列車は黒石に到着
駅に降り立ち、しばし街の空気を吸い込む
迎えは断った
知らぬ土地(ホイドーズで一番黒石来てる)を一人歩きたかったのだ
歩きながら頭に流れる一節
二月の旅路
あれからどれだけ経ったでしょうか
君の詩を口ずさんでいた
とにかく君に会いたくて
今の君に会いたくて
そんな風にボーッと歩いていると、まったく逆方向に向かっている事に気付く
駅を出てすぐに迷子である
パニックを街に悟られぬよう
何事も無かったように、男は来た道を引き返す
火照った頬を冷ますように風が吹きつける
目的地はすぐそこだ(多分)
了
駅に降り立ち、しばし街の空気を吸い込む
迎えは断った
知らぬ土地(ホイドーズで一番黒石来てる)を一人歩きたかったのだ
歩きながら頭に流れる一節
二月の旅路
あれからどれだけ経ったでしょうか
君の詩を口ずさんでいた
とにかく君に会いたくて
今の君に会いたくて
そんな風にボーッと歩いていると、まったく逆方向に向かっている事に気付く
駅を出てすぐに迷子である
パニックを街に悟られぬよう
何事も無かったように、男は来た道を引き返す
火照った頬を冷ますように風が吹きつける
目的地はすぐそこだ(多分)
了