宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

工房アルコスの子供グループ展

2015-04-03 | 展覧会

先週末の「倍音の森ライブペインティング」はとても素敵なライブになり、只今完成した絵を使ってのCDジャケット制作が進行中で、これまた素敵なアルバムになりそうです。
完成したらこのブログでもお知らせしようと思いますので、楽しみにしてください!

さて、実は同じ週末に我が家ではもうひとつイベントがありました。

ガラス工房アルコスでバーナーワークを学ぶ子供たちよるグループ展が開催され、三男・橙也君も参加していたのでした。

 

会場は地元の総合交流ターミナル・みんなみの里の農村文化室。

搬入日に、先生も子供たちも親たちも集まって、みんなで作った展示会場。

 

広い会場でも子供たちの小さなガラス作品が引き立つ様、ムリロ先生が会場に何度も足を運びデザインした展示会場はそれ自体がアルコスの作品です。

中央の展示台は布で三つに分割されて、それぞれの個性が伝わる展示になる様に設計されています。

 

 入って正面はなぎ君の作品。

 

左に回ると橙也君の作品。

 

こちら紅一点・咲歩ちゃんの作品。

 

ガラス工房アルコスのソウザ・ムリロ先生。
自らもガラス作家として活躍していますが、アート教室の先生としても素晴らしい方で、技術的な事だけではなく、造形の基礎的な発想やデザインについても、とても丁寧に子供たちに伝えてくれています。

家からすぐの所に、こんな展覧会を開催してくれるアート教室があるなんて親としては嬉しい限りです!
鴨川の芸術文化環境も段々充実してきたかな.....?

 

みんなみの里での展示は2日間で終了しましたが、子供たちの作品は現在鴨川シーワールドの近くのアースツリーカフェに移動して4月10日(金)まで展示中です。

お近くの方は、是非ご覧になってください!

 

橙也君の力作「太陽系  5つの星」。

 

 


お知らせ:「倍音の森×宮下昌也 ライブペインティング」

2015-03-07 | ライブペインティング

今月末3月28日(土)、アートガーデン・コヅカで久々のライブが開催されます!
コヅカの森に何度も倍音を響かせた尾引さんが参加している新ユニット「倍音の森」。
JAZZを基調にしたクールなサウンドでありながら、体の奥の血をざわつかせる様な今までに無い音楽。

当日はメンバー達と森の中の倍音を探すワークショップも開催されます!

 

 

「倍音の森×宮下昌也 ライブペインティング」


開催日:2015年3月28日〔土)

時 間:13:00~ ワークショップ「コヅカ・倍音ツアー」
    16:00~ 倍音の森×宮下昌也 ライブペインティング

参加費:ワークショップ 1000円/人
    ライブペインティング 2000円/人+1オーダー

主 催:倍音の森 協賛:アートガーデン・コヅカ

お申し込みは、vionforest@gmail.com まで。

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倍音の森
四弦すべてが剥き身のガット弦という稀有なコントラバスを奏で、ジャズを基に独自の世界観を繰り広げるコントラバス奏者の田嶋真佐雄。

その見かけからは想像できない程、情熱的で狂気的な演奏で絶大な人気を誇るアコーディオニスト熊坂路得子。

南シベリア・トュバ共和国の民族楽器を操り、卓越した倍音技術とユーモラスで確固たる世界を持つ、尾引浩志。

太く伸びやかな天性の歌声を持つヴォーカリストLUNA。

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そして、この日は僕もライブペインティングで加わりますが、この日ライブで描いた絵は只今レコーディング中の1stアルバムのジャケットになります!
う~ん、楽しみ!

4人のミュージシャンが織りなす現代ではナカナカ聴く事が少なくなって来た、雑味のある豊かな倍音に満ちたサウンド。聴いた事の無い、けれどもどこか懐かしい響きの世界へ!

 

 

 


お知らせ:ワークショップ@パンガナイト

2015-02-17 | ワークショップ

今度の日曜日、2月22日にいすみ市のブラウンズフィールドで開催されるパンガナイトで、クラフトワークショップを開催します。
ブラウンズフィールドでのパフォーマンスは2009年の個展以来なので、6年ぶりです!

 

 

パンガナイトは、房総パンフェスということで「かまどの火」の広子さんが参加することになっていたのですが、僕の方にもお声掛けを頂き、ワークショップを!ということだったので、「人と自然をつなぐクラフトワークショップ」の一番新しいプログラム「麻でヒンメリを作ろう!」を選びました。

 




「麻でヒンメリを作ろう!」は、昨年6月に栃木県鹿沼市で開催された第3回日本麻フェスティバルで発表した、フィンランドの伝統的なモビール・ヒンメリを、日本の伝統工作作物・麻で再現するプログラムです。

素材として使う麻の茎を乾燥させたオガラは、鹿沼市で八代続いている麻農家から分けていただいている物を使用します。このオガラは、麻の繊維を剥いだ後のもので、産地ではわりと余り物なのです。
このオガラを使って作ったヒンメリは麦わらの繊細なヒンメリと違い、丈夫な事が一番の特徴です。
我が家ではもう8ヶ月間、軒下に掛けていますが未だに壊れません。
麻ヒンメリは、この丈夫さがオリジナルに無い、新しいヒンメリの魅力を生み出します。

自然素材でのもの作りの楽しさと、忘れられた工作作物・麻の魅力を伝える事をメッセージとしたワークショップ・プログラムなのですが、展開して行くうちに、オリジナルの麦わらヒンメリとは全く違う麻ヒンメリの世界が出来あがりつつある、僕のプログラムの中で、今一番熱いワークショップでもあります。

 

麻フェスティバルの時は、親子連れの受講者の方も沢山いました。
オガラに糸を通して行って最後に多面体が立ち上がる瞬間は、ちょっと感動します。

また、本来は1時間は掛けてもらいたいワークショップなのですが、食のイベントの早い流れに対応して、今回時間別に30分コース、1時間コース、2時間コースを用意します。

会場はブラウンズフィールドの真ん中にあるゲストハウス小屋。
開場時間の10時より随時受け付けていますので、沢山の方のご来場をお待ちしています!

 

 


我が家の太陽光発電導入記

2015-02-09 | 壁画・デザイン

 太陽光発電導入、と言っても最近街道沿いに連立し始めた売電のための大きな発電システムではなく、DIYで作った小さな小さな独立型発電システムのお話です。

事のきっかけは夏の終わりの頃、ゲリラ豪雨で停電に見舞われた時のこと、最近こういった突然の低気圧は増える傾向にあるし、我が家の様な中山間地はこれからの事を考えると電力自給も具体的に考えた方が良いかもしれないね、と夕食時に家族で話し合った事でした。

太陽光発電については3・11後にawanovaで開催された藤野電力のワークショップをはずして以来、興味はあっても学ぶ機会が無く残念な思いをしていたのですが、あの頃、孫正義さんがメディアで言っていた休耕田にソーラーパネルを並べる電田プロジェクトなるものも、脱原発への素晴らしいアイディアだと思いきや、それらしきものが実際に現実の光景になって来たら何とも味気ない風景だし、そもそもお国はいっくらパネルが並んでも原発を止める気が全然ないし.....、さらにパネル自体は耐用年数を過ぎると毒性のある廃棄物になる?と言った話もあるしで、本当にいいものなのか.....、どうなのよ!
と思っていたのですが、結局、自分たちで試してみない事にはいくら考えていてもらちがあかないので、素人でも構築できるキットを購入して、小さなシステムを組み立ててみよう、という事に。
これに家族みんなで出資する事になり、いわば家庭で自前太陽光発電ワークショップをする、みたいな感じになりました。

キット購入にあたっては「実用性を実感できる発電量を得られる最小の大きさ」を検討して、200Wキットを選びました。

購入したキット内容はこちら。
http://item.rakuten.co.jp/looop-shop/set_200/

 

このキットを使って作った我が家のソーラーシステムボックスがこれです。


このボックスとソーラーパネルとお日様があれば何処でも電気が作れます。
ボックスの右上についているのがコントローラー。パネルで発電された電気はここを通ってボックス内のバッテリーに蓄えられ、左のインバーターでご家庭用100V電源に調整されます。

箱の中のバッテリーの状態。
持ち運びも考えて、ベルトで固定しました。

 

ソーラーパネルは今のところ、まだ庭先に仮置きした状態。

この状態を構築したのが10月1日のこと。それから4ヶ月経ち、太陽光発電について様々な学びが続いています。

まず、導入時はこのシステムで冷蔵庫が動くかをはじめに試したのですが、我が家の20年選手の冷蔵庫は残念ながらモータ起動時の消費電力が大きすぎて無理。ただ、これは発電量よりインバーターの容量の問題。
その後一番発電状態が解りやすい使い方を考えて、現在は台所、居間、など一番良く使う家の中心部の照明6灯をつないでいます。
発電量は晴れた日らな24時間問題無し。
お昼時なら電力が余っていて、もっと負荷を増やさないともったいないので、ケイタイ、タブレットの充電の他、懐中電灯、時計、ラジオに使っているニッケル水素電池、それと電動工具のリチウムイオン電池をマメに充電する様になりました。

こんな小さなシステムでも充電機器をつなぐことでかなり使い勝手は広がり、広子さんは仕事場用に工具と互換性のあるリチウムイオン電池で動く掃除機を購入。
今までの電線を伝って来る買う電気量をいかに減らすか?というマイナス発想の節電から、自宅で作った電気をいかに貯めるか?というプラス発想の節電に家庭内の意識が変化して来たことで、電力自給に関して今まで考えてもいなかった様々な可能性が見えて来ました。

ただ、雨の日が2日続くと電圧不足になるので、電気は蓄えが効かないということも実感。
今後このシステムをグレードアップするにはパネルを増やすより、まずバッテーリーを増やすべきだといった課題点も解って来ました。

当初、コントローラーやインバーターといった機器の役割すら理解できていなかったことを考えると、やはり体験に勝る学びは無しといったところで、太陽光発電導入のはじめのステップとしては、思った以上の収穫あり、といったところです。

また、このシステム導入後、2回爆弾低気圧による停電に見舞われたけれど、夜だったにもかかわらず居間と台所の照明が消えないので、はじめは誰も停電に気がつかず災害時の電源としては、すでに実力を発揮しています。

コスト的に考えても3・11の頃の太陽光発電ワークショップが確か50Wのシステム構築で5万円だったので、それにプラス1~2万円でその4倍の発電量を得られるシステムが作れるのは、かなり割安になって来ている感じがします。
ちなみに月々の電気代も500円程度安くなっているみたいなので、10年使い続ければこの小さなシステムでも元は取れるはず....。

また、パネルの耐用年数に関しては僕らの様なライフスタイルの先駆者である、エドワード・レビンソン&鶴田静夫妻が20年も前に作った1kWの太陽光発電システムを見学させてもらい、まだまだ充分活躍している様子を見て来ました。
彼らのセットは古い物だけあってインバーターもバッテリーもかなりごつい代物で、その辺我が家の機器より丈夫そうなので、こういった機器の耐用年数なども今後、様子を見て行きたいと思います。

 

最後に、このキットを導入する時に一緒に購入したワットモニター。

システムをつなぐにあたって、家中の電化製品の消費電力をこれで計って見ました。
自分たちの暮らしを支えているどの部分に、どれだけの電力が必要なのか、解る様になりました。

味噌や醤油作りも、薪作りも、畑仕事も、そして電気を作ることも......、自給的に暮らすことの一番のメリットは、普段当たり前に使っている暮らしを支える細部に意識的になれること。
意識的になれることで、その恩恵をより楽しめることだと思います。

 

 

 


海猫堂の「私のおもしろダルマ展」開催中!

2015-01-10 | 展覧会

南房総市千倉町のギャラリー&ショップ海猫堂で開催中の「私のおもしろダルマ展」に出品しています。

本邦初公開!のガネーシャダルマです!
ダルマのまるっこいフォルムがガネーシャに似ているなぁ.....、と思いついて製作に取り掛かりましたが思いのほか苦戦してしまい、大幅に遅れてしまって今週の水曜日にやっと納品して来ました。

今まで、招き猫やこけしなど様々な伝統工芸品を題材にした展覧会に参加して来ましたが、どれも非常に淘汰された無駄の無い形をしていて、不用意に形をいじるとバランスを崩して倒れてしまったりします。
今回も像の鼻と耳の部分を盛っていますが、バランスをとるため見えない所にも手が入ったりしています。

 

「私のおもしろダルマ展」は2月15日まで開催しています!

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海猫堂企画展
『私のおもしろダルマ展』
2014年12/27(土)~2015年2/15(日)
8:30~17:00会期中無休入場無料

〒295-0025
千葉県南房総市千倉町千田1051 道の駅ちくら・潮風王国 1F
0470-43-1039

全国の面白アーティストらによる、おもしろダルマ展、本場高崎の白生地ダルマを、それぞれがユニークなダルマに仕上げたものや、木彫りのダルマや、一から作ったオリジナルダルマなどの展示即売。オリジナルダルマで新年の抱負を願掛けしてみては!?

参加作家は、奥勝實、オヤマダヨウコ、大野隆司、稲田敦、宇田川新聞、喜田村紀、ささごともみ、サノアツコ、宮下昌也、望月純、山口マオ他約30名の作品が並ぶ。
作品とは言え、縁起物なので、即売するため、お早めのご来場をお待ちしています。


宮下昌也と巡る悠久の旅