2014年記事・・・
ここ数年の話に成るが・・・
工場で作業していると 60歳代位の男性が入ってきて 突然
男性「看板の作り方ば教えてくれ!」
私 「・・・・・!」
男性「トタンはどうやって 曲げればよかとかいな!?」
ズカズカと遠慮の無い無頼漢の様な態度にムカッときて しばらく
仏頂面で黙視していると諦めたのか 引き上げて行った・・・
(おととい来やがれ!)
それから 半年後・・・又 同じオッサンがやって来て
男性「看板の書き方を教えてくれ!」
私 「出たー 又来た!」 ド頭にきた私は 机をバンと叩き
私「駄目だ おりゃあ 弟子は取らネエ 帰ってくんな!」と追い返す。
呆然と立ち尽くす男性・・・
私の憮然とした態度に気づいたのだろうか 大人しい口調で
男性「そ・・そんなら 看板ば作って下さい。」
私 「初めから そう言えばいいじゃないですか・・・」と居住まいを正し
接客の態度をとった。要望を聞いていくうちに 金が無いのに看板が
欲しいという・・・呆れた私は
私 「あーた 何んば 言いよーうと!?」
マタマタ 呆然と立ち尽くす男性・・・
(俺が冷たいのか?)自問自答する・・・
「一杯のかけそば」じゃーあるまいし それもあの美談はちゃんと銭を
払って一杯を3人で分け合って食べているのだ。
「話にならん!」と激昂する私・・・
大量生産の品なら未だしも 工賃を貰えるか判らぬ人に 出世払いで
ご指定の寸法で それも、オーダーメイドの品物を何が悲しゅうて提供せ
ねばならぬのか・・・不思議の国にやって来て ハンプティダンプティーと
妙ちくりんな会話をしているような錯覚に陥る・・・
「んなアホな!」時はリストラと廃業の嵐を背景にした社会・・・
見ず知らずの初めて出会った人間に対して そこまで、やると
唯の馬鹿だと思ったが、何だか可哀相になり
自宅まで出かけて行って 身の上相談的な事までやった・・・
生活困窮という事だったので、公的福祉機関の利用を促した。
切羽詰っとったんだなあ~
遠目、見守ってきたが 何とか上手くやっているみたいだ・・・
極最近の事だったが 見たことも無いような人達が、大勢アホな事を
言いに来た・・・
皆 困窮した人達ばかりだった 中には 行き倒れそうになった男性が
「何も食べていないので¥500下さい」と 命からがらやってた・・・
飲まず食わずで 長崎県から 歩いて来たらしい・・・
食いかけのパンをやろうとすると ¥500の方が良いとの事・・・
「おいおいおいおい 本当かいな!」
確かに 唯事ではない様子だったので 情けを掛けたのであった。
妻に其のことを告げると 20代の時、全く同じ境遇の人に会ったとの事
「行き倒れって・・・それも平成の世に?」
丁度、バブルが破綻した時 どうやら 同一人物みたいだ。
妻の時は¥1000下さいだったらしい。
するってえと この人は2回も 行き倒れに為りそうに成った事になる・・・
「マサカ んなこと あるわきゃない!」でも真実なのだ。
明らかに 政治が人の生死を左右している現実なのに 頼むに足りぬ
代弁者ばかり・・・一体、どうなっとるんじゃい!
場所に寄っては 人手が足らなくて 外国人の流入を謀っているらしいが
明らかに 格差は拡大三昧だ。つまり これって 政治が無能って事じゃ
ないのかな・・・下手クソな交通整理をやると 事故だらけなように
あちら こちらで 良い話は聞かない・・・特に地方じゃね。
「格差はあっても いいんですよね?貧乏神さん・・・」