美術の時間で「同級生の似顔絵を書く」とゆう授業があった
先生は生徒の間を廻り、いろいろアドバイスをしていた
そして、俺の顔を書く女生徒の絵に手直しをはじめる
「石鍋君は上は普通だけど、下唇が厚ぼったくて。たらこ唇なんだな。
情熱的と言うやつだ」
その瞬間から、今に至るまで、そしてこれからも、俺の自慢は「情熱的なたらこ唇」だ
ほめられたのかどうかは分からない
しかし「情熱的」と言う言葉に、いたく感激したのは確かだ。
自分とかけ離れた言葉をかけられるとうれしいものだ。
了
先生は生徒の間を廻り、いろいろアドバイスをしていた
そして、俺の顔を書く女生徒の絵に手直しをはじめる
「石鍋君は上は普通だけど、下唇が厚ぼったくて。たらこ唇なんだな。
情熱的と言うやつだ」
その瞬間から、今に至るまで、そしてこれからも、俺の自慢は「情熱的なたらこ唇」だ
ほめられたのかどうかは分からない
しかし「情熱的」と言う言葉に、いたく感激したのは確かだ。
自分とかけ離れた言葉をかけられるとうれしいものだ。
了