本を読む楽しみは、自分がまず体験することが無いと思われる世界に連れて行ってくれることだ。核弾頭
を搭載する英原子力潜水艦、海底に沈み敵方に発見される可能性が皆無。発見されれば重大な過失に繋が
り、全ての作戦を変更しなければならない。そして敵は今は存在しないソ連。ソ連を敵国として数多くの
手に汗を握る小説が発表された、この緊迫した世界も読者が経験することはないだろう。
開発者は核弾頭スカイダンサーを「宇宙のバス」と呼び、ミサイル先端部に設置され、潜水艦から発射さ
れた後にロケット推進部から分離し地球の大気圏外に脱出した後は、宇宙空間で操作することも、地上の
監視装置が予期できないようにコースを変更することができるという。
その設計図を何者かにコピーされ、1部もしくは全部がソ連に渡った可能性もあるという事が露見したこ
とから物語は始まる。しかも自分が不倫した秘書が事件に関与しているかもしれないという事実。主人公
のピーター・ジョイスは英情報部の追求を受け、さらに不倫を妻に告げられてしまう。作者G・アーチャ
ーは人物描写にも優れ、潜水艦内部の詳細な記述や、ソ連とのパワーゲームとスリリングな展開にドンド
ン読み進んでしまう。たまにはアクション物もいいものです。
新型核弾頭スカイダンサー G・アーチャー 新潮文庫
を搭載する英原子力潜水艦、海底に沈み敵方に発見される可能性が皆無。発見されれば重大な過失に繋が
り、全ての作戦を変更しなければならない。そして敵は今は存在しないソ連。ソ連を敵国として数多くの
手に汗を握る小説が発表された、この緊迫した世界も読者が経験することはないだろう。
開発者は核弾頭スカイダンサーを「宇宙のバス」と呼び、ミサイル先端部に設置され、潜水艦から発射さ
れた後にロケット推進部から分離し地球の大気圏外に脱出した後は、宇宙空間で操作することも、地上の
監視装置が予期できないようにコースを変更することができるという。
その設計図を何者かにコピーされ、1部もしくは全部がソ連に渡った可能性もあるという事が露見したこ
とから物語は始まる。しかも自分が不倫した秘書が事件に関与しているかもしれないという事実。主人公
のピーター・ジョイスは英情報部の追求を受け、さらに不倫を妻に告げられてしまう。作者G・アーチャ
ーは人物描写にも優れ、潜水艦内部の詳細な記述や、ソ連とのパワーゲームとスリリングな展開にドンド
ン読み進んでしまう。たまにはアクション物もいいものです。
新型核弾頭スカイダンサー G・アーチャー 新潮文庫