よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

都議選 期日前投票99万人超 投票2日前では過去最高

2021-07-04 11:49:14 | 政治
 都選挙管理委員会は三日、都議選の期日前投票(六月二十六日〜七月二日)の投票者が九十九万七千

八百二十三人だったと発表した。前回比一・〇一倍で、現行制度で行われた二〇〇五年以降の都議選で

過去最高。選挙人名簿登録者数に占める割合は8・67%。


 また梅雨前線の影響による大雨で、青梅市御岳山の投票所一カ所で四日の投票時間を短縮すると発表。

開始を一時間遅らせて午前八時から、終了を四時間早めて午後四時までとする。ケーブルカーが運休し

た場合、投票箱の運搬に支障が出るためという。(東京新聞 2021年7月4日)


私は神奈川県民で投票権がありませんが、都民の皆さん雨が降る中大変ですが是非投票に行って下さい。

もし与党勢が勢力を伸ばせば信任されたとばかりに、大企業、お金持ち寄りの政策だけがまかり通るこ

とになってしまうでしょう。ほんの少し間までは五輪中止が国民世論の7割近くまでいっていたのに何

故か無観客か、観客1万人とかの議論になってしまいました。今は五輪より、まずコロナを収束させる

ことに注力するべきだと思います。不満を持つ人は1票を有効に使ってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七十歳死亡法案、可決   垣谷美雨

2021-07-04 07:17:41 | 
このタイトルはスゴイ!小説のタイトルとしては普通ありえないでしょう。内容によっては炎上必至で

下手したら荒唐無稽の話になってしまう。しかし流石に垣谷美雨だ!義母の介護に明け暮れる中年主婦、

仕事に埋没し家庭を顧みない夫、母の介護の手伝いを拒否し独立する娘、引き籠る息子という暗~い日

々の展開をドンドン読ませる見事な手腕。決してコミカルではないが、落ち込ませない。恐ろしく我儘

な義母の変心もドラマティックで、今の政治状況を痛烈に批判している。


いつもながら作者の小説に登場する人物たちのリアルさには感心する。昨今流行りのキャラ設定とは全

然違う、彼らは微妙に揺れる。人間は色々なシチュエーションによって変わるのだ。あらかじめ決めら

れたキャラの範囲を軽々と越えてしまう。ありえない!と思わせないのは作者の取材の賜物だ。「農ガ

ール、農ライフ」でも今の農業をリアルに描いていたが、本書では現在の介護の現場が臭気さえ伴って

目の前にさらされる。


そして垣谷美雨の小説は過酷とさえ思える現状に、登場人物たちが立ち向かい、乗り越えようと悪戦苦

闘し、ラストはほろりとさせられる。しかも読後感が実に爽やかだ。自分も頑張ろうと思わせてくれる。

さらに昨日書いたホセ・ムヒカのように立ち上がることを読者に暗にほのめかしている。傍観者でいる

ことを戒めている気がする。すでに私たちは傍観者でいることさえ許されない現状なのだと思わせる。


七十歳死亡法案、可決         垣谷美雨         幻冬舎文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする