よしーの世界

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運び屋(2018年米映画)

2021-07-05 07:21:14 | 日記
イーストウッド監督、主演では最高傑作!と言って間違いないだろう。今まで寡黙で頑固な年寄り役の

イメージが強いイーストウッドが、車を運転しながらスタンダード・ナンバーを口ずさむコミカルな役

で、メキシコのギャングや警察を翻弄する様子に何度も声を上げて笑ってしまった。本作品は実話を元

に制作されていて主人公の孤独な老人は87歳、イーストウッドは同じ歳で主演(グラン・トリノから10

年)をしていて家族との良好な関係が築けない孤独な年寄り役がピッタリ。


イーストウッド監督作品はアメリカの心に沁みる風景が印象に残る。今回もボロボロのフォード・ブロ

ンコ(アメリカの魂)、仕事をこなして大金を手にして乗るリンカーンMalk LTから観る広大なアメリカ

の情景が使われている。そしてイーストウッド作品に欠かせない上質な音楽が堪らない。


すでに映画も「老い」をテーマにしたものが主流になっていることに気づかされるだろう。興行的には

アニメやアメコミヒーローものに届かないが、ある一定の年齢を超えてくれば共感出来てしまう。この

映画のイーストウッドの演じた主人公は愚かにみえるが、充実して生きているように思える。またイー

ストウッド関連の映画が観たい。あの(ブラック・レインの)アンディ・ガルシアが中年のギャングの

ボス役でいい味を出している。次の休日に是非。

コメント
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