線で大外からメンバー最速の上がり33秒2の爆発的な末脚で迫った。
惜しくも差し届かなかったものの、
展開不向きで勝ち馬と0.2秒差だったことを考えれば勝ち馬以上に中身は濃かった。
ここ3走は33秒台の強烈な末脚を繰り出していいるが、展開に恵まれなかった。
今回は7戦4勝の得意の東京コースに替わる。
広い府中なら自慢の末脚が爆発する。
人気のない今回、絶好の狙いとなる。


【アドマイヤマックス】
前走の高松宮記念で悲願のGI初制覇。
小回り1200mと大外枠が嫌われて若干人気を落としていた。
ただ、中京の馬場は最終日になって極端に内が悪くなり、
逆に大外枠がプラスになった。
抜群の手応えで中団を進むと、
直線で馬場のいい外に持ち出して豪快に伸びて2馬身半突き放して快勝。
若干時計の掛かる馬場も良かっただろう。
今回は安田記念2着と実績のある東京コースに替わる。
トビが大きくて広い東京コースはゆったりと競馬できるし、
好位に付けるスピードに加えて一瞬の切れる脚を持っている。
まさに東京1400mはベスト条件と言える。
あとはメンバー強化と59キロが課題となる。
速い時計は出しているものの、もう少し仕上げに関して調べてみたい。


【ウインクリューガー】
前走の高松宮記念10着は◎を打った。
控える競馬が板に付き、馬群も克服したことに期待したが、
スプリントGIの速い流れに戸惑い追走に手を焼いた。
直線で大外に持ち出すも今ひとつ伸びきれず。距離が忙しかった。
昨年は1600m~1800mを中心に使われたが、
集中力を欠く走りでスランプに陥った。
しかし、休養を挟んで挑んだ今春の阪急杯では、
後方から33秒台の強烈な末脚で勝ち馬に迫って3着。
これまでは先行して抜け出すパターンだったが、
初めて控える競馬で結果を出した。
1400mなら追走に骨を折ることもないし、集中力も切れない。
東京コースはGI勝ちのあるコース。控える競馬でどんな競馬をするか。
中間に一頓挫あったようなので、仕上がりに注意したい。


【ウンラディウス】
昨年の覇者。
前走の谷川岳S3着はマイティスピードの作る淀みない流れを中団から追走。
直線を向いて早めに抜け出すもゴール前で脚色が鈍って3着。
ただ、道中は外枠ということで若干折り合いに苦労していたし、
久々で58キロを背負わされ、太め残りでもあった。
それを考えれば及第点の内容だろう。
前々走の内容を見ても分かるとおり折り合いに不安がある。
気分よく行き過ぎるとなし崩しに脚を使ってしまう。
昨年、このレースを勝っているように東京の芝1400mはベスト条件。
折り合えれば切れ味鋭い脚を使う。
内枠を引いて馬体が絞れていれば。


【キーンランドスワン】
1200m以上の距離を走るのは3歳時のNHKマイルC10着以来となる。
前走の高松宮記念2着は最終日になって、
極端に内の馬場が悪くなって外差し馬場。
外枠発走でその利点をフルに生かした。
終始馬場のいい外を通ると、直線も大外から鋭い脚で迫った。
勝ち馬には及ばなかったものの、最後の脚は光っていた。
小回り平坦コース向きの脚質。
今回の課題は距離延長と東京コース。
先に述べたように折り合いに不安があるタイプで、
この距離で折り合いが取れるか疑問。
小回りコース向きのスピードと一瞬の切れ味で勝負するタイプのため、
直線が長く坂のある府中では仕掛けどころが難しい。
ここである程度のメドが立てば安田記念が見えてくる。


【ゴールデンキャスト】
前走の高松宮記念6着は好位の外から競馬するも、
伸びず下がらずの平凡な内容。
GI戦になるとどうしても詰めの甘さを露呈する。
今回は距離延長となるが、スワン4着の内容からこなせる。
この馬は揉まれ弱さがあるので、是非とも外枠からスムーズに先行したい。
昨夏の2勝は何れも外枠から揉まれずに先行していた。
そうすれば一発があっても驚けない。


【スナークスズラン】
ここは相手が揃いすぎた感。
ここ数走は頭打ちの現状。
東京1400mは準OP勝ちがあるが、相手が強すぎる。


【タマモホットプレイ】
最終追い切りで気性難をさらけ出した。
ただでさえ相手が強いので万全の状態で挑みたかった。
昨年のスワンSを勝っているように1400mはベスト。
その同レースはラスト1ハロンで大外強襲。
上がりの掛かる展開で見事に嵌った。
前走のマイラーズCは苦手の瞬発力勝負。仕方ない。
ここも上がりの掛かる展開待ちだろう。
あとは長距離輸送で極端に馬体が減らなければ。


【オレハマッテルゼ】
前走の晩春Sが非常に強い競馬。
好スタートを切ると、楽に好位に取り付き抜群の行きっぷり。
残り400m地点で持ったまま先頭に踊り出ると、
軽く追われ一気に加速して快勝。
準OPとはいえ役者が違った競馬だった。
勝ちタイムの1分32秒8も優秀。
GⅡになってメンバーが強化されるが、
前走の内容なら面白い。
メンバー的にも先行しやすい。


【プレシャスカフェ】
前走の高松宮記念3着はスプリント戦において致命的な出遅れ。
それを挽回しようと前を追いかけたためになし崩しに脚を使ってしまった。
しかも、直線で馬場の悪い内を通ったのも追い討ちとなって、
ラスト1ハロンは完全に失速。
完全な騎乗ミスだった。
前々走、三走前を見ても分かるとおり一瞬の切れ味は驚異的。
能力は間違いなくGI級。
ただ、課題もある。初の東京コースと距離延長だ。
先にも述べたように一瞬の切れで勝負するタイプで、
直線の長い府中では仕掛けどころが難しい。
鞍上は大外を通るコメントを発しており、それも不安。


【ダンスインザムード】
ここから始動する。
暮れの香港Cはイレ込んで掛かってしまった。
前々走のマイルCS2着は大外枠発走で若干の出遅れ。
馬群が密集していたために終始外を通らされる苦しい競馬。
それでも、最後は34秒4の脚で鋭く迫った。
勝ち馬の決め手には屈したものの、
不利な競馬ながら3着以下は突き放している。
桜花賞圧勝を含め、マイルでの強さは相当。
スピード能力に優れているため1400mは問題ない。
あとは久々の影響と当日の落ち着きが課題。


【テレグノシス】
本当に東京コースは走る。
着外の3戦も、距離の長かったダービーと、
大外枠発走のためグリーンベルトを通れなかった一昨年の安田記念、
同じく内を通った馬しか勝負にならないのに大外を通った昨年の天皇賞と、
敗因はしっかりしている。
前走のマイラーズC6着は久々で太め残り。
そのためにパドックから発汗がきつく、イレ込んでいた。
スローの流れも向かなかった。
得意の府中なら息の長い末脚が存分に発揮できる。





馬券戦略・2

2005-05-08 22:45:51 | 馬券戦略
今回は展開について書きたいと思います。

競馬において展開は非常に重要なファクターのひとつ。
展開ひとつで多少力が足りなくても勝つことができますし、
逆に力を発揮できないまま、脚を余してしまうこともあります。

このように事前に展開を読みきれば格段に的中率はUPします。

特に展開の紛れが置きやすいのは長距離戦です。
最近では04年の天皇賞・春がいい例です。
この時、人気を背負っていたのは武豊騎手騎乗のリンカーン、
2冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ。
戦前の予想通り3頭は互いに意識し合って超スローの流れに。
各騎手の思惑としては前にいるザッツザプレンティが3~4角で早めに仕掛けていき、
それに連れて各馬も動いていくはずだったが、
そのザッツは逆に手応えが怪しくなってズルズル後退。
リンカーンも折り合いを欠いて伸びず。
ネオユニヴァースも距離不安で自ら動くことができず惨敗。
勝ったのは悠々と逃げ切ったイングランディーレ。
どの馬からもマークを受けることなく超スローの離し逃げ。
スタミナに自信のある同馬にとってあれだけ楽に逃げれれば勝って当然だった。
展開のアヤが生んだ見事な逃げ切りだった。
このように人気馬の脚質や騎手同士の意識によって展開は大きく違ってくる。

今年の皐月賞はディープインパクトの圧勝に終わったが、
実は先行馬総崩れだった。
その一因はマイネルレコルトにある。
レコルトは朝日杯FSを早めの競馬で快勝。
この皐月賞でも同じく勝負どころで早めに先頭に立つ競馬を試みた。
それに連れて他の有力どころも早めに動く形となって、
前にいる馬たちには非常に厳しい流れとなった。
結果的にはレコルトがディープインパクトをVへと誘導する形になってしまった。

展開を読むうえで「どの馬が逃げて、2番手はどれか」と検索するのも大事だが、
まずは人気馬の脚質を見ることが先決。
それを踏まえて、格になる馬と騎手を中心に、枠順や過去のレースぶりかりから、
逃げ馬、番手馬を見つけて流れが速くなるか、遅くなるかの判断をする。

少しでも展開の精度を高めるのはレースを見て経験することが一番だと思います。

 

馬券戦略・1

2005-05-08 22:04:11 | 馬券戦略
今回は馬場状態と騎手について書きたいと思います。

よく「馬6-人4」と言われています。
実際、競馬をするのは馬ですが、その馬を操作するのが騎手です。
いくら馬がとてつもない力を持っていても、騎手がペース判断を誤ったり、
折り合いを欠いたりしては負けてしまいます。
今まで幾度もそのシーンを見てきました。
競馬に絶対はないと言われる所以の一例でもあります。

では、どの騎手を信頼すればいいのでしょうか。
やはり、トップジョッキーと言われる武豊騎手や安藤勝己騎手は別格の存在と言えます。
ペース判断も長けていますし、何よりも折り合いを付けさせる天才です。
極力道中のロスを少なくしようと心がけるし、見ていて安心できます。

では、どのような騎手が信頼できないのでしょうか。
実名は避けさせていただきますが、冒頭にも書いた馬場と関係する話です。
今年の高松宮記念。
一番人気馬に騎乗していた某騎手は致命的な出遅れを犯します。
そして、それを補おうとスタートしてから手綱をしごいて前へと進出していきます。
直線を向いて最内を突きますが、出遅れて挽回したときに脚を使ってしまったことと、
馬場の悪い内を通ってしまったことが響いて3着に敗れてしまいました。
ここで問題なのはふたつあります。
まずは、出遅れて手綱を押して前へ行ったことです。
出遅れるのは仕方ないにしろ、もう少し馬を信頼して、
後方でジッと我慢させるべきだったでしょう。
仕掛けて前へ行けば馬は掛かってしまいますし、
使った消耗というのは想像以上に大きいです。
よほどの馬でない限り勝てません。
競馬というのはいかに道中のスタミナをロスしないかが大事なのです。
これが武豊騎手や安藤勝己騎手なた出遅れても後方から違った競馬で、
最善を尽くそうとしますし、慌てません。

もうひとつは馬場の悪い内を通ったこと。
中京競馬場の馬場状態は最終日になってかなり悪化。
1番人気馬に騎乗していた某騎手はわざわざ馬場状態の悪い内を通りました。
レース後のコメントを見ると「あそこまで馬場が悪くなっているとは思わなかった」と、
耳を疑いたくなるようなコメントが飛び出した。
これは前週まで絶好の馬場状態で、
内を通った馬有利のイメージがあったからではないでしょうか。
しかし、トップジョッキーであるなら、
前のレースまでに馬場状態を把握しておく必要があったと思います。
実際に他の上位馬たちのジョッキーは皆馬場状態を把握して大外を通っていました。

昨年の天皇賞でも同じことがありました。
天皇賞当日の馬場は極端に内有利の馬場。
内を通らなければ勝負にならないにもかかわらず、
前哨戦を勝って得意の東京コースで注目された馬に騎乗した某騎手は、
大外をとおってしまいました。結果はもちろん惨敗しています。
これが理由で同騎手はこの馬から降板させられました。

このうように馬場状態が悪くて、
通った場所によって結果が大きく違ってくる場合、
騎手の腕が出やすいです。
特に、馬場変化の大きい最終週やコース替わりの時は注意が必要です。

皆さんのご意見もお聞かせください。



NHKマイルC回顧

2005-05-08 21:29:52 | 回顧
12.5 - 11.0 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 11.6

レースのラップ上がり34秒2が示すように超スローペース。
この流れでは後方にいた馬たちはお手上げ状態でした。

勝ったラインクラフトは桜花賞以上の調子。
抜群の手応えで道中進むと好位から直線で最内をうまく突き、
力強く抜け出し快勝。
スピード性能に長けているし、お終いの切れ味も秘めている。
現時点での完成度は高い。

2着のデアリングハートはラインクラフトをマークしての競馬。
好位で流れに乗れたことも大きかったが、直線の脚色は際立ってた。
実際に同じ位置にいた牡馬を相手にしなかったし、勝った馬が別格。
器用さと完成度の差が出た。

3着のアイルラヴァゲインは課題の折り合いがついた。
ただ、直線を向いてからの脚色がイマイチだった。
瞬発力勝負向きではないのか。

4着のペールギュントは器用さに欠ける。
しかも、一瞬の切れ味には長けているものの、
トップスピードまでに時間がかかるし、長くいい脚が持続しない。
なので、このようなスローの終い勝負では動くに動けいないし、
早めに動いたら末が鈍る。
どうしようもない。もう少し流れが速くならないと。

5着は◎のセイウンニムカウ。
好スタートを切ると3番手まで進むも、
鞍上の談話曰く「自分からハミを取る割に下がっていった」と。
気難しい面があるためスムーズな競馬ができない。
精神面での成長が待たれる。
終いにはいい脚を持っているだけに惜しい。

マイネルハーティーもスローの術中に嵌った。
道中は最後方から。この流れでは早めに動いても駄目だし、
かといってギリギリまで待っても前は捕らえられない。
元々、東京コース向きではない。

エイシンヴァイデンは大トビで東京コース向き。
今回はスローのマイペースで行けたことが何より。

ビッグプラネットはまだキャリアが浅い。
揉まれて経験を積めば。


NHKマイルC展望

2005-05-07 09:31:37 | 見解
以下の分は某掲示板に書き込みしたものと一緒です。
今のところはセイウンニムカウを有力視しています。

【ビッグプラネット】
前走の皐月賞はラップ以上に厳しい流れ。
好スタートを切ってハナへ立つと、テン5ハロンこそ平均ペースで運べたものの、
勝負どころでマイネルレコルトに早めに来られて、
それを機に他の有力どころも仕掛けてかなり厳しい流れになってしまった。
いい経験になった。
前々走のアーリントンC1着は好スタートを切ると、
鞍上の軽いアクションに応えてハナへ。
終始平均ペースのスムーズな競馬で、
4角で馬群を引き付けると直線で二の脚を使って快勝。
マイル向きのスピード性能を搭載している。
尚且つ終いもいい脚が使える。
今回は中2週で再度の長距離輸送。馬場がいいとはいえ1週前、
最終追い切りと坂路で破格の時計を出している。
前走で厳しい競馬をしているだけに目に見えない疲れが心配である。
同型のディープサマーとの兼ね合いもポイントになる。
キャリアが浅いだけに揉まれた時にどうか。
逃げ切り至難の東京コースの壁も厚い。


【ペールギュント】
東京の芝1600mはまさに絶好の舞台となる。
鞍上の武豊騎手も自ら志願しての騎乗。勝負気配は濃い。
前走の皐月賞は前々走で早めに仕掛けて伸びを欠いた反省を生かして、
ギリギリまで追い出しを我慢。
その甲斐あってか直線は上々の伸び脚で見所を作った。
上位馬とは距離とコース適正の差だろう。
3走前のシンザン記念1着はスローの流れを最後方から追走。
相手をマイネルハーティー一頭に絞った騎乗で徹底マーク。
直線でハーティーとの壮絶な叩き合いを制してハナ差凌ぎ切った。
アクションが大きく、中山のような小回りコースではうまく立ち回れない。
東京や京都のような広いコース向き。
前々走のように早めに動くと詰めが甘くなる。
条件は合うが決して絶対的な本命馬ではない。


【マイネルハーティー】
前走のニュージーランドT1着は鞍上の思い切った騎乗。
最後方で末脚を温存すると、勝負どころでも動かずギリギリまで追い出しを我慢。
満を持して追い出されると矢のような強烈な伸び脚で他馬を一蹴した。
一瞬の切れ味は強烈で中山コースは合っている。
しかし、今回は直線の長い東京コースになる。
いい脚が長く続かないだけに仕掛けどころが難しい。
手の内に入れている内田博幸騎手騎乗というのは心強いが。
東京スポーツ杯2歳S、若葉Sの内容を見ても分かるとおり、
1800m以上では極端に末脚が鈍る。
本当にギリギリまで追い出しを我慢しないと末が鈍る危険は高い。


【ラインクラフト】
桜花賞馬が距離適正を考えて異例の参戦。
今まで前例がないだけに同馬の成績次第で、
来年以降の桜花賞組のローテに影響が出るだろう。
前走の桜花賞1着はフィリーズRの疲れを取るのに手間取り、
万全の状態とは言えなかった。
しかも、阪神1600mに不利な大外枠発走でかなり厳しい戦いが予想された。
しかし、抜群のスタートを切ると楽に好位に取り付き
シーザリオ、デアリングハートとの叩き合いを制して優勝。
勝ちタイムの1分33秒5も桜花賞レコードで、翌週のマイラーズCと同タイム。
非常に優秀である。
楽々と好位に取り付くスピード性能も非凡だし、終いの切れ味も秘めている。
1400m~1600mでは無類の強さを発揮する。
持久力を要求される東京芝1600mの適性については未知。
前走で折り合いがついたとはいえ、依然として不安は残る。
今回の課題は桜花賞激走から中3週に加えて長距離輸送ということになる。
幸いこの中間の回復は早かったようだ。
もし、体調に不安があれば出走しないだろう。
最終追い切りで50秒8-12秒3を出していれば申し分ない。
馬体も維持できているよう。
牡馬との力関係に関しては2キロの貰いがあるし、
一線級不在なので差はないと見たい。


【インプレッション】
ここ数走はあと一歩の競馬が続いている。
最後は確実に差を詰めてくるものの、決め手に欠ける。
まだ馬が若い。
ただ、一戦毎に内容は良くなっているし、
ジリジリ伸びるタイプで東京コースは向きそう。
Hペースの混戦になった時に浮上する。


【イヤダイヤダ】
前走のNZT2着はアグネスジェダイ、ディープサマーの作るHペースを好位から追走。
終始折り合いもスムーズで、自ら勝ちに行く正攻法の競馬で早めに抜け出すも、
勝ち馬の強烈な末脚に屈してしまう。ただ、自ら動いた点は高く評価できる。
前々走の雪割草特別1着は掛かるくらいの行きっぷりで好位を追走。
直線、早めに抜け出すとシルクタイガーの追撃を振り切った。
折り合いに不安のあるタイプでここ2走は速いペースが幸いした。
今回もビッグプラネット、ディープサマーと速い馬が揃って折り合えそう。
好位に取り付くスピードがあるし、終いの脚もある。内枠を引いて折り合えれば。


【セイウンニムカウ】
気難しい馬。最終追い切りでも馬場入りをごねた。
前走のNZT13着はスタート直後に手綱を引っ張る大きな不利。
後方のまま見せ場なく終わってしまった。致し方ない敗戦。
前々走のアーリントンC2着はビッグプラネットの作る平均ペースの流れを、
終始持っていかれそうな手応えで中団を追走。
直線で鞍上がステッキを連打するも反応はイマイチ。
万事休すかと思われたが、ラスト1ハロンで急激に伸びて勝ち馬に迫った。
わずかに及ばなかったが、まだまだ伸びそうな手応えだった。
このようにエンジンの掛かりの遅い馬。アーリントンCで見せた最後の脚は注目したい。
それを考えれば東京の長い直線は間違いなく合うだろう。
鞍上が安藤勝騎手に乗り替わるのも心強い。


天皇賞回顧

2005-05-06 12:05:07 | 回顧
遅ればせながら天皇賞回顧です。

今の京都は異様に硬く高速馬場。上がりも速くなかなか追い込みが利きません。
勝ったスズカマンボは安藤勝騎手がうまく乗りました。
道中は内々の中団でじっと折り合いに専念。
シルクフェイマス、ヒシミラクルなどが折り合いを欠いて入れ替わりの激しい流れのなか
同馬は慌てず動かず。
直線でもギリギリまで追い出しを我慢して満を持して追い出すと抜群の伸び脚。
決して長くいい脚を使えない同馬をうまく鞍上が操作しました。

2着のビッグゴールドはうまく折り合いを付けてハナへ。
1角でシルクフェイマスにハナを奪われるも、むきになって追いかけることもなくスムーズ。
直線で先頭を奪い返すとラスト1ハロン付近まで粘る中身の濃い競馬。
年齢を重ねることでパワーアップしています。粘りも驚異的です。
今なら宝塚記念でも十分やれるでしょう。

3着のアイポッパーは重賞未勝利ながらよく頑張りました。
京都コースは相性が良くて最後の脚も見所がありました。
今後は中距離路線ばかりですが、自力強化に期待です。

トウショウナイトも中団で折り合って最後の脚は際立ってました。
2着馬とは差がありませんし、4歳馬で一戦毎に成長しています。
これなら宝塚記念でもかなりの期待できるでしょう。

ハーツクライは追い込みの利きにくい馬場でよく頑張りました。
馬体が増えているのはいい傾向ですし、体質強化で今後の成長が楽しみです。

リンカーン折り合いに四苦八苦して後方から動けず。
やはり、この距離では折り合いに気を使う分、不利ですね。
今一歩詰めが甘いのでその辺の決め手強化に期待です。

アドマイヤグルーヴは折り合いがすべて。
この時期もあまりよくありません。

マイソールサウンドは折り合ってものの、外を通さされたもが痛かった。

ヒシミラクルは無念の故障。ザッツザプレンティも。

シルクフェイマスは雨でハミに頼った走り。

低レベルが否めないレースでした。