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番外編 参

列車は黒石に到着

駅に降り立ち、しばし街の空気を吸い込む

迎えは断った
知らぬ土地(ホイドーズで一番黒石来てる)を一人歩きたかったのだ

歩きながら頭に流れる一節

二月の旅路


あれからどれだけ経ったでしょうか
君の詩を口ずさんでいた

とにかく君に会いたくて
今の君に会いたくて


そんな風にボーッと歩いていると、まったく逆方向に向かっている事に気付く

駅を出てすぐに迷子である

パニックを街に悟られぬよう
何事も無かったように、男は来た道を引き返す


火照った頬を冷ますように風が吹きつける


目的地はすぐそこだ(多分)




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