宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

高所伐採

2013-02-04 | 地域生活
かねてより懸案だった家の裏の大きくなり過ぎた椎の木達を切りに、高所・特殊伐採の仕事をしている河内林業が来てくれました。河内林業の河内君はコヅカ・アートフェスティバル2012で、「そまびと」としてツリークライミング・ワークショップを開催してくれて大好評を博した人です。


ロープ、滑車といったシンプルな道具を駆使して、とても手が付けられないと思っていた大きな木達を次々に切り詰めて行く技術は、感嘆の一言です。


彼の仕事ぶりを見ていると、危険を伴い体力も知力もいる作業がまるで危なげなく見えてしまう。これはすごい事だと思いました。

10年以上前ですが唐椎(トウジイ→マテバシイ)に登ってチェーンソーで枝打ちをしていたところ、向こう側に倒れると思っていた枝が垂直に落ちて来て、身体をかすめ、登って来た梯子を潰される、という恐ろしい体験をした事があります。
生活のあらゆる事柄を自給的に楽しみとしていますが、やはりプロフェッショナルな技術が必要な場面は多々あります。信頼できる職人さん(クリエイター)達とのつながりは、豊かな地域生活の要かもしれません。


お正月のためのクラフトワーク

2013-01-04 | 地域生活
新年あけましておめでとうございます。皆さんお正月はどのように過ごされましたか?
僕は実家にお年始に行った以外は家族と山で静かに過ごしています。昨年は三が日からいきなりライブペインティングで始まり2月にはバリ島→チェンマイと動き回りましたが、本来冬は山仕事に一番適した季節なので、今年の冬はこの山の大地とのつながりをもう一度しっかり感じたいと思っています。


我が家の神棚に飾ったお手製のしめ縄。しめ縄作りは以前地元の神社総代を努めた時に覚えたのですが、今年作ったしめ縄は実は藁でなくススキで作ってみました。我が家は田んぼをやっていないので、藁を入手するには誰かにもらうか買うしかない。(まぁ、買ったことはありませんが....)で、ふと夏にススキの葉で遊んで細い縄をなったらきれいに出来たのを思い出して、挑戦してみたらうまくいきました。房総半島は12月になってもススキの青い葉が残っているので、それを使うと藁で作るよりしっかりしてきれいなしめ縄になりました。
里山に伝わる様々な手工芸はこうゆう試行錯誤の賜物なんだろうな、と思いました。
10年以上前ですが、近所のおばあちゃんの家でお茶を作った時のこと、お茶の葉を摘んで蒸して火入れをする段になって、囲炉裏を見たらなんと大穴が開いていている。「ああ、これでは今日は出来ないな.....。」と思っていたらおばあちゃんが田んぼの土を取って来て、納屋にある藁を切って混ぜて、囲炉裏の穴にペタペタ貼って、火を焚きはじめたのを思い出しました。基本的にはあるモノで何でも作る。頭を柔らかくして手間を惜しまず、他人の手を煩わせること無く生きて行ければ素敵だな、と思います。


ちなみにこれは総代やった時に描いた鳥居に飾る大しめ縄の作り方のスケッチ。もし将来誰も作り方が解らなくなってしまったらと、神輿の飾りつけ方など、いろいろ描き残しました。でも僕の暮らす金束地区はまだまだ元気な地元の若い衆がいるので大丈夫だと思いますけどね。


あとお正月にはこんなささやかなクラフトワークも行っています。毎年親戚の子供たちのために和紙で作る干支の絵が入ったぽち袋。

アートフリーマーケットinちくら ありがとうございました!

2012-05-01 | 地域生活
「アートフリーマーケットinちくら2012」2日間とも好天に恵まれ、沢山のお客様にも恵まれて楽しい出店でした。
100を越える出店ブースも音楽ステージも今年はどれもクオリィティが高く、このマーケットが始まった頃、フリマと言えば「不要品が安く並んでいるもの」と認識されていた時代からすると、出店者もお客様の意識も大きく変化し、開催14年目の実力を感じるマーケットでした。


我が家のブース。宮下アートグッズが並んでいますがこれは午後2時頃の状態。お昼過ぎまでは「かまどの火」のパンが並び、パンが売り切れるとこの状態のブースに変身するという、1ブースで2度楽しめる(?)構成になっています。

今年は橙也君と二人の店番で、特に1日目は広子さんも翌日のパンを焼いていたので全く他のブースを見て回れず、2日目の午後に広子さんが来てくれてからやっと会場を見て回れました。
今年も目にとまったお店をご紹介します。


とっても質の高いドライフルーツ&ナッツを取り揃えたAMBESSA。お隣は南房総でもトップクラスの美味しい珈琲を入れる藁珈琲洞


いつも会場にいた気もするけど出店は今回初めてというマクロビスイーツ「もみじの手」。たどり着いたらほとんど完売....。


金束ではおなじみ、新月の日にコミュニティカフェをオープンしている穀菜食&スイーツawanova。ここももうカレーしか残ってなかった....。


「平和展」でご一緒している館山の老舗窯元「里見窯」。


今年もアウトレットセールに黒山の人だかり、ヘンプブランドenishi。ロンTつい買い足してしまった....。


キャンドル作家WaxArt Sujiさんのブース?ん?カルトーラもいる....。なんだか良くわからないけどハンモックもあったりしてやたらくつろげる空間。enishi店員のmioちゃんもこんな所で油売ってるぞ。


今回初出店。最近精力的に南房総で活動しているミツ&ヒロノのiori.to


旗がはためく個性的なお店作りでブース賞を狙っていたのは手作りジャムの「まりなさんのお店」。

さて、この後連休次の週末は南房パラダイスでのライブペインティングです!

http://pub.ne.jp/hoshimitei/?entry_id=4286965

お知らせ:アートフリーマーケットinちくら2012

2012-04-23 | 地域生活
14回目となる「アートフリーマーケットinちくら」、今年も出店します。
10回以上参加しているイベントは駒ヶ根の「くらふてぃあ」とこのアートフリマくらい。こちらは1回目からの参加なので最長記録更新中です。4/29、30両日参加です。



宮下家はパン屋7割アートスタジオ3割な感じの出店で、「かまどの火」が売り切れるとアートグッズが並んで行く.....というのが最近のパターンとして定着してきました。当日も午前中は広子さんはパン焼きをして、お昼頃追加納品の予定ですが近年出店の主戦力の息子達、翠君は旅に出ていて空君は京都で修行中、今年は末っ子の橙也君と僕でがんばって売らないといけません。大丈夫かな~.....。
そんなこんなで子育ても終了時期に入って来た宮下家の出店状況であります。

自然療法~糠油を作る~

2012-03-28 | 地域生活
子供に皮膚のトラブルが発生。こんな時、病院に行くといつもステロイド軟膏が処方されるのがですが、これがどうもうちの子には相性が悪いようで、今回も足の治療なのに塗っていたら手のひらに新たな湿疹が出て、お医者に行ったら「それは汗疹(あせも)です。」と言われて帰って来ました。う~ん、納得いかない診断....。でも今までこのテのことで、ああだこうだ言ってもステロイド軟膏以外の答えが返って来たためしがないので、自宅での自然療法に切り替え糠油を作ることにました。


どんぶりの上に和紙を敷いて煎った糠をのせ、その上にかまどから取ってきた火(おき)をのせます。するとじわじわと糠が燃えて行き、3時間くらい経つと和紙を通してどんぶりの底に糠油が貯まります。


これが糠油。よくのびるので少量でも結構使えます。皮膚病の特効薬。欠点は燻製の様にいぶり臭いこと。
我が家は自宅で精米しているので糠もあるし、薪を使うのでおき火もある。仕事上和紙もストックがあるので山から下りること無く作ることができ、今回のトラブルはこれと枇杷の葉湯で解決しました。

身の回りの薬草や、台所にあるもので治癒してゆくやり方をキッチンファーマシィと言います。。今まで子育てをして来て数々のトラブルに使用してきた薬草は、枇杷の葉、ツワブキ、ユキノシタ、ショウガ、、ネギ、レンコン、玄米...、あと数種類のエッセンシャルオイル。
お医者さんに頼らなければならない大変な怪我や病気もあったけど、中山間地に暮らす者にとってこの知恵はとても心強く、暮らしの助けになっています。

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宮下昌也と巡る悠久の旅